ネットでアクションを起こす場合はポイントモールが必須
オンラインショッピング時にはクレジット会社等が提供している「ポイントモール」を経由する方法も知れ渡ってきたのではないだろうか。例えば、楽天市場で購入する前に、ANAマイレージモールを経由し、楽天市場のバナーをクリック。後は通常通り買物をするだけだ。ANAマイレージモールを経由した分だけおトクになる。
リアル店舗でもポイントモールを活用しよう
この機能をネットショップ以外でも提供しているのが三井住友カードだ。三井住友カードが提供する「ポイントUPモール」にアクセスると、「ネットショッピング」「お店でショッピング」と2つのタブがある。「ネットショッピング」が先ほど説明した内容となる。一方「お店でショッピング」は、リアル店舗でのポイントモールとなる。
リアルのポイントモールの使い方は、まず「お店でショッピング」にあるリストの中から該当の施設を選択し「ココ行こ♪」ボタンをクリックする。Vpassのログイン画面が表示するためログインする。期間が表示されるため、その期間内に該当の施設に行き、エントリーしたクレジットカードで決済する。後日、お店でショッピングに書かれているポイントの倍率分のプレミアムポイントが獲得できると言う仕組みた。
では、大丸で5万円(税抜)の商品を買った場合を考える。まず、購入時に「Rポイントカード」を提示する。100円(税抜)に対して楽天スーパーポイントが1ポイント貯まるため500ポイントの獲得だ。
次に、ANA VISAカードで決済することを考える。消費税が8%の場合54,000円の支払いだ。クレジットカードの場合は税込に対してポイントが付与されるため、1,000円(税込)に対してワールドプレゼントが1ポイント貯まるため54ポイントの獲得。
大丸はJALカード特約店であり、ANAカードマイルプラス対象店となる。そのため、JALカードの場合は2倍のマイルが、ANAカードの場合はクレジットカードのポイントとは別に200円(税込)につき1マイル獲得できる。今回の場合は270マイル獲得できるということだ。
最後にポイントモールを経由したボーナスポイントだ。通常のワールドプレゼントが54ポイントのため、プレミアムポイントとして2倍の108ポイントの獲得ということだ。もし、マイ・ペイすリボを利用する場合は、さらにボーナスポイントとして54ポイント獲得できる。
全てANAのマイルに交換した場合は以下のようになる。
?獲得方法 | 獲得ポイント数 | マイル換算 | |
ANA VISAカードのポイント | 通常ポイント(1p=10マイル) | 54ポイント | 540マイル |
ポイントモール利用(1p=3マイル) | 108ポイント | 324マイル | |
マイ・ペイすリボ利用(1p=3マイル) | 54ポイント | 162マイル | |
Rポイントカードのポイント | 500ポイント | 250マイル | |
ANAカード提携店としてのポイント | 270マイル | 270マイル | |
合計 | ─ | 1,546マイル |
54,000円の支払いに対して獲得マイルは1,546マイル。もし、ポイントモールを利用しない場合は、324マイルの獲得が無いため、1,222マイルとなる。
出かける前にワンクリックするだけで獲得マイルが大きく変わる事がわかるだろう。もちろん、ポイントUPモールはスマートフォンでもアクセスができるため、購入前に一覧を眺めてみるのも良いだろう。
リアル店舗への送客ツールは増えていくる
同じような仕組みとしては、クレディセゾンなどが提供する「CLO」や、ジェイシービーが試験提供している「イマレコ!」等がある。
セゾンCLOは、セゾンカードの「Netアンサー」にログインすると「マイクーポン」と言う欄がある。表示されている「エントリー」ボタンをクリックすると、該当施設でクレジットカード決済するだけで、永久不滅ポイントが表示されている倍率だけ貯まると言うものだ。一見すると、ポイントUPモールの「お店でショッピング」と同じようなサービスと思われるが、CLOの方はターゲティングされたクーポンが配信されていると言う違いがある。年齢や性別、クレジットカードの利用履歴に応じて提供されるクーポンが異なるため、「お店でショッピング」よりも利用率が上がるという仕組みだ。
イマレコ!も同じように、ターゲティングされたクーポンが配信される。配信先は提携カードやゴールドカード、一般カードなどでも出し分けることができる。
今回紹介したサービスは、エントリーしなければポイントアップがないため、消費者にとってはクレジットカードの提携店よりも扱いにくいサービスとなる。エントリーしたのとしないのでは大きな違いがある事が「お店でショッピング」の例でもわかっただろう。
クーポンを提供する企業にとっては、全員に一律でポイントアップするよりも、確実に来店する利用者のみにポイントを付与したほうが効率が良い。例えば、○○カードの場合は一律で2倍のポイントをつけていたが、今後はエントリーした人だけが4倍、それ以外は通常のクレジットカードのポイントのみと言う事も考えられる。
自分が使っているクレジットカードで新しいサービスを開始していないかは、常にチェックしておくべきだろう。
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