2015年3月6日(金)から開始されるソフトバンクのVisaプリペイド「ソフトバンクカード」。「au WALLETカード」の対抗馬と考えていたが、担当者に不明点を確認した所、予想の斜め上を行くサービスだった。
今回は、「ソフトバンクカード」の概要・おトクな点・注意点をいくつか解説したい。
「ソフトバンクカード」はTカード機能を併せ持つ還元率1.0%のカード
還元率1.0%でTポイントが貯まるクレジットカードは「Yahoo! JAPAN JCBカード」と「マジカルクラブTカードJCB」があるが、「Yahoo! JAPAN JCBカード」の場合はTカード機能がない。「マジカルクラブTカードJCB」の場合は、Tカード機能が付帯するが、1カ月3万円以上の利用時に200円につき2ポイントと条件付きの還元率1.0%となっている。そのため、今までTポイントを貯める方法としては、「Yahoo! JAPAN JCBカード」+「ファミマTカード(クレジット機能無し)」を薦めていた。
しかし、「ソフトバンクカード」の登場で、おすすめのカードは変わってきそうだ。「ソフトバンクカード」は「おまかせチャージ」での自動チャージ(以降で解説)の場合、100円(税込)につきTポイントが1ポイント貯まるカードとなる。さらに、Tカード機能も付いているため、「Yahoo! JAPAN JCBカード」よりも使い勝手は良いだろう。
ファミリーマートでの利用が多い場合は、別途「ファミマTカード(クレジット機能無し)」を利用すると良いが、それほど利用頻度がない場合は「ソフトバンクカード」1枚持っていれば十分となる。
クレジットカードとしての機能も持つ
「ソフトバンクカード」の特徴として、事前チャージ不要の「おまかせチャージ」がある。ジャパンネット銀行やみずほ銀行を設定でき、購入時には購入金額が自動的にチャージされ、支払いに当てられる、と言う支払方法だ。
デビットカードのような動作を予想していたが、実際はクレジットカードのように、後日合算請求となるようだ。従って、支払い時には口座残高が0円でも購入可能となる。
電子マネーチャージも検討中
「au WALLETカード」の場合は3Dセキュア(本人認証サービス)は利用できなかったが、「ソフトバンクカード」は利用できるとのことだ。つまり、ネットショッピングの場合は、ほぼ利用可能ということだ。
また、nanaco、楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCAの電子マネーチャージにも利用できる事が判明。もちろんチャージ時のポイントも付与される。おまかせチャージ利用時には100円(税込)につき Tポイントが1ポイント獲得できるため、1%還元のカードとして考えると、電子マネーチャージ用としても魅力的なカードとなる。
UPDATE 2015年2月26日 10:00
最初の記事では、nanacoや楽天Edyへの電子マネーチャージにもチャージが可能でTポイントも貯まると書いたが、「本当にチャージが可能なのか?」という問い合わせがいくつかあったため、再度ソフトバンクペイメントの担当者に確認した。
結論としては、『現時点では「ソフトバンクカード」でnanacoや楽天Edyへのチャージについては未定です』とのことだ。ただし、『前向きに検討中です』との回答を得られた。
永久機関は不可
「ソフトバンクまとめて支払いチャージ」に「ソフトバンクカード」を登録すれば、「ソフトバンクカード」でチャージした分を「ソフトバンクカード」で支払うことができるようになるのでは? と考えたが、これはできないようだ。「おまかせチャージ」を設定した場合、「ソフトバンクまとめて支払いチャージ」は利用できなくなる。
「漢方スタイルクラブカード」「ライフカード」がnanacoへのチャージの場合のみ還元率を0.25%に下げ、「SoftBankカード」の新規発行が2015年2月28日(土)で終了と、nanacoチャージ用カードを色々探している人も多いだろう。Tポイントが貯まり、電子マネーチャージにも強い事が判明した「ソフトバンクカード」は抜け道となりそうだ。 「ソフトバンクカード」で電子マネーチャージができるようになるまでは、「リクルートカード」「リクルートカード・プラス」や2015年3月1日(日)からチャージ可能になる「セブンカード・プラス」でのチャージが良いだろう。