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ポイ探ニュース

東急グループに楽天ポイント参入で感じたメリットと東急のIT戦略への不安

楽天と東急の共同出資で「楽天東急プランニング株式会社」を設立して2021年9月1日(水)で1年余りが経過した。

この1年、東急グループの様々な店舗で楽天のサービスが利用できるようになった。ポイントが得られる機会、種類が増えたがもともとの東急ユーザーとしては不安に思う事もある。

今回は直近1年の変化について紹介する。

おトクが増えた東急ストアでポイント四重取り

2020年9月より東急ポイントに加えて楽天ポイントが貯まるようになった。それにより東急カードの提示、楽天ポイントカードの提示でポイントをダブルで貯め、キャンペーンを行っていたau PAYで支払いPontaポイント、au PAYに紐づけたクレジットカードのエポスポイントの合計四重取りが出来た。

ただ、この場合は1,000円ごとに50円引きで使える株主優待券の併用が出来なかった。コード払いとの併用不可とのことだったので、キャンペーンが無い場合はJAL東急カード払いで株主優待を利用することでJALマイル、東急ポイント、楽天ポイントの三重取りプラス割引にするなど使い分けを行いたい。

東急百貨店・ShinQsでもポイントゲットの機会が増える

東急カード利用で利用額の3%~10%貯まるという触れ込みの東急百貨店だが食品は1%、レストラン・喫茶はポイント付与対象外、さらに2021年2月からセール品もポイント対象外になったため利用店舗によっては東急カードを持っていても思ったほどポイントが貯まらない。

これらの店舗でも楽天ポイントカードを利用できるようになったが、東急ストアとは違ってダブルで貯めることはできず、どちらかを選択することになる。

楽天参入により東急ポイント付与対象外の商品を購入する場合でもポイントを獲得できるようになった。この1年はキャンペーンが多数あり、同じ1%付与の食品も東急カードより楽天ポイントカードの方がおトクな事が多かった。

東急の店舗なのに東急カードだけ利用できない不便さ 東急ゴールドカードを解約

ただ、東急百貨店やShinQsなどは、楽天ポイント提示の条件として東急カードでの決済が不可というのがネックである。

東急ポイントが貯まらないというので楽天ポイントを提示すると、東急カードだけは支払いが出来ないといわれ、仕方なくエポスカードなど、他社企業のクレジットカードで決済をするようになった。

1日で東急百貨店、渋谷ヒカリエ、渋谷スクランブルスクエアと東急の店舗を回ったのに、家に帰ってレシートを整理すると東急カードより他社企業カード決済の方が多いという状況になってしまった。

JAL東急カードの他に東急カードを持ち、さらにコロナ禍の生活の変化で東急カードをゴールドにするほどの東急ユーザーだっただけに、東急ポイントも得られずクレジットカードとしても利用できないという条件が納得できず、2021年8月に解約した。

東急のIT戦略への不安

東急百貨店東横店が閉店した後オープンした渋谷スクランブルスクエアの東急ポイント加盟店は数フロアしかなく多くの店舗では東急ポイントが付与されない。

東急カードが紐づけ可能な渋谷スクランブルスクエアアプリがあるが、トラブルで1ヵ月以上利用が出来ない時期があり、未だにレシートにはアプリのポイント・クーポン利用などの情報が一切印字されず決済金額の確認が不可能であるなど先行き不安である。

東急と楽天が組んだことにより、楽天側にデータが集約していき、東急のIT対応力がより弱体化しているように感じる。

最低限、楽天ポイントカードを提示した場合でも東急カードの決済が出来るようにして欲しいと東急カードを解約したユーザーとして要望したい。

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