2016年3月24日(木)にLINEがLINE Pay残高を利用できるプリペイドカード「LINE Payカード」を発行開始した。LINE Payカードの決済で貯まるポイントはLINEポイントとなるが、このLINEポイントは非常に魅力的なポイントとなる。
非常に魅力的なポイントのため、今後のポイント業界を牽引するようなポイントになるかもしれない。その理由を解説したい。
1.LINEポイントでスタンプ購入が可能
LINEポイントはLINE STOREにおいて、スタンプを購入する時に1ポイント=1円として利用することができる。つまり、貯めたポイントでスタンプを購入できるため、中高生などはタダ(貯めたポイント)でスタンプを購入することができるようになる。
さらに、今後はLINEポイントをLINEコインに交換できるようになるため、アプリ内でもスタンプや着せかえの購入に利用可能となる。
2.LINE Pay残高にチャージ可能
1,000ポイントをほぼ現金として利用することができ、貯まったポイントを使うときにも2%のLINEポイントを貯めることができるということだ。
3.LINEフリーコインがLINEポイントに統合
次に、2016年4月25日(月)にはLINEフリーコインがLINEポイントに統合される。従来のLINEフリーコインが2.4円分のLINEポイントとして自動的にLINEポイントに移行される。
移行時には、小数点以下は切り上げとなるため、11コイン保有していた場合は27 LINEポイントとなるということだ。
LINE Payカードで貯めたLINEポイントをPontaポイントに交換することで、ローソンで消費することも可能となり、Pontaポイントを一番お得に使える「お試し引換券」として使うこともできるようになる。
さらに、LINEポイントからPontaポイントの交換レートが変わらなければ、LINE Payカードで2%のLINEポイントを貯め、Pontaポイントを介して、JALのマイルに交換すると、1%のJALマイルを獲得することも可能となる。これは、年会費2,000円(税抜)のリクルートカードプラス(現在新規募集停止)と同じ条件だ。
4.他社ポイントとの提携も予定
nanacoカードやWAONカードを保有している人であれば、LINEポイントをnanacoポイントに交換し、nanacoとしてイトーヨーカドーで利用する、WAONポイントに交換し、WAONとしてイオンで利用するという使い方もできるようになる。
また、LINEポイントとnanacoポイントの等価交換が行われた場合、LINEポイントからnanacoポイントを介して、ANAのマイルに交換すると1%のANAマイルを貯めることもできるようになる。
■ANAマイラーの場合
LINEポイント ⇒ nanacoポイント ⇒ ANA
■JALマイラーの場合
LINEポイント ⇒ Pontaポイント ⇒ JAL
現時点では、ポイント交換レートは発表されていないが、仮に等価交換が行われた場合は、ANAマイラー、JALマイラーにもおトクなカードとなるだろう。
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若年層の場合は、貯めたLINEポイントをLINE STOREでスタンプを購入。主婦の場合はLINEポイントをLINE Pay残高にチャージし、LINE Payカードとして利用、またはLINEポイントをWAONポイントやnanacoポイントに交換してスーパーマーケットで消費。サラリーマンの場合は、nanacoポイントまたはPontaポイントを介して、それぞれのマイルに交換。
このように、若年層、主婦、サラリーマン全体を取り込めるようなポイントプログラムとなっており、現在激しいバトルが行われている共通ポイントと電子マネーのポイントとは直接の競合になっていない。電子マネーのポイントや共通ポイントとは別レイヤーとなっているところが、LINEポイントの一番怖いところではないだろうか。