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ポイ探ニュース

発券済み特典航空券のサーチャージを取り返せるか? JAL/ANAが4月より燃油サーチャージを廃止!

すでにご存じの方も多いと思うが、最近の原油安を背景に、JAL/ANAが2016年4月より燃油サーチャージを廃止する。とはいえ、サーチャージがなくなるのは、2016年4月1日以降の新規発券の場合だ。

特典航空券は早めに予約するのが基本のため、すでに今年の年末年始や、シルバーウィークの予約は取ってしまっている…という方も多いだろう。そういった場合は、発券した時点のサーチャージの基準で徴収されてしまう。

但し、JALやANAの航空券のルールには、下記のように記載されている。

◆JALの場合

5.航空券発券からご出発までの間に適用される燃油特別付加運賃の額が変更となった場合の取り扱いは以下のとおりです。
1)航空券を変更(*)しない場合
差額調整は行いません。
2)航空券を変更(*)する場合
・国際線第一区間を変更する場合
既にいただいている額と航空券の変更を行う日に適用される額の差額調整を行います。(差額調整はすべての旅程が対象となります。)
・国際線第一区間以外を変更する場合
差額調整は行いません。
*変更とは、便名の変わらない日付変更や旅程の変わらない便名変更、オープンの航空券に新しい予約をする場合も含みます。

◆ANAの場合

(4) 航空券発券からご出発までの間に、適用される燃油特別付加運賃の額が変更となった場合の取り扱いは以下の通りです。
1)航空券を変更(*)しない場合
差額調整は行いません。
2)航空券を変更(*)する場合
・未使用の航空券国際線第一区間を変更する場合
既にいただいている額と航空券の変更を行う日に適用される額の差額調整を行います。
・未使用の航空券国際線第一区間以外を変更する場合
差額調整は行いません。

つまり、”国際線第一区間を変更する場合”は、特典航空券の差額調整が行われると言うことだ。

すでに発券済みの航空券の第一区間を変更して、また元に戻すと、サーチャージがまるまる返ってくるということになる。

例えば、8月1日 東京?ソウル XX001便 (説明用の仮の便名)という予約を持っていたとする。

この予約を、一旦仮の日付(例えば8月2日の同じXX001便)に変更して、再度、8月1日のXX001便に戻す(変更する)ということをやれば、発券した際に支払ったサーチャージの額と、現在の額(4月以降は0円)との差額が調整され、返金されるという仕組みとなる。

確かにその通りなのだが、特典航空券は予約変更したい変更先の便に空席(特典航空券の空席)がなければ変更できない。また、特典航空券には、「空席待ち」という仕組みがあるため、

”8月1日 東京?ソウル XX001便 を 8月1日のXX001便に変更”

という作業を行った直後に、8月1日のXX001便をキャンセル待ちしていた人が予約を取ってしまう(!)ということが起こってしまう危険性がある。

そうなってしまうと、再度8月1日のXX001便に戻そうとしても、満席で予約変更できない、と言うことになるので注意が必要だ。

まずは、変更する前に「8月1日 東京?ソウル XX001便」の特典航空券の枠にまだ空きがある、ということを確認する事が必須になる。その後、ダミー日付(例えば8月2日)に変更し、すぐに8月1日に戻す、というやり方となる。

とはいえ、変更する前に「8月1日 東京?ソウル XX001便」の特典航空券の枠にまだ空きがあったとしても、変更作業をしている間にその空席が埋まってしまう、という可能性もゼロではないため、実施する場合は自己責任でお願いしたい。

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