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ポイ探ニュース

ビジネスクラスこそ、座席にこだわりたい! 同じビジネスクラスでも大きくシートが異なります

ポイントやマイルをせっせと貯めている方のうち、何割かの方が特典航空券の獲得を目指しているのではないだろうか。筆者もその中の一人で、庶民には高嶺の花であるビジネスクラスの特典航空券を獲得する事を主眼に置いている。

10年ほど前のビジネスクラスは、フルフラットシートは少なく、よくてライフラット、中にはシートピッチが120センチほどで、フラットにならない座席も少なくなかった。ここ数年、航空各社が利益率の高いビジネスクラスに力を入れた結果、シートおよびサービスが格段に良くなったと感じている。その過程において、ビジネスクラスシートは、通常配列のもののほかに「ヘリンボーン式」「スタッガード式」と言ったものが生まれた。

「ヘリンボーン式」は、シートを斜めに配置する事により、フルフラットシートを容易にしたもので、全ての座席が通路に出る事が可能だ(写真左)。「スタッガード式」は、座席を前後に半分ずつずらし、互い違いに配列する事により、全てのシートから通路に出られるように配した方式となる(写真右)。最近は、この「スタッガード式」が主流になりつつある。

実はこの「スタッガード式」シートは、同じビジネスクラスでも座席位置によって快適さが大きく異なる。具体的に言うと、奇数列と偶数列で大きな違いがあるのだ。シートマップは「1-2-1」が標準になり、一人客の場合は窓側の「1」を、二人の場合は、中央の「2」の部分を選ぶのが一般的だ。

しかるに一人席の「1」の場合は、奇数列と偶数列で、窓に接しているか、通路に面しているかの違いがあり、快適度に大きな差がある。当然の事ながら、窓に接した席の方が落ち着いた時間を過ごせるだろう。

また二人席の「2」の場合は、奇数列と偶数列で、二人の間の距離が大きく異なる。大変便利なもので、航空便名からシート配列やシートの位置、シート幅、シートピッチ、更には各シートの評価コメントまでを知る事が出来るウエブサイトがいくつかある。その中のひとつ「SEAT GURU」は、筆者も良く利用するサイトだ。

また同じ「1-2-1」のスタッガード配列ならば、機体の幅が広い機材の方が横方向のゆとりがある事になる。すなわち、787よりもA-380の方がはるかにゆったりとしているということだ。

このように同じビジネスクラスの座席でも、機材、座席位置によって快適度には大きな差が出てくる。ビジネスクラスこそ、座席にこだわって欲しい。

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