楽天証券での楽天ポイント改悪が止まらない! 楽天証券からSBI証券に移管予定!

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楽天証券での楽天ポイント改悪が止まらない! 楽天証券からSBI証券に移管手続中!

2022年2月4日

2021年に発行された楽天ポイントは5,300億円となった。2018年以降のポイント発行数をグラフ化すると以下のようになる。

楽天ポイントの年間発行数

楽天ポイントの年間発行数

毎年順調に発行額が伸びているが、この楽天ポイントでの改悪が止まらない。

大きな改悪は楽天証券だろう。楽天証券での改悪は3つある。

1.投資信託の保有残高に応じたポイントが貯まらなくなる

楽天証券では投資信託の月間保有残高数に応じて楽天ポイントや楽天証券ポイントが貯まるサービスがある。楽天銀行のハッピープログラムに登録すると、月間の投資信託平均保有残高に対して10万円につき3~10ポイント貯まるサービスだ。

同じようなサービスとしてSBI証券の投信マイレージサービスがある。投信マイレージは2021年4月に改善し、eMAXIS Slimなどの低コストファンドで獲得できるポイント数がアップしている。

SBI証券、人気の低コストファンドでの「投信マイレージ」付与率を引き上げ
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SBI証券では、2021年4月1日(木)より、低コストファンドの「投信マイレージ」の付与率を変更すると発表した。 投信マイレージサービスは、投資信託の月間平均保有金額に応じてTポイントが貯まるポイント ...

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楽天証券とSBI証券での保有残高は異なるため、楽天証券の方がポイントが多く貯まると勘違いするかもしれないが、2022年2月3日(木)時点での投資信託保有残高は楽天証券が3,085,901円、SBI証券は2,686,766円となり、SBI証券の方が残高が少ない事を考える必要がある。

楽天証券とSBI証券で獲得したポイント数の比較

楽天証券とSBI証券で獲得したポイント数の比較

筆者は楽天証券での投資信託残高に応じて、毎月楽天ポイントを100ポイント以上獲得しているが、2022年4月以降は毎月獲得ではなく、はじめて達した場合に付与されるように変更される。

楽天証券、2022年4月以降の投資信託残高で付与される楽天ポイントのルール変更
楽天証券、2022年4月以降の投資信託残高で付与される楽天ポイントのルール変更

楽天証券では、2022年4月1日(金)以降、投資信託残高に応じたポイント付与ルールを変更する。 楽天証券でのポイントプログラムは、楽天銀行でのハッピープログラムと投資信託資産形成ポイントがあり、どちら ...

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月末時点の残高が10万円に到達すると10ポイント、30万円で30ポイント、50万円で50ポイント、100万円で100ポイントなどとなる。筆者は毎月、楽天カードで5万円の投資信託を購入しているため、約2ヵ月で10ポイント、6ヵ月で30ポイントと大幅にダウンする。

2.楽天カードでの投信積立時のポイントが0.2%になる場合も

続いて、楽天カードで投信積立している場合、従来は購入額に対して1%の楽天ポイントを獲得できたが、2022年9月買付分より、ファンドの信託報酬のうち販売会社が受け取る手数料が年率0.4%(税込)未満の場合は0.2%還元に変更となる。

楽天証券、楽天カードでの投信積立時のポイント付与レートを改悪 0.2%になる場合も
楽天証券、楽天カードでの投信積立時のポイント付与レートを改悪 0.2%になる場合も

楽天証券では、2022年9月買付分より、楽天カードクレジット決済でのポイント還元率を一部変更する。 現在は、楽天カードでの投信積立時には1%の楽天ポイントが貯まるが、9月買付分より、購入銘柄によって還 ...

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筆者が楽天証券で楽天カードによる積立しているファンドは「楽天・全米株式インデックス・ファンド」となり、信託報酬の内販売会社が受け取る手数料は0.055%だ。0.4%未満のため、楽天カードによる投信積立は0.2%となる。5万円の購入の場合、現在毎月500ポイント獲得できるが、毎月100ポイントに下がる。

楽天カード⇒楽天キャッシュで購入すると0.5%(キャンペーン中は1%)となるが、投資信託の保有残高に応じてポイントも減るのであればここまで手間をかけるメリットは少ない。

楽天証券では、投信積立で「楽天キャッシュ」決済を開始 チャージ+利用で1%の楽天ポイントを獲得できるキャンペーンも
楽天証券では、投信積立で「楽天キャッシュ」決済を開始 チャージ+利用で1%の楽天ポイントを獲得できるキャンペーンも

楽天証券は、2022年6月より、投資信託の積立で、オンライン電子マネー「楽天キャッシュ」を利用できるサービスを開始する。 楽天キャッシュは楽天ペイなどで利用できるオンライン電子マネーだ。楽天カードから ...

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3.ポイント投資でのSPUの上限が厳しく

楽天グループの利用実績に応じて、楽天市場でのポイントアップ率が変更となるSPU(スーパーポイントアッププログラム)がある。定期的に内容が変更されるが、2022年4月以降は楽天証券の条件が変更となる。

楽天市場のSPUが改悪 楽天の保険が対象外 楽天証券のポイント投資も金額が大幅アップ
楽天市場のSPUが改悪 楽天の保険が対象外 楽天証券のポイント投資条件も金額が大幅アップ

楽天市場でのポイントアッププログラム「SPU」では、2022年4月1日(金)より、条件が変更となる。 「楽天の保険」の保険料を楽天カードで支払っていると楽天市場の買い物が+1倍になるが、3月31日(木 ...

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従来は楽天ポイントコースを設定し、500円以上のポイント投資をすると+0.5倍だったが、2022年4月以降は楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定し、当月3万円以上のポイント投資(投資信託)で+0.5%と一気に金額がアップ。


現在、筆者は楽天証券で楽天カードによる投信積立を月額5万で設定しているが、3万まで下げる予定だ。また、現在保有している楽天証券の投資信託はSBI証券に移管する。既に1月時点で移管手続を行っているが、別途方法を紹介したい。

SBI証券、「投信お引越しプログラム」を開始 投資信託の移管入庫にかかる手数料を負担
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SBI証券は、2022年1月より、投資信託の井感じに他社に払った手数料をSBI証券が全額負担する「投信お引越しプログラム」を開始する。 これまで期間限定で複数回実施してきた投資信託の移管入庫にかかる手 ...

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楽天カード+楽天銀行+楽天証券は最強の組み合わせだったが、楽天カード、楽天証券での改悪が続き、他社への乗り換えが加速するのではないだろうか。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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