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CCC、Tカードによる電子マネー「Tマネー(T-MONEY)」サービスを開始予定

以前、Tカードの裏面にTマネーとしての電子マネー機能が搭載されることが書かれているとエントリーしたことがある(「CCCがTカードで「電子マネー」サービスに参入?」参照)。開始時期は、Rポイントカード開始の2014年10月頃かと予想したが、現時点でTマネーの発表はない。予想が外れたようだ。

しかし、2014年10月21日(火)のCCCのニュースリリース「組織再編に関するお知らせ TSUTAYA事業、出版・コンテンツ事業、データベース・マーケティング事業の3事業を分社化」にある組織図を確認すると、CCCマーケティングの下にTポイント・ジャパン、Tポイントに加え、Tマネーが入っていることから見ても、今度こそTマネーのサービスが開始されると予想できる。

CCCの組織図

まず、Tカードに電子マネー機能が付くとどうなるだろうか。

ポイントカードに電子マネー機能が付くということは、Tカード1枚を持ってTSUTAYAやファミリーマートに行くことが可能となる。Tカードを提示してポイントを貯め、Tマネーで支払いまでできるということだ。Tポイントを沢山持っていれば、現時点でもTカード1枚でTポイントを貯めるところから決済まで可能だが、Tマネーのサービスが開始すると、誰でもTカードだけを持ち歩けば良くなるというメリットが有る。

では、Tマネーを使える店舗はどうなるだろうか。おそらくTポイント加盟店となるだろう。そのため、どのコンビニでも使える楽天EdyやSuicaとは違い、nanacoやWAONのイメージに近いだろう。

Tポイント加盟店では、Tカードの提示でポイントが貯まり、Tマネーでの支払いでもポイントが貯まるようになると思われる。Tポイント加盟店でクレジットカードや電子マネーの利用ができない店舗の場合、Tマネーを使うことで、Tポイントの2重取りができるようになるだろう。

今回確認したTマネー記載のあるTカードにはクレジット機能付きのものもあった。その場合はクレジットカードからTマネーにチャージできる可能性がある。クレジット機能付きのTカードからTマネーにチャージし、Tカードを提示、Tマネーで支払うとTポイントの3重取りが可能になる。これが可能かどうかは分からないが、本来はここまでしなければならない。ライバルの楽天は既に、楽天カードで楽天Edyにチャージし、Rポイントカードを提示、楽天Edyで支払って、楽天スーパーポイントを3重取りできるのだ。

クレジットカード ポイントカード 電子マネー
Tポイント ファミマTカード等
(Tマネーへのチャージの可否
ポイント付与は不明)
Tカード
(提示で100円?200円
につき1ポイント)
Tマネー
(不明)
楽天スーパーポイント 楽天カード
(楽天Edyへのチャージで
200円につき2ポイント)
Rポイントカード
(提示で100円?200円
につき1ポイント)
楽天Edy
(200円につき1ポイント)

Rポイントカードの開始で、共通ポイントカードに注目が集まっているが、これからの注目は電子マネーだ。

「CCC+ヤフー連合 vs 楽天」の争いに割って入ってきた「ロイヤリティ マーケティング+リクルート連合」だが、電子マネー争いが開始されると、また「CCC+ヤフー連合 vs 楽天」に逆戻りとなる。


上記掲載のTカードの画像には有効期限が5年と書かれているが、最新のTマネーの記載があるカードでは10年と表記がある。おそらく10年が採用されるだろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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