ヒルトン アメックスどう選ぶ? ゴールドステータスと無料宿泊特典で選ぶカードを考えて見た!

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ヒルトン アメックスどう選ぶ? ゴールドステータスと無料宿泊特典で選ぶカードを考えて見た

三井住友カードからアメリカン・エキスプレスに変更

2021年3月9日(火)よりヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードとヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードが新たに発行を開始した。

ヒルトン・オナーズ アメリカン・ エキスプレス・カードとヒルトン・オナーズ アメリカン・ エキスプレス・プレミアム・カードが誕生
ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードとヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードが誕生

アメリカン・エキスプレスでは、2021年3月9日(火)より、ヒルトンとの提携カードである「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」と「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミ ...

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従来は、三井住友カードとの提携により、ヒルトン・オナーズVISAカードを発行していたが、2020年6月30日(火)で新規受付を終了している。

ヒルトン・オナーズVISAカード、プラチナ・ゴールド・クラシックカードの新規入会を終了 サービスも2022年2月28日(月)で終了

ヒルトン・オナーズVISAカードでは、2020年6月30日(火)で新規入会の受付を終了する。プラチナ、ゴールド、クラシックカードに加え、家族カードの新規入会も終了となる。 ヒルトン・オナーズVISAク ...

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ヒルトン・オナーズVISAカードのラインナップは年会費3,225円(税込)のクラシックカード、14,150円(税込)のゴールドカード、67,500円(税込)のプラチナカードの3種類だったが、アメックスとの提携に変更となり、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードは16,500円(税込)のクラシックカード、66,000円(税込)のプレミアムカードの2種類となった。

ヒルトン・オナーズVISAカード(クラシックカード) ヒルトン・オナーズVISAカード(ゴールドカード) ヒルトン・オナーズVISAカード(プラチナカード)
年会費 基本会員 3,225円(税込) 14,150円(税込) 67,500円(税込)
家族会員 605円(税込) 1枚目無料、2枚目以降1,100円(税込) 無料
会員ステータス シルバーステータス ゴールドステータス ゴールドステータス(1年間で10回の滞在または20泊、年間120万円を利用するとダイヤモンドステータス)

ヒルトン・オナーズVISAカードのゴールドカードでもゴールドステータスを維持できた事を考えると、アメックスとの提携に切り替わったことでゴールドカードとしての年会費は値上がり、プレミアムカード(プラチナカード)の場合は年会費が下がっている。

ヒルトンのゴールドステータスを取得できるカードを比較

従来のヒルトン・オナーズVISAカードとの比較をしても、既に新規発行が終了しているため、今回はヒルトンのゴールドステータスを取得できるクレジットカードの選び方を考えて見たい。筆者もヒルトン・オナーズVISAカード(ゴールドカード)を保有しているが、サービスも終了するため、このカードをどうするかも検討する。

ヒルトンのゴールドステータスを自動取得できるカードとしては、今回新たに発行開始したヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードとヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの他に、アメックスのプラチナ・カードがある。プラチナ・カードでもヒルトンのゴールドステータスを自動取得することが可能だ。

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード プラチナ・カード
年会費 基本会員 16,500円(税込) 66,000円(税込) 143,000円(税込)
家族会員 1枚目無料、2枚目以降6,600円(税込)/枚 3枚まで無料、4枚目以降13,200円(税込)/枚 4枚まで無料
会員ステータス ゴールドステータス
ダイヤモンドステータス 1月~12月の1年間で200万円以上の利用で付帯
無料宿泊特典 1泊分 入会日・切替日から1年間で150万円以上利用してカード継続 カードの継続 ヒルトン以外のホテルも対象(ヒルトンの場合は成田、小田原リゾート&スパ、福岡シーホーク)
+1泊分 入会日・切替日から1年間で300万円以上利用してカード継続
ポイントプログラム ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイント メンバーシップ・リワード
ポイント付与 ヒルトン・ポートフォリオ内のホテルやリゾート 100円につき3ポイント 100円につき7ポイント 100円につき1ポイント
海外利用 100円につき2ポイント 100円につき3ポイント 100円につき3ポイント
Yahoo! JAPAN、iTunes Store/App Store、JAL、HIS、アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン 100円につき3ポイント
公共料金等(電気・ガス・水道、税金等) 200円につき2ポイント 200円につき3ポイント 200円につき1ポイント
それ以外 100円につき2ポイント 100円につき3ポイント 100円につき1ポイント

コストパフォーマンスで考えるとヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードがベストだ。年会費16,500円(税込)でゴールドステータスを自動取得することができる。家族カードも1枚無料のため、夫婦で保有しても年会費は16,500円(税込)のままだ。また、支払いを全てカード払いにすると、年間150万円程度は利用するだろう。その場合、継続時にウィークエンド無料宿泊特典を利用する事も可能だ。

なお、固定費などはできるだけ他のカードで支払おう。通常100円につき2ポイントだが、電気やガス、水道などは200円につき2ポイントと半減するためだ。

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードはスターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)と比較されることが多いと思われるが、SPGアメックスの年会費は年会費34,100円(税込)で家族カードも1枚目から17,050円(税込)。ゴールドエリートを取得できるが、無料宿泊特典は年間利用額にかかわらず1泊分利用する事ができる。

利用条件はあるが、ゴールドステータス+無料宿泊特典を考えた場合は、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードの方が敷居が低く、メリットがありそうだ。

続いて、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードだが、年会費は66,000円(税込)と高額だが、家族カードも3枚まで無料となるため、夫婦だけでなく子供や両親などにも家族カードを発行する事ができる。アメックスの家族カードの特徴は、同居である必要がなく、遠方の両親、海外留学中の子供などにも発行できる。

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さらに、特別申込書の記入が必要(コールセンターのみ)だが、15歳以上から家族カードを申し込むことができるのもメリットだろう。

アメックスの家族カードは15歳以上から申し込み可能

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ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの対象者としては、年間300万円以上利用する人だろう。300万円以上利用している場合は、年間2泊分の特典が付帯し、さらにダイヤモンドステータスを獲得できる。

ただし、年会費6万円を超えるカードにもかかわらず、コンシェルジュデスクを利用する事ができないため、全て自分で手続をする人などに向いている。

最後にプラチナ・カードだ。年会費はヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの2倍強。一気に金額がアップするが、プラチナ・カードでもヒルトンのゴールドステータスを取得する事が可能だ。さらに、マリオットなど3つのホテルプログラムの上級会員に対応しているのもメリットだろう。

ヒルトン・ホテルズ Marriott Bonvoy Radisson Hotel Group
ゴールドステータス ゴールドエリート Goldエリートステータス

家族カードも4枚まで無料であり、かつ家族カードでも上級会員を申請できる。従って、本会員がいない旅行であったとしても、ヒルトンやマリオットの上級会員のため、部屋のアップグレードやアーリーチェックインなどの特典を利用可能だ。無料宿泊特典はフリー・ステイ・ギフトがある。もちろん、全てのヒルトンが対象というわけではないが、ヒルトン以外のホテルも対象となるため、宿泊施設に縛られないメリットはある。

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プラチナ・カードの場合はコンシェルジュデスクを利用できたり、国際線空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスも家族カードで発行できる。ファイン・ホテル・アンド・リゾートなどの特典も利用可能だ。

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メンバーシップ・リワードのポイントもヒルトン・オナーズのポイントに1,000ポイント=1,250ポイントとして交換できるため、余裕があるのであればプラチナ・カードが良いだろう。ヒルトンのポイントは1年間の有効期限があるため、ポイントの失効を防ぎたいのであれば、1年に1回以上、メンバーシップ・リワードのポイントを交換しておくのが良さそうだ。

なお、ヒルトンのダイヤモンドステータスの場合は、ゴールドステータスやダイヤモンドステータスを贈ることができるため、プラチナ・カードのように家族もゴールドステータスを保有できる。ただし、ヒルトンでの宿泊実績がなければ贈ることはできないため、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを保有してクレジットカード決済だけで獲得したダイヤモンドステータスでは、家族にゴールドステータスやダイヤモンドステータスを贈ることはできないだろう。家族にもヒルトンのゴールドステータスを保有させたい場合はプラチナ・カード一択となる。


ホテルのゴールドステータスを経験してみたい場合はヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード、ヒルトンのダイヤモンドステータスが欲しい場合はヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード、ヒルトン以外のホテルや家族にもステータスが必要な場合はプラチナ・カードと選ぶのが良さそうだ。

筆者が保有しているヒルトン・オナーズVISAカード(ゴールドカード)は今後解約し、プラチナ・カードでゴールドステータスを継続する予定だ。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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