通常、法人カードは経費精算を簡単にするために導入する事が多いだろう。筆者は、プラチナカードやゴールドカードなどの付帯特典を社員にも使ってもらうのが良いと考えているため、法人カードの場合はステータの高いカードを推奨している。特にプラチナカード以上であれば、社員もコンシェルジュデスクを利用する事ができ、出張手配等を全て任せることも可能だ。業務に集中することができるだろう。
金属製カードのラグジュアリーカードも個人カードと法人カードが存在する。珍しいのは、基本的なスペックは個人カードと法人カードで同じという点だ。
チタンカード | ブラックカード | ゴールドカード | ||||
個人カード | 法人カード | 個人カード | 法人カード | 個人カード | 法人カード | |
招待制 | × | × | × | × | ○ | × |
年会費 | 5万円(税抜) | 5万円(税抜) | 10万円(税抜) | 10万円(税抜) | 20万円(税抜) | 20万円(税抜) |
家族カード年会費/追加カード年会費 | 1.5万円(税抜) | 1.5万円(税抜) | 2.5万円(税抜) | 2.5万円(税抜) | 5万円(税抜) | 5万円(税抜) |
還元率 | 1.0% | 1.0% | 1.25% | 1.25% | 1.5% | 1.5% |
LCオーナーズコミュニティ申請 | × | × | × | × | × | ○ |
LCオーナーズコミュニティ利用 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
大きな違いは2つ。個人カードと法人カードの大きな違いは、最上位カードであるゴールドカードが招待制かどうかと、LCオーナーズコミュニティ申請が可能かどうか。LCオーナーズコミュニティとは公式サイトで次のように紹介されている。
LCオーナーズコミュニティとは、ラグジュアリーカード会員間のビジネス機会を循環・醸成する、新サービスです。LC法人決済用GoldCardご契約中の会員の皆さまに、自社の商品・サービスを用い会員優待として特別プランや限定パッケージを作成いただくことで、全国にお住まいの他のラグジュアリーカード会員様向けに自社ビジネスを広くアプローチいただけます(所定の審査有り)。
また、全てのラグジュアリーカード会員様は、LCオーナーズコミュニティを通じて提供される多種多様な優待サービスをご利用いただけます。
要するに、ラグジュアリーカードの法人ゴールドカードを保有すれば、自社製品・サービスをラグジュアリーカード会員向けに宣伝できる場が設けられているという点だ。どんな商品・サービスでも紹介できるわけでもないが、審査が通って紹介されたとしても、掲載料などは発生しない。もちろん、ラグジュアリーカード会員向けの割引特典などを用意する場合、そのコストは必要だ。それでも、実費のみで、年会費5万円(税抜)以上を支払うようなユーザーにアピールできるというのはなかなか面白い仕組みだろう。
特に、個人ゴールドカードはインビテーションが必要だが、法人ゴールドカードは法人や個人事業主であれば申し込みできるため、法人でラグジュアリーカードを申し込むのであれば、ゴールドカードをおすすめする。法人カードの場合は年会費も経費にすることができ、広告宣伝費と考えればそれほど高い金額でもないだろう。なお、ポイ探は有料サービスを展開していないため、ラグジュアリーカードの法人カードは保有していない。