凸版印刷は、接触型と非接触型の両方の通信が可能なデュアルインターフェースICカードに対応した「METAL SURFACE CARD」を開発し、2020年度内にカード発行企業に向けて提供を開始すると発表した。
凸版印刷では、2011年より高い光沢性と金属の質感を持つ磁気カードを提供してきたが、新たに表面の磁気ストライプの隠蔽や、接触型と非接触型の両方の通信が可能となる「METAL SURFACE CARD」を開発した。
METAL SURFACE CARDは金属蒸着フィルムを熱転写することで、プラスチックカードでありながら金属と同様の輝きと質感を表している。電磁波透過性の金属蒸着フィルムを採用したことで、非接触の通信に影響を与えず、ICカード乗車券一体型クレジットカードなどにも利用する事が可能となる。
また、金属製のカードではないため、カード券面の加工も対応できる。エンボスや箔押しなどの加工と組み合わせることでデザイン性を高めることも可能だ。
クレジットカードなどの金融系カードだけでなくポイントカードや会員証などでも利用する事ができる。
価格は白いプラスチック基材のカードと比較して1割増し(10万枚発注の場合)。