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ANAのマイルを効率よく貯める年会費無料のクレジットカードとは?

2014年9月22日

前回は、「ANAカード」の年会費を抑えて、年会費2,000円+税で効率よくマイルを貯める方法を紹介した(「年会費2,000円でANAのマイルを効率良く貯める方法とは? ANAカードはサブカードとして利用がおすすめ」参照)。今回は、年会費が完全に無料でANAのマイルを効率良く貯めるクレジットカードは何かを考えていきたい。

「ANAカード」で年会費無料は2枚のみ

年会費2,000円でANAのマイルを効率良く貯める方法とは? ANAカードはサブカードにいわゆる「ANAカード」で年会費無料のカードは、「ANAカード<学生用>」「ANA JCBカードZERO」の2枚だ。

「ANAカード<学生用>」は在学期間中のみ年会費が無料、それ以降は通常のANAカードの年会費と同じとなる。貯まるポイントは、「ANA JCBカード<学生用>」の場合、月額利用金額1,000円につきOki Dokiポイントが1ポイント貯まり、「ANA VISA(マスター)カード<学生用>」の場合は、月額利用金額1,000円につきワールドプレゼントが1ポイント貯まる。どちらも1ポイントは10マイルとして交換可能のため、マイルの還元率は1.0%となる。

さらに、ANAカード特典の、フライトマイルボーナスの10%加算、入会・継続の1,000マイルに加え、「ANAカード<学生用>」の特典が受けられる。「ANAカード<学生用>」の場合、ANAプレミアムポイントが5,000ポイントに達した場合に1,000マイル、10,000ポイントに達した場合に2,000マイル獲得でき、ANA一般カードへの自動切り替えで2,000マイル獲得できる等、非常に条件の良いカードとなっている。

ただし、「ANA JCBカード<学生用>」のポイント移行手数料は無料だが、「ANA VISA(マスター)カード<学生用>」のポイント移行手数料は年間6,000円+税必要となるため、在学中に年会費が完全に無料となるカードは「ANA JCBカード<学生用>」のみとなる。

「ANA JCBカードZERO」は30歳未満まで限定のクレジットカードで、5年間のみ利用できる(在学中は申し込めない)。5年後は通常の「ANA JCBカード」に切り替わる。ポイントは1,000円につきOki Dokiポイントが1ポイント貯まり、ポイントをANAのマイルに交換する場合は5マイルでの交換となる。従って、マイル還元率は0.5%だ。

学生用 18歳?30歳未満 一般
ANA JCBカード ANA VISA(マスター)カード ANA JCBカードZERO ソラチカカード
年会費 無料 5年間無料 2,000円+税
ポイント付与率 1,000円につき1ポイント
(JCB:Oki Dokiポイント、Visa/MasterCard:ワールドプレゼント)
移行レート 5マイルコース 無料
10マイルコース 無料 6,000円+税 2,000円+税
(2015年4月以降5,000円+税)
ボーナスポイント フライトボーナス 区間基本マイレージの10%
入会/継続ボーナス 1,000マイル 1,000マイル
ANAプレミアムポイント5,000達成 1,000マイル
ANAプレミアムポイント10,000達成 2,000マイル
ANA一般カード切り替え 2,000マイル

?「ANA」と付くけど「ANAカード」ではないカードとは?

次に、「ANAカード」以外でANAの付くクレジットカードを見てみよう。ANAの名前が付くクレジットカードはいくつかあるが、年会費が無料になるカードは、年会費無料の「みずほマイレージクラブカード/ANA」、初年度無料、年に1回でも利用があれば翌年度も無料の「ヤマダLABI ANAマイレージクラブカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」の2枚だ。

「みずほマイレージクラブカード/ANA」「ヤマダLABI ANAマイレージクラブカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」ともに貯まるポイントは永久不滅ポイントとなる。永久不滅ポイントは1,000円につき1ポイントの付与。もちろんポイントの有効期限は無期限だ。

通常の永久不滅ポイントの場合は、200ポイントを600マイルに交換可能だが、「みずほマイレージクラブカード/ANA」の場合は100ポイントを350マイルに、「ヤマダLABI ANAマイレージクラブカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」の場合は200ポイントを625マイルと交換レートがアップする。

200ポイントを貯めるには20万円の利用が必要だ。「みずほマイレージクラブカード/ANA」の場合は20万円の利用で700マイル、「ヤマダLABI ANAマイレージクラブカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」の場合は625マイルのため、それぞれのマイル還元率は0.35%、0.3125%となる。

クレジットカード名に「ANA」と付いていたとしても、これらはいわゆる「ANAカード」ではなく、「AMC(ANA Mileage Club)」の番号が付いたクレジットカード、というだけだ。そのため、ANAカードのように、毎年継続マイルを獲得できるわけでもなく、搭乗時にボーナスマイルを獲得することはできない。要するに、「AMCカードとクレジットカードの2枚を持たなくて良いカード」というだけで、「ANAのマイルがたくさん貯まるカード」ではない。

わかりやすい「ANAカード」の特徴は以下の2点だ。

  • 券面に「ANA CARD」の記載がある
  • 区間基本マイレージに対するボーナスポイントの付与がある

ANAのマイルはポイント交換でゲットしよう

では、ポイ探"逆"サーチを利用してANAのマイルに交換できるポイントを探してみよう。この中でポイント還元率の高いクレジットカードのあるポイントを見つけると良い。

ANAのマイルに交換できるおトクなポイントを貯められるクレジットカードとしては、2014年6月16日に募集を開始した「Orico Card THE POINT(オリコカードザポイント)」がある。月額利用金額100円につきオリコポイントが1ポイント貯まる。1ポイントは1円相当と考えられる貯め、還元率は1.0%となる。このオリコポイントは、ANAのマイルにも交換可能で、1,000ポイントをANAの600マイルに交換できる。10万円の利用で600マイルの還元のため、マイル還元率は0.6%だ。マイルの還元率で考えると、「みずほマイレージクラブカード/ANA」「ヤマダLABI ANAマイレージクラブカードセゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」の約2倍の還元率となる。また、「ANA JCBカードZERO」よりも還元率は良いだろう。

「Orico Card THE POINT<」の特徴は、ネットショッピングに強い点だ。ポイントモールのオリコモールを経由して買い物をすると、通常のポイントに加え、0.5%のポイントが上乗せで獲得できる。例えば、Amazon<での購入の場合、通常のクレジットカード決済での1%に加え、オリコモール経由の0.5%が上乗せされ、通常のオリコモール経由で0.5%分のポイントを獲得できる。オリコモール経由でのAmazon利用時の還元率は2.0%と条件は非常に良い。Amazonで5万円利用すると600マイルの獲得のため、マイル還元率は1.2%と非常に高い。

以前「Orico Card THE POIN」はAmazonマスターカード クラシック以上におトクなカードとして紹介した(「Amazon派はリーダーズカード? Amazonマスタカード? それとも・・・」参照)が、Amazonギフト券への交換だけでなく、ANAマイルへの交換でもおトクなカードと言える。

オリコポイントモールのAmazon利用時のアップ率なお、カード入会直後の6ヶ月間は、ポイント還元率が2%となる。さらに期間限定だが、2014年9月30日までは、オリコモール経由でのAmazon利用は1.5%のオリコポイントのキャンペーン中だ。この場合、オリコモールを経由して1.5%、Orico Card THE POINTの2.0%、オリコモール経由のボーナスポイント0.5%でAmazon利用時のポイント還元率はなんと4%だ。2万5000円の利用だけで600マイル獲得可能となっている。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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