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共通ポイントを使いこなせ Pontaポイントをザクザク貯め、おトクに使う最強の利用方法 月刊Pontaの意外な使い方等

2014年11月5日

前回、共通ポイントカード「Tカード」「Pontaカード」「Rポイントカード」について詳しく比較した(「今さら聞けない共通ポイント Tカード(Tポイント)、Pontaカード(Pontaポイント)、Rポイントカード(楽天スーパーポイント)の歴史から徹底比較」参照)。今回からは、それぞれのポイントをおトクに貯める方法、貯めたポイントを効率良く使う方法を紹介していきたい。

まずは、Pontaポイントからだ。

ポンパレモールを利用すべし

ポンパレモール2015年春以降、リクルートのオンラインショッピングモール「ポンパレモール」の利用で貯まるポイントがPontaポイントに変更される。オンラインショッピングモールとしては、楽天市場、Yahoo!ショッピングが先行するが、ポンパレモールの優れているところは、ポイントが2社よりも多く貯まる点だ。ちなみに、「ポンパレモール」は、割引チケットなどのクーポンサイト「ポンパレ」とは全く別のサービスとなっている。

「ポンパレモール」での購入時には、商品価格(税抜・送料抜き)に対して、リクルートポイントが100円につき3ポイント貯まる。1ポイントは1円として利用できるため、還元率は3%。楽天市場、Yahoo!ショッピングの場合は還元率が1%のため、2%もおトクなのだ。

ただし、2014年6月末現在、ポンパレモールの出店数が1,170店に対し、Yahoo!ショッピングが約13万店、楽天市場が41,817店と、出店数が圧倒的に少ない。つまり、商品数が圧倒的に少ないということだ。Yahoo!ショッピングや楽天市場で売っているものが売っていない、または値段が高いという可能性もある。

従って、Yahoo!ショッピングや楽天市場で検索し、気に入った商品があった場合、ポンパレモールでも検索する。同じ金額であればポンパレモールを使うというのがおトクな貯め方となる。

リクルートカードプラスを利用すべし

リクルートポイントとPontaポイントの提携で、リクルートカードプラスが一気にメインカード候補の筆頭に JALマイラーも検討の余地あり同じく、リクルートポイントがPontaポイントに切り替わることでおトクになるのがクレジットカードだ。今までPontaポイントを貯めるクレジットカードはPonta Premium Plusの還元率1%が最高だった。しかし、年会費2,000円+税で還元率2%のリクルートカードプラス、年会費無料で還元率1.2%のリクルートカードがPonta Premium Plusよりもおトクになるカードとなった。

例えば、ポンパレモールでリクルートカードプラスを利用すると還元率が5%。楽天市場で楽天カード、Yahoo!ショッピングでYahoo! JAPAN JCBカードを利用するよりも3%もおトクになる。2014年4月に増税があったが、増税分の3%を取り戻すことも可能なのだ。

また、年会費が2,000円を気にしている人も多いと思うが、年間22万円以上利用するのであれば、還元率1.0%の楽天カードやYahoo! JAPAN JCBカードよりもリクルートカードプラスがおトクになる。

楽天カード、Yahoo! JAPAN JCBカード、リクルートカードプラスの比較

貯めたポイントはローソンのお試し引換券を利用すべし

貯めたポイントは、ローソンのお試し引換券が断然おトクだ。毎日違う商品となるが、例えば30ポイントで140円分の商品に引き換えることができる場合もある。レジでPontaポイントを利用すると1ポイントが1円として利用できるが、お試し引換券を利用すると1ポイントを2?3円程度で利用が可能だ。例えば、以下の「メントス アソートパック」は50ポイントで引き換え可能だ。商品価格は200円のため、1ポイントの価値を4円までアップすることができる。

お試し引換券を確認

1ポイントを4円と考えると、リクルートカードプラスでの決済は100円につき2ポイント=8円と考えることも可能のため、リクルートカードプラスの還元率は8%とも考えられる。

ロッピーでお試し引換券ローソンのお試し引換券の利用方法は簡単だ。まず、店頭にある臙脂色のロッピーと言う端末にPontaカードを通す。画面上の「クーポンを発見する」項目から「一覧から発券する」を選択。あとは表示される商品を画面上でタッチすると、写真のような引換券がロッピーから出てくる。

その引換券と商品を持ち、レジに持って行くと、商品を購入することができるのだ。ポイントで支払っているため、レジでの精算は0円。ただし、ここでPontaカードを出すのを忘れてはいけない。

通常、ローソンでPontaポイントを利用すると、利用分に対してはポイントが付与されない。例えば、100円(税抜)の商品をPontaカードを提示して現金で支払うと、1ポイント獲得できる。しかし、100円(税抜)分をPontaポイントで支払うとポイントを獲得することはできない。

しかし、お試し引換券だけは、ポイントで交換しているにもかかわらず、商品代金を支払ったことになる。最初に挙げた「メントス アソートパック」は216円(税込)のため、Pontaカードを提示すると2ポイント獲得可能なのだ。50ポイントで200円(税抜)の商品を購入し、さらに2ポイント獲得できる「お試し引換券」を利用しない手はない。

Pontaカードのグループ機能を利用すべし

Pontaのグループ機能Pontaにはグループ機能がある。グループオーナーがメンバーを招待し、グループを作成すると、同じPontaポイントを貯めることが可能だ。家族の場合、奥さんがグループオーナーとなり、旦那さんと子供がメンバーとなる。家族で貯めるため、Pontaポイントの貯まるスピードが早くなる。貯めたポイントは、お試し引換券で子供のお菓子などに交換する事も可能だ。

ただし、ポイントの利用はグループオーナーのみとなる。従って、JMB ローソンPontaカードVisaを保有し、PontaポイントをJALのマイルに交換している場合には注意が必要だ。グループオーナーをJMB ローソンPontaカードVisa保有者にしなければマイルへの交換ができなくなる。

月刊Pontaはローソン以外の加盟店で取得すべし

Ponta加盟店に行くと、「月刊Ponta」という冊子が用意されている。おトクな情報がたくさん詰まっている冊子のため、毎月取得している人もいるだろう。しかし、ローソンをよく利用する人はローソンで月刊Pontaを取得しないほうが良い。

月刊Pontaの違い理由は、月刊Pontaの裏面の広告が加盟店によって異なるからだ。例えば、2014年11月の月刊Pontaを見てみよう。左がローソン以外で配布されている月刊Ponta。右がローソンで配布されている月刊Ponta。

ローソン以外で配布されているものは、ローソンのMACHI cafeの広告が掲載されていることがわかるだろう。おトクなクーポンが掲載されている場合も多い。

もともと、共通ポイントとは加盟店の相互送客が目的となっている。つまり、ケンタッキーフライドチキンに来たユーザーを、同じPonta加盟店のローソンに誘導する、というのが共通ポイント導入の最大の目的となる。

したがって、月刊Pontaにも同じような仕組みが導入されている。ローソン以外に来たお客さんに対してローソンのおトク情報を提示し、ローソンに誘導する。そのため、ローソンでおトクになりたい場合は、ローソン以外の店舗で月刊Pontaを獲得するべきなのだ。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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