前回はマイナポイント事業で微妙にわからなかったり、これってどうなの? と思えるような内容を5つ取り上げた。
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【第1弾】マイナポイントの疑問点に答えます 未就学児も対象? 2重取りは可能?
2020年6月末に近付くにつれ、キャッシュレス・消費者還元事業の駆け込みに関する取材が増えてきた。それに加え、7月1日(水)からキャッシュレス事業者の予約が開始するマイナポイントの取材も急上昇中だ。 ...
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今回も5つの疑問について答えたい。
「マイナポイント」って何に使えるポイントなの?
「マイナポイント」というポイントが実際にあるわけではない。
キャッシュレス決済で還元されるのは、dポイントや楽天ポイント、電子マネーやプリペイドカードの場合は残高が還元され、「マイナポイント」をどこでどうやって使うのか等は考える必要がない。
ただし、還元されるのはポイントなのか残高なのかは非常に重要だ。一般的にポイントの場合は有効期限がそれほど長くない。せっかく25%還元を受けたとしても、有効期限切れで失効すると0%となる。従って、ポイントが還元される場合は、今までに利用した事があるポイントかどうか考えなければならない。
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【電子マネー編】マイナポイント事業の還元方法やタイミング一覧
2020年7月1日(水)からマイナポイント事業の登録が始まる。様々なキャッシュレス決済時業者が参画しているが、付与タイミングや還元がポイントなのか残高なのか、キャンペーンがあるのか・ないのか等がわかり ...
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【プリペイドカード・コード決済編】マイナポイント事業の還元方法やタイミング一覧
2020年7月1日(水)からマイナポイント事業の登録が始まる。様々なキャッシュレス決済時業者が参画しているが、付与タイミングや還元がポイントなのか残高なのか、キャンペーンがあるのか・ないのか等がわかり ...
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クレジットカードの家族カードを登録できる?
クレジットカードには家族カードが存在する。家族カードをマイナポイントとして登録する事ができるのだろうか。
マイナポイントの場合、家族カードの登録はできないようだ。楽天カードと三井住友カード、au PAYカードで確認したが、家族カードの登録は対象外。おそらく、ポイントを獲得できるのは本会員となり、家族カードにポイントを付与する事ができないからだろう。
ただし、本会員がマイナポイントに登録したカードの家族カードが使われた場合は、家族カード利用分もマイナポイント対象となる。例えば、マイナポイントに楽天カードを登録し、期間中1円も使わなかったとする。しかし、期間中に家族が家族カードの楽天カードを2万円利用した場合は、筆者に5,000円分の楽天ポイントが付与されることになる。
本会員と家族会員の合計が2万円を超えた段階で上限となるため、本会員が2万円使い、家族会員が2万円使ったからといって、1万円分(=5,000ポイント×2)のポイントを獲得できるわけではない。
他人名義のクレジットカードなどを登録できる?
家族カードが登録できないのであれば、家族のマイナンバーカードに本会員のカードを登録すれば良いのではないだろうか。
こちらは多くのキャッシュレス企業が「マイナポイント特約」を設けており、マイナンバーカードに他人名義のクレジットカードなどを紐付ける事を禁止している。マイナポイント特約に違反している場合は、ポイントが獲得できない事もあると明記されているので注意が必要だ。
例えば、FamiPayの「マイナポイント特約」には次のように書かれている。
旦那さんはどうせ使わないから、奥さん名義のクレジットカードを旦那さんのマイナンバーカードに紐付けて、獲得したポイントを使いたい、と言うのは危険なので止めておこう。
ただし、未就学児や小学生など、法定代理人が本人に代わって登録する場合は名義が異なっても問題ない。
JMB WAONも対象になるの?
マイナポイントでWAONを登録して2万円を期間中にチャージすると5,000円分の残高が付与され、別途最大2,000円分のWAONを獲得することが可能となる。
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マイナポイント事業でWAONを登録すると最大35%還元となるキャンペーンを実施
WAONでは、2020年7月から登録開始となるマイナポイントでWAONを選択すると、9月以降最大2,000ポイント獲得できるキャンペーンを実施する。 マイナポイント事業で、電子マネーWAONを登録し、 ...
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2万円のチャージで合計7,000円分の獲得となるため35%還元だ。さらに、WAONを利用すると200円(税込)につき1 WAONポイントが貯まるため、35.5%還元となる。
疑問に思ったのがJMB WAONだ。JMB WAONは一部JALカードからのチャージでマイルを貯めることができ、支払い時には200円(税込)につき1マイル獲得可能だ。
サイトを見てもJMB WAONについての記述がなかったためイオン広報に確認したところ、JMB WAONもマイナポイント事業の対象とのこと。ただし、5,000マイル+2,000マイルの獲得ではなく、あくまでもWAONで利用できる残高が還元される。
しかし、ショッピングマイル・プレミアムに登録している場合は、チャージで1%のマイル、決済で0.5%のマイルを獲得できるため、35%還元に加えて、別途1.5%のマイルを獲得できる。
WAONでは、「WAONマイナポイント申込アプリ」が提供されており、アプリで簡単に申し込みできる。もちろんJMB WAONも対象となる。
ANAマイラーはANA VISAカード一択?
三井住友カードはVポイントが貯まるため、Vポイントが貯まらない提携カードは対象外と紹介したが、ANA VISAカードやANA VISA Suicaカード、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOマスターカード等はVポイントが貯まるクレジットカードとなる。
もし、これらが1ポイント=2マイルや3マイルでの交換が可能であれば、2万円で1万マイルを獲得することもできてしまう。
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ANAのマイルに1ポイント=2マイル、1ポイント=3マイルに交換できるポイント数の確認や有効期限の確認方法は?
三井住友カードのポイントがワールドプレゼントからVポイントに変更となり、ANA VISAカードなどで貯まったポイントの交換や有効期限の表記が変わっている。 まず、VポイントをANAのマイルに交換するに ...
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確認したところ、獲得できるVポイントはANAカードのANAマイレージ移行コースで利用することはできないとのこと。現在は「通常ポイント」と呼ばれているポイントとなる用で、5ポイント=3マイルの交換となる。
筆者はANA VISAプラチナ プレミアムカードを保有しているため、2万円で15,000マイルを獲得できると考えたが、3,000マイルへの交換となる。
マイナポイント事業は2020年7月から登録が開始となるが、焦らずキャンペーンなどはじっくり見極めよう。実際の還元は9月からとなり、一番有利な方法を考えてからで十分間に合う。