2019年の増税時に始まったキャッシュレス・ポイント還元事業もいよいよ2020年6月末で終了となる。
企業により還元方法に大きく差があり大変驚いた。2%でも5%でも、実際に還元されないと1円にもならない。今回は各社の手続きの差を紹介する。
一番良かったのはカードもQUICPayも自動還元のJCBカード
メインで利用したJCBカードは非常に便利だった。カード利用明細を見ると対象店舗で利用した数日後に『「5%還元」店名』といった形でマイナス金額の明細が表示されていた。
何もしないで月々のクレジットカードの支払い額から減額されるので、通常通りにクレジット引き落としされた段階で還元完了だ。
支払う現金が抑えられるというのは汎用性があり手続きいらずという点でも大変便利である。
現金より使い勝手は劣るが手続きいらずの東急カード・d払い
手続きいらずという点で便利だったのが東急カードとd払いだ。
ポイント明細に「消費者還元」という記載が入り、対象の金額が月ごとにまとめてポイント付与されていた。
ポイントが付与されれば他のポイントと合わせて利用期限にだけ気を付けていれば良いので少なくとも取得漏れの心配はない。
PASMOの還元 次回はセブン銀行ATMに変更
還元に手間がかかったのがPASMOである。2019年12月末に登録したメールアドレスに第一期の受け取り期間、受け取り場所の情報が届いた。
2020年1月10日(金)にポイント額のお知らせが届き、還元手続きが始まったので鉄道駅へと向かった。受取期間が1月26日(日)までと非常に短かったからだ。
交換は券売機ではなく有人カウンターに並ぶ必要があった。自分の番になり、キャッシュレス還元と告げた。届いたメールのURLをクリックし、表示されたQRコードを駅係員に見せるとタブレットで撮影された。
PASMOを提出し、係員がカードリーダーに乗せ、還元処理を打ち込んでいく。指差し確認を行いながらポイント還元する様子に、交通事業者に与える影響の大きさを感じた。
JR東日本のサービスであるSuicaと複数の交通事業者が所属するPASMOとでは還元方法に違いがあるのは仕方ないこととは思うが、手続きの煩雑さに驚いた。
コロナの影響もあり、第二期、4月の駅窓口での還元は中止となり、7月に第三期分とまとめてセブン銀行ATMで還元されることとなった。
WAONも確認が必要、WAONステーションへ
WAONも自分からイオン銀行含むWAONステーションへアクセスし処理が必要だ。
キャッシュレス還元のボタンを押せば対象金額分まとめてチャージできる。筆者はチャージするタイミングでキャッシュレス還元ボタンも合わせて押すようにしている。
一番大変だったJALカード TOKYU POINT ClubQ
DCカードはクレジットカードのサイトとは別にキャッシュレス・ポイント明細確認専用のページがあり、カード番号・生年月日等を毎回入力し、明細を確認。ポイントを交換するためには更にポイント交換サイトへのID・パスワードの登録が必要となる。
交換サイトで申し込み申請をするとメールでポイントコードが届いた。URLをクリックし加算手続きサイトに移動し、申し込みを行いようやく還元された。
還元させたくないのではと勘ぐってしまうほどの複雑さだ。
既に受け取り終了のポイントも
筆者が利用した決済手段の中、PASMOに関しては既に2019年度分のポイント受け取りが終了し失効している。
失効させてしまった人は7月の還元手続きを忘れず行おう。
自分のクレジットカード・電子マネーの情報を確認してみよう
自分がどれだけのカード・電子マネーを利用し、還元方法はどうなっているか把握しているだろうか。
通知すらない企業もあるため、一度キャッシュレス・ポイント還元方法について確認して欲しい。