au WALLETポイントのステージ制とは?
au WALLETポイントでは、2020年3月3日(火)よりステージ制が開始した。毎月3日の22時にステージが確定し、過去3ヵ月間で集計されたスコアの合計点によってステージが確定する仕組みだ。
ステージはレギュラー、シルバー、ゴールド、プラチナとなり、それぞれのステージに応じた特典を獲得することができる。
レギュラー | シルバー | ゴールド | プラチナ | |
au PAYマーケットのポイント還元率 | 1% | 2% | 3% | 5% |
長期優待ポイント(au契約3年以下、auデータMAX プラン Proの場合) | 500P | 1,000P | 3,500P | 5,500P |
長期優待ポイントについては複雑で契約プランに応じて獲得できるポイント数が異なる。
例えば、上記の例であげたように、au契約が3年以下でauデータMAXプラン Proの契約の場合、プラチナステージで年間5,500ポイント獲得できる。一方、au契約が15年で同じauデータMAXプラン Proの契約の場合は年間3,500ポイントとなる。つまり、同じ契約でもauサービスの利用状況によって、長期利用者よりも多くのポイントを獲得できる場合もあるという事だ。
ただし、対象プラン以外の契約の場合は、「au STAR長期優待ポイント」となるため、比較的新しいプラン契約以外では長期優待ポイントのメリットはない。筆者の契約状況を確認したところ「カケホ+データ定額2(V)」となり、長期優待ポイントの対象とはならない。
「長期優待ポイント」の対象プランは以下の通り。
対象プラン | |
5G | データMAX 5G、データMAX 5G Netflixパック、データMAX 5G ALL STARパック、ピタットプラン5G |
4G | auデータMAXプラン Pro、auデータMAXプラン Netflixパック、auフラットプラン25 NetflixパックN、auフラットプラン20N、auフラットプラン7プラスN、ピタットプラン 4G LTE(新auピタットプランN)、データMAX 4G LTE、データMAX 4G LTE Netflixパック |
続いて、「au PAYマーケット(au Wowma!)」のポイント還元率を見てみよう。まず、ランク以外のポイントとしては、通常ポイント(店舗のポイント)が1%、「au WALLETクレジットカード」の利用で+1%、「auかんたん決済(au WALLETクレジットカード)」の利用で+5%とau WALLETクレジットカードを保有し、auかんたん決済を利用した場合は7%還元となる。これに加えて、ステージ毎に+1~5%の還元がある。
au以外 | レギュラー | シルバー | ゴールド | プラチナ | |
通常ポイント | 1% | 1% | 1% | 1% | 1% |
au WALLETクレジットカード | +1% | +1% | +1% | +1% | +1% |
auかんたん決済(au WALLETクレジットカード) | ─ | +5% | +5% | +5% | +5% |
ステージ毎のポイント | ─ | +1% | +2% | +3% | +5% |
合計 | 最大2% | 最大8% | 最大9% | 最大10% | 最大12% |
また、電子書籍の場合は+3%のWALLETポイントを獲得可能となる。WALLETポイントのステージ制のサイトでプラチナステージが最大15%とあるのは電子書籍も含めたポイント数という事だ。
au WALLETポイントの「au PAYマーケット(au Wowma!)」の還元率確認方法は?
現在のステージとau WALLETポイントのau PAYマーケット(au Wowma!)での還元率を確認するには、au PAYマーケット(au Wowma!)にアクセスする。ステージに加えて現在のポイント還元率が表示される。筆者の場合は「プラチナステージ」で「最大12%」還元と言う事だ。
au WALLETポイントのステージ制を決めるスコアとは?
「au PAYマーケット(au Wowma!)」と「長期優待ポイント」の特典はわかったが、au WALLETポイントのステージ制を決めるスコアはどうなっているのだろうか。
それぞれのアクションに応じて加算され、3ヵ月分の合計スコアがステージ判定に利用される。
対象サービス | スコア |
・au PAYアプリ ・My auアプリ |
アプリ起動で1スコア |
・au PAY(コード支払い) ・au PAYプリペイドカード(au WALLETプリペイドカード) ・au PAYカード/au PAYゴールドカード(au WALLETクレジットカード/au WALLETゴールドカード) |
購入1回で3スコア |
5,000円利用毎に10スコア | |
・au PAYマーケット(au Wowma!) | 購入1回で9スコア |
5,000円利用毎に30スコア | |
・auスマートフォン ・携帯電話 |
契約で毎月10スコア |
・auスマートパス ・auスマートパスプレミアム |
加入で毎月10スコア |
・auスマートバリュー | 割引適用で毎月10スコア |
・auでんき ・UQでんき ・BIGLOBEでんき ・東電ガス for au ・中電ガス for au ・関電ガス for au |
加入で毎月20スコア |
・auじぶん銀行 | 預け入れ資産10万円以上で10スコア |
3ヵ月分の合計スコアが119以下の場合はレギュラー、499以下の場合はシルバー、799以下の場合はゴールド、800以上の場合はプラチナステージだ。
ステージ | レギュラー | シルバー | ゴールド | プラチナ |
必要スコア | 0~199 | 200~499 | 500~799 | 800~ |
例えば、2020年3月のスコアを決める場合、2019年12月と2020年1月、2月の合計スコアが3月のステージとなるわけだ。
実際に筆者のスコアを確認してみたい。2020年4月6日(月)時点でスコアが915となるため、4月中はプラチナステージが確定している。なお、スコアの内訳はau PAYアプリから月別で確認することが可能だ。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | |
アプリ起動 | 1 | 18 | 27 | 4 |
au PAY | 0 | 503 | 28 | 0 |
au WALLETプリペイドカード | 0 | 0 | 0 | 0 |
au WALLETクレジットカード | 3 | 3 | 3 | 0 |
au PAYマーケット(au Wowma!) | 0 | 0 | 99 | 0 |
auスマートフォン・携帯電話 | 10 | 210 | 10 | 10 |
auスマートパス/auスマートパスプレミアム | 0 | 0 | 0 | 0 |
auスマートバリュー | 0 | 0 | 0 | 0 |
auでんき・UQでんき・BIGLOBEでんき | 0 | 0 | 0 | 0 |
東電ガス・中電ガス・関電ガス / for au | 0 | 0 | 0 | 0 |
auじぶん銀行 | 0 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 14 | 734 | 167 | 14 |
現時点でも、2月・3月・4月の合計は800を超えるため、5月もプラチナステージを維持できる。しかし、6月には2月分が反映されないため、おそらくプラチナからは下がるだろう。もちろん、4月・5月に大きなスコアを獲得すると維持可能だ。
au WALLETポイントのステージ制アップするメリットはある?
筆者は現在、プラチナステージだが、6月にはおそらく大きくダウンするだろう。まず、「長期優待ポイント」については、筆者は対象外のため維持するメリットがない。
続いて、「au PAYマーケット(au Wowma!)」でのポイントだ。au PAYマーケット(au Wowma!)で獲得できるポイントを確認したい。
ポイント種別 | 上限 | |
通常ポイント | au WALLET ポイント(au Wowma!限定) | ─ |
au WALLETクレジットカード | au WALLET ポイント | ─ |
auかんたん決済(au WALLETクレジットカード) | au WALLET ポイント | 3,000ポイント |
ステージ毎のポイント | au WALLET ポイント | 3,000ポイント |
電子書籍購入 | au WALLET ポイント(au Wowma!限定) | 3,000ポイント |
au WALLETポイントとau WALLETポイント(au Wowma!限定)があり、au WALLETポイント(au Wowma!限定)はau Wowma!またはau WALLET Marketでのみ利用できるポイントだ。通常ポイントと電子書籍購入ポイントについては限定ポイント、ステージ制のポイントなどは制限のないau WALLETポイントとなっている。
例えば、以前au Wowma!で19,980円分を購入した際、全てau WALLETポイントで支払った。「WALLETポイント(au Wowma!限定)」としての獲得履歴に199ポイントがあるのは、ポイントで支払った分の1%分のポイントという事だ。
筆者は、あまりau Wowma!で買物をする気になれない。理由は頻繁にポイント制度が変わるためだ。
au WALLETポイント(au Wowma!限定)は、au PAY残高などにチャージできず使い勝手が悪い。利用できるサイトもau Wowma!やau WALLET Marketと微妙な感じだろう。au Wowma!限定にする事で、au Wowma!の利用者を増やそうとしていると思われるが、そもそも使いにくいポイントを貯める人は少ない。最近は、他社の同じような期間限定ポイントなども利用しやすくなってきている。
楽天ポイントの期間限定ポイントは楽天モバイルや楽天ペイ等で利用でき、dポイントの期間・用途限定ポイントはdポイントやd払い、最近始まった日興フロッギー×docomoでdポイントを使った株の購入にも利用できる。
Yahoo!ショッピングもTポイント(期間固定ポイント)を廃止し、PayPayボーナスライトに変更している。実店舗でPayPayを導入している店舗で利用可能だ。
2020年5月以降に、au WALLETポイントがPontaポイントに変更となるが、そのタイミングでPontaポイント(au Wowma!限定)などが誕生した場合は、他社のポイントプログラムを追い上げるのは難しい。
楽天ポイント | dポイント | Tポイント | WALLETポイント | リクルートポイント | ||
期間が決まっているポイント | 期間限定ポイント | 期間・用途限定ポイント | PayPayボーナスライト | 期間固定Tポイント | WALLETポイント(au Wowma!限定) | 期間限定ポイント |
使える場所 | 楽天市場、楽天ポイントカード加盟店、楽天ペイ加盟店など | dポイント、d払い、株式投資など | PayPay、Yahoo!ショッピング、PayPayモールなど | それぞれのサービスのみ | au PAYマーケット(au Wowma!)、au WALLET Marketのみ | それぞれのサービスのみ |
せっかくau PAYがあるのであれば、最低でもau PAYで消費できるようにしてほしい。このくらいの柔軟性がなければ、ポイント経済圏を作るのは難しいだろう。
従って、au WALLETポイント(au Wowma!限定)次第では、au WALLETポイントのステージ制でプラチナを維持する意味が出てくるのではないだろうか。
au WALLETポイントがPontaポイントに統合し、リクルートポイントとdポイントが提携する。既に提携しているPontaポイントとリクルートポイントの動向などを考えると、2020年は再度ポイント再編が起こる。この状態で生き残るには、できるだけ使いやすいポイント化が必須となる。
au WALLETポイントとPontaポイントの統合まで約1ヵ月。消費者もポイントリテラシーは上がってきているため、あまりにも限定・限定としていると誰も貯めなくなってくる。Pontaポイントの良いところは他社にある限定ポイントがないところだ。この辺りをauが変更するかしないかに注目したい。