Amazonでは良く買い物しているが、気になったことがあった。
「この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します」とある商品の場合、ほぼAmazonポイントが1％獲得できるようになっている。かなり多くの商品を見てみたが、Amazon.co.jpが販売・発送商品でAmazonポイントを獲得できない商品は非常に少ない。
Amazon.co.jpが販売・発送の商品でAmazonポイントが付与されない商品では「セット買い価格」の商品の場合など。それ以外は、Amazon.co.jpが発売・発送の商品の場合はAmazonポイントが最低でも1％が表示されていた。
なお、マーケットプレイスの「この商品は、○○が販売し、Amazon.co.jp が発送します」「この商品は、△△が販売、発送します」の場合はポイントを獲得できたりできなかったりするが、ポイントを獲得できる場合は店舗側が負担しているだけとなる。
元々、Amazonで販売される全商品に1％以上のAmazonポイントを付与することを2019年2月に発表していたが、4月に撤回している。マーケットプレイスで販売されている商品にもAmazonポイントの付与を義務づけることは独禁法に触れる可能性があり、公正取引委員が調査したためだ。結局、マーケットプレイスの商品についてはAmazonポイントは任意となったが、Amazon.co.jpが発売する商品については1％のポイントを行う予定となっていた。
しかし、この発表ではいつから1％のAmazonポイントを付与を開始すると言う案内はなく、ニュースリリースやメールなどを確認していたが、特に「開始しました」と言うアナウンスはない。
では、いつ頃からAmazon.co.jpが販売する商品に1％のAmazonポイントを付与してきたのだろうか。2019年6月20日（木） 12:11:53 GMTのキャッシュを見ると、ポイント欄がない。
6月21日（金）10:59:46 GMTのキャッシュでは1％のAmazonポイントが掲載されている。
おそらく、日本時間で2019年6月20日（木）～21日（金）頃にかけてAmazonポイントが全商品に付与し始められたのではないだろうか。
Amazon.co.jpでもAmazonポイントが1％貯まり、さらにおトクになった、と言う訳でもない。
Amazonの価格をチェックするためのツール「Keepa」で確認すると、821円だった商品が6月21日（金）頃に829円にアップしている。しかし、1％分の8ポイント獲得できるようになっており、実質の価格は値上げ前と同じだ。
同様に、17,562円だった商品が6月22日（土）頃に17,739円に値上がりだ。こちらも1％分の177ポイントが付与されるようになっているため、Amazonポイント分を考えると同じ価格となる。
つまり、Amazonポイントが1％付与されるようになったが、1％のポイントをAmazonが負担しているわけではなく、単に価格が1％上がっているだけとなっている。これであれば、中途半端に全商品に1％のAmazonポイントをつける必要はなかったのではないだろうか。