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初代JALマイレージ王が決定! 10万マイルは誰の手に? 「JALマイレージ王決定戦」を取材してきた

JALマイレージ王決定戦とは?

株式会社JALマイレージバンクの設立10周年の記念もあり、開催されたのが「JALマイレージ王決定戦」だ。

2019年3月12日(火)からインターネット上での予選を行い、約7,000人程度参加した予選を勝ち残った1,500人が4月12日(金)からの本戦に進んだ。本戦もインターネット上で行われ、本戦を勝ち残った150人が抽選で54名に絞られる。

この54人による最終決戦が行われ、初代JALマイレージ王が決定した。

1位には100,000マイル、2位には35,000マイル、3位には15,000マイルがプレゼントされ、最終決定戦まで進んだ全員に3,000マイルがプレゼントされる。

JALマイレージ王決最終決戦とは?

最終決戦が行われたのは「JAL M1ビル」。東京モノレールの新整備場駅を下車し、最初の曲がり曲がり角を右折するとすぐに見つけることが可能だ。

当日は、3名が欠席となり51名での最終決定戦となった。

オープニングセレモニーがあり、出題形式の説明がある。40分で30問を解くと言う内容だ。予選・本戦はインターネットで調べることができたが、決定戦は調べて解くことはできない。暗記だけでなく計算問題も出題された。

例えば、以下のような問題だ。

夏休みの帰省のため東京(羽田)-札幌(新千歳)(片道の区間マイル:510マイル)を往復します。せっかくなので、たくさんマイルをためたいと考え、JALカード CLUB-Aゴールドカードに入会しました。今回の札幌帰省は入会してから初めての搭乗になります。往復ともに普通席、スーパー先得で購入した航空券で搭乗した場合、マイルは何マイルたまるでしょうか。

※ただし、JALカードの入会は初めてで、JGCカード・FLY ONステイタスは持っていないものとします。

スーパー先得では75%のマイル積算である事、入会直後の搭乗の場合は5,000マイルを獲得でき、搭乗毎にボーナスマイルがフライトマイルの25%アップである事がわからなければ回答できない。また、JALのマイルは四捨五入となるため、0.5の端数は1マイルとなる点も注意しなければならないところだろう。

このような問題をiPadで回答していき、上位3名が頂上決戦に進む。2位と3位が早押しクイズで3問で勝ち抜けとなり、勝者と1位が同じく早押しクイズで3問先取した方が初代JALマイレージ王となる。

JALマイレージ王決定戦参加者属性は?

参加者の属性を確認したところ、JGC率が異常に高い。51名の参加者のうち、38名がJGCとなり、それ以外(JALカード会員やJMB会員)が13名だ。ダイヤモンド会員は10名。

最北端は北海道から、西は山口県からの参加となり、21歳~58歳まで幅広い年齢層が参加した。

休憩中は工場見学も

集計している間、参加者は休憩となる。この時間に工場見学が実施された。JALの工場見学は一般にも開放されており、見学コースは「展示エリア+航空教室+格納庫見学」を楽しむことが可能だ。参加できるのは小学生以上。見学料金は無料となる。

なお、工場見学は非常に人気となり、なかなか予約が取れない。2019年6月10日に検索したところ、7月前半に少し空きがあり、8月~11月までは全て×。予約自体受け付けていないのかと思ったが、12月を見ると初旬に少し空きがあったため、本当に空きがないのだろう。

6月10日時点での予約可能状況は以下の通り。なお、検索したときには12月11日以降は「×」ではなく「-」となっていたため、半年前からの申込が可能のようだ。

10:00~11:40 11:30~13:10 13:00~14:40 14:30~16:10 16:00~17:40
6月13日(木) 1 × × × ×
6月19日(水) × × × 1 ×
7月2日(火) × × ×
7月3日(水) × 5 ×
7月4日(木)
12月2日(月) × × × × 1
12月9日(月) × 3 ×
12月10日(火) × × × ×

JALマイレージ王決定戦の工場見学は、整備士による案内となる。通常は整備士による案内ではないのだが、細かい質問に回答できるようにとの配慮だ。

階段を降りる前にヘルメットを被る。階段を降りると、整備している飛行機の目の前まで行くことが可能だ。

工場見学の間に、複数の方にどんな問題が出たのか、出来はどうだったかを質問してみたが、「難しかった」「自信は無い」という回答ばかり。それでもなかなか参加できない工場見学を楽しんでいた。

JAL工場見学では限定グッズも!

JAL工場見学では売店もあり、限定グッズも用意されている。シャープペンシル、定規、ノートなどの文房具やキーホルダー、バッグなどが限定グッズとして用意されていた。

中でもレアものは「航空用救難食糧」。実際に飛行機に搭載されている救難食糧となり、中身はビスケットバーとゼリーがそれぞれ5個入っている。なかなか食べる機会もないだろう。今度開封してレポートしてみたい。

JALマイレージ王が決定!

部屋に戻って、いよいよ初代JALマイレージ王が決まる。

3位から発表があり、順にニックネームが発表された。3位「ぶりらんて」さん(写真左:オレンジの襷)、2位「あきお」さん(写真右:緑の襷)、1位「メチコ」さん(写真中央:赤の襷)と言う結果に。

暫定1位の「メチコ」さんはJALマイラー歴20年、名古屋からの参加だ。

51名のうち3名以外の48名は優勝者の予想を行い、当たった方で50,000マイルの山分けに参加することができる。

1回戦目は暫定3位の「ぶりらんて」さんと、暫定2位の「あきお」さんの戦いとなる。最初に2問「ぶりらんて」さんがポイントを獲得。次に1問正解すると2回戦に進出だ。

ここで、暫定2位の「あきお」さんが驚異の粘りで2問連続正解。2-2となり、次に正解した方が2回戦目の進出だ。

最後の1問と思われたが、どちらも不正解で2-2のまま。結局、「JMBのデビットカードが発行されている銀行」に関する問題を暫定2位の「あきお」さんが正解し、3位が「ぶりらんて」さんで決定した。

続いては、暫定2位の「あきお」さんと暫定1位の「メチコ」さんの優勝決定戦となる。2-1と暫定1位の「メチコ」さんがリード。そのまま逃げ切るのか。

最後の質問で、暫定1位の「メチコ」さんが正解となり、1位、2位、3位が決まった。

初代JALマイレージ王は名古屋から参加した「メチコ」さんに決定。王者の証であるガウンと王冠を身につけ、賞品の100,000マイルを受け取った。

なお、参加者には、整備士が手作りした非売品のキーホルダーや国内線6月~8月の限定アイスコーヒー、JALマイレージ王決定戦オリジナルステッカー、航路図で作成されたブックカバーのお土産も用意された。

参加者は最低3,000マイルを受け取り、メチコさんにかけた17名は別途2,942マイルの合計5,942マイルの獲得だ。

なお、今回のJALマイレージ王決定戦の出題内容・回答は2019年6月13日(木)にwebサイトで公開予定となっている。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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