JALには法人向け国内出張サポートサービス「JALオンライン」がある。導入費、使用料、年会費がかからずに利用でき、専用運賃の「eビジネス6」の利用が可能だ。
このeビジネス6がどのくらい安いのかが不明のため、法人向けの「JALオンライン」を申し込むことにした。
JALオンラインを申し込む際に便利なのが、法人カードやビジネスカードだ。今回利用したのはアメックスのビジネス・カードとなり、「アメリカン・エキスプレス JALオンライン」に申込が可能だ。
JALオンラインの申込方法は?
JALオンラインの申込はオンラインで行うことができず、登録申込書のダウンロードが必要だ。
まず、ビジネス・カードの特典一覧ページにアクセスする。「アメリカン・エキスプレス JALオンライン」にある「登録申込書(PDF)」をダウンロードしよう。
登録申込書には、会社名、管理責任者(カード会員)、JALオンライン利用管理者を記入する必要がある。管理責任者とJALオンライン利用管理者は同じであれば、一方だけの記述だけで良い。
封筒の宛先も印刷できるため、封筒に貼り付けて、申込書を同封して送ればOKだ。
JALオンラインの初期設定は?
「JALオンライン利用開始の案内」がメールで送られる。PDFを開くと、社員登録用URLがあるため、まずは社員を登録しよう。
続いて、JALオンラインログインページより、JALマイレージバンクのお得意様番号と、社員登録時に発行された仮パスワードでログインする。パスワード変更画面が表示されるため、パスワードを変更すれば、JALオンラインにログイン可能だ。
なお、社員が複数いる場合は、どんどん登録していった方が良い。新規利用者向けに、国内線サクララウンジを1回無料で利用できるクーポンを獲得できる特典があり、登録可能日から翌月20日までに登録した場合にプレゼントとなるため、早めに登録した方が良い。
JALオンラインの「eビジネス6」などは安いの?
最初の疑問である、「eビジネス6」について調べることにした。例えば、2019年4月27日(土)の東京(羽田)⇒札幌(新千歳)を検索してみる。ビジネスチケットとしては「eビジネス6」と「JALビジネスきっぷ」が表示される。
通常のJAL国内線予約サイトではJALカード会員向けの「ビジネスきっぷ」のみの表示で、「eビジネス6」は表示されない。
では、「eビジネス6」とJALカード会員向けの「ビジネスきっぷ」を比較して見よう。
クラス | JALオンライン | JAL国内線予約サイト | JALオンライン | JAL国内線予約サイト | ||
eビジネス6 | JALビジネスきっぷ | ビジネスきっぷ(JALカード限定) | ||||
JAL501 | クラスJ | 38,060 | 39,060 | 32,860 | 32,860 | 33,860 |
普通席 | 38,060 | 38,060 | 32,860 | 32,860 | 32,860 | |
JAL503 | ファーストクラス | 46,060 (空席待ち) |
46,060 (空席待ち) |
40,860 (空席待ち) |
× | 40,860 (空席待ち) |
クラスJ | 38,060 | 39,060 | 32,860 | 32,860 | 33,860 | |
普通席 | 38,060 | 38,060 | 32,860 | 32,860 | 32,860 | |
JAL505 | ファーストクラス | 46,060 | 46,060 | 40,860 | 40,860 | 40,860 |
クラスJ | 38,060 (空席待ち) |
39,060 (空席待ち) |
32,860 (空席待ち) |
× | 33,860 (空席待ち) |
|
普通席 | 38,060 | 38060 | 32860 | 32,860 | 32,860 | |
JAL507 | クラスJ | 38,060 (空席待ち) |
39,060 (空席待ち) |
32,860 (空席待ち) |
× | 33,860 (空席待ち) |
普通席 | 38,060 | 38,060 | 32860 | 32,860 | 32,860 | |
JAL509 | ファーストクラス | 46,060 | 46,060 | 40,860 | 40,860 | 40,860 |
クラスJ | 38,060 (空席待ち) |
39,060 (空席待ち) |
32,860 (空席待ち) |
× | 33,860 (空席待ち) |
|
普通席 | 38,060 (空席待ち) |
38,060 (空席待ち) |
32,860 (空席待ち) |
× | 32,860 (空席待ち) |
JALオンラインの「JALビジネスきっぷ」も「eビジネス6」も金額は同じとなるが、eビジネス6の場合は満席時でも空席待ちができる。また、JAL国内線予約サイトの「ビジネスきっぷ」はファーストクラスと普通席は同じ料金となり、空席待ちも同じだ。大きな違いはクラスJとなり、eビジネス6の場合は普通席とクラスJの料金が同じとなる。これは2019年10月26日(土)までのキャンペーンとなっているが、長い間継続されているキャンペーンで、通常1,000円アップとなるクラスJの座席が普通席と同じ料金で予約可能だ。
なお、eビジネス6、JALビジネスきっぷ、ビジネスきっぷの利用条件は以下の通り。
eビジネス6
JALオンライン(法人向け出張サポートシステム)契約者専用運賃。JALオンラインで予約・発券する場合に利用可能。
JALビジネスきっぷ
JALオンライン(法人向け出張サポートシステム)契約者が、有効期間内に同一路線を2回(往復利用、同一方向2回のいずれも可能)搭乗する場合で、JALオンラインで予約・発券する場合に利用可能。
ビジネスきっぷ
JALカード(クレジット機能付き)会員本人が、有効期間内に同一路線を2回(往復利用、同一方向2回のいずれも可能)搭乗する場合に利用可能。
条件を確認すると、JALビジネスきっぷ、ビジネスきっぷの条件は同一路線を2回利用する必要があるが、eビジネス6は条件が緩くなっている。それでいてクラスJが普通席と同じ料金で利用できるため、おトクといえる。
新規入会でサクララウンジを1回利用できるクーポンプレゼント
上の方でも書いたが、JALオンラインに新規入会すると、利用開始特典としてJAL国内線サクララウンジ(羽田、新千歳、福岡空港)を1回無料で利用できるクーポンがプレゼントされる。
JALオンラインの利用開始可能日から翌月20日までに社員登録した方のアカウントに対して送信される。
6カ月間の期間中に10回以上利用するとサクララウンジを5回利用できるクーポンプレゼント
また、JALオンラインを2018年9月から3月までの6ヵ月間で10回以上搭乗すると、羽田・新千歳・福岡空港のJAL国内線サクララウンジを5回利用できる電子クーポンがプレゼントされる特典もある。
出張でJALを利用するのであれば、JALオンラインはお得だろう。クラスJを利用しても料金が変わらない。登録料等も無料のため、ビジネスカードを保有している場合は申し込んだ方が良いだろう。もちろん、それ以上安い料金がある場合は、わざわざeビジネス6の料金を使う必要はない。