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ポイントプログラムは"貯めやすさ"から"使いやすいさ"に

ポイント交換マップ2014年5月21日

ポイントプログラムを提供している業界の中で、使い勝手の悪いポイントプログラムがある。ケータイ電話会社のポイントだ。機種変更や通信料金の支払いなどにしか利用できず、失効する前にどうでも良いグッズなどに交換した方もいるだろう。

しかし、ケータイ電話会社のポイントが大きく変わろうとしている。この1年の間に発表・実施されたケータイ会社のポイントプログラムに関するニュースを一覧にした。

ドコモポイントがJALとの相互交換を開始、ソフトバンクポイントは付与されるポイントがTポイントに切り替え、auはWALLETポイントを開始し、どこでも貯めることができ、貯めたポイントは他社のポイントプログラムに交換できるサービスを開始するなど、ケータイ会社のポイントも囲い込み戦略から、徐々にポイントを流動させる方向に進んできている。

特に、au WALLETの「WALLETポイント」はマツキヨポイントへ交換可能にし、マツキヨポイントを介すことでドコモポイントに交換も可能となった。マツキヨポイントからドコモポイントへの交換レートは悪いため、WALLETポイントをマツキヨポイント⇒ドコモポイントに交換する利用者は少ないと思われるが、思い切った作戦をとったといえるだろう。

取材の時に筆者がいつも言うこととしては「貯まりやすいポイントを貯めるのではなく、使いやすいポインを貯めるべき」、と伝えている。Yahoo!ポイント・ソフトバンクポイントのTポイントへの統合、楽天スーパーポイントの共通ポイント参入、リクルートポイントのPontaポイント統合、au WALLETカード誕生と、最近のポイント業界の流れは、まさしく「使いやすいポイント化」ということだろう。

まだまだ使いやすいポイントになっていないポイントプログラムが多く存在する。使い勝手の良い「共通ポイント」「電子マネーのポイント」を軸に、まだまだポイント業界の再編が起こると思われる。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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