ポイントプログラムを提供している業界の中で、使い勝手の悪いポイントプログラムがある。ケータイ電話会社のポイントだ。機種変更や通信料金の支払いなどにしか利用できず、失効する前にどうでも良いグッズなどに交換した方もいるだろう。
しかし、ケータイ電話会社のポイントが大きく変わろうとしている。この1年の間に発表・実施されたケータイ会社のポイントプログラムに関するニュースを一覧にした。
- 2014年06月01日 auポイントに有効期限が設定、アニバーサリーポイントなどの終了
- 2014年06月26日 ドコモポイントとDCMXの改定を発表
- 2014年10月03月 ドコモポイントとDCMXの再改定を発表
- 2014年02月13日 au WALLET構想発表
- 2014年03月28日 2014年7月よりソフトバンクポイントの付与からTポイント付与に切り替えを発表
- 2014年03月16日 ドコモポイントとDCMXの改定
- 2014年03月31日 ドコモポイントがANAのマイレージへの交換終了
- 2014年04月01日 ドコモポイントとJALのマイレージが相互交換開始
- 2014年05月21日 au WALLET開始、他社ポイントへの交換も開始
- 2014年07月01日 ソフトバンクポイント付与からTポイント付与に変更開始
ドコモポイントがJALとの相互交換を開始、ソフトバンクポイントは付与されるポイントがTポイントに切り替え、auはWALLETポイントを開始し、どこでも貯めることができ、貯めたポイントは他社のポイントプログラムに交換できるサービスを開始するなど、ケータイ会社のポイントも囲い込み戦略から、徐々にポイントを流動させる方向に進んできている。
特に、au WALLETの「WALLETポイント」はマツキヨポイントへ交換可能にし、マツキヨポイントを介すことでドコモポイントに交換も可能となった。マツキヨポイントからドコモポイントへの交換レートは悪いため、WALLETポイントをマツキヨポイント⇒ドコモポイントに交換する利用者は少ないと思われるが、思い切った作戦をとったといえるだろう。
取材の時に筆者がいつも言うこととしては「貯まりやすいポイントを貯めるのではなく、使いやすいポインを貯めるべき」、と伝えている。Yahoo!ポイント・ソフトバンクポイントのTポイントへの統合、楽天スーパーポイントの共通ポイント参入、リクルートポイントのPontaポイント統合、au WALLETカード誕生と、最近のポイント業界の流れは、まさしく「使いやすいポイント化」ということだろう。
まだまだ使いやすいポイントになっていないポイントプログラムが多く存在する。使い勝手の良い「共通ポイント」「電子マネーのポイント」を軸に、まだまだポイント業界の再編が起こると思われる。