一般的なクレジットカードの場合、利用可能枠が設定されている。例えば、筆者の楽天ブラックカードの利用可能枠は500万円だ。そのうち、現時点で276,929円利用しているため、利用可能額としては4,723,071円となる。4,723,071円を超える金額を利用すると、限度額オーバーで決済できない。
このままだと利用可能額が減る一方となるため、支払日に銀行口座から正常に引き落とされれば、利用可能額が増える仕組みとなる。
しかし、アメリカン・エキスプレス発行のカードとダイナースクラブでは利用可能枠が設定されていない。アメリカン・エキスプレスと言っても、MUFGカード・アメリカン・エキスプレス・カードのような提携カードの場合は上記と同じような利用可能枠は設定されているが、アメリカン・エキスプレス発行カードとダイナースクラブカードでは利用可能枠はない。
本当に利用可能枠がないのだろうか? アメリカン・エキスプレスのサイトで以下のように書かれている。
『アメリカン・エキスプレスのカードは、不意のお買物の場合にもご利用いただけるよう、ご利用限度額に一律の制限を設けておりません。ご利用限度額につきましては、個々のカード会員様のご利用状況や、お支払い実績などによって異なります。』
ダイナースクラブカードも同じだ。
『ショッピング一回払いについては一律の制限を設けておりません。
お客様のカードのご利用状況、お支払い履歴に応じて個別に利用可能枠を設定しています。』
ただし、利用可能枠と言う明確な数字では表されてはいないが「目安」は設定されている。しかし、「目安」を超えたからと言って、限度額オーバーで決済できないと言うことにはならない。
例えば、80万円を目安に利用して下さい、との設定だったとしても100万円を超えたからと言って買い物ができなくなるわけではない。しかし、実際にどのくらいの金額が利用できるのかがわからないと、不安はあるだろう。
いつ頃から開始したのか忘れてしまったが、アメリカン・エキスプレスの会員サービスに「カードご利用可能枠の確認」というリンクが表示されるようになっている。
「カードご利用可能額の確認」をクリックすると以下の画面が表示される。「ご利用予定金額」に入力し、「確認する」ボタンをクリックすると、その金額を利用できるか確認することが可能だ。
例えば、500万円で入力してみる。「Good news!」と表示があり、現時点では500万円の利用が可能と言うことがわかる。
次に、1,000万円と入力してみよう。「申し訳ございません」と表示され、現時点では1,000万円の利用ができないことがわかる。
続いて、750万円で入力してみると。「申し訳ございません」と表示されるが、先ほどのメッセージとは違う。1日に確認できる回数制限が設けられており、24時間後に再度利用が可能になるとある。
筆者が何度か利用してみたところ、1日2回までのチェックはOK。3回目以降でこのメッセージが表示されることがほとんどだ。チェックする人によっても違う可能性があるが、回数制限がある事だけは確かだろう。
この「カードご利用可能枠の確認」はクレジットカード毎に異なるため、複数のアメリカン・エキスプレス発行カードを持っている場合は、それぞれでチェックする必要がある。
もし、アメックスもダイナースも高額利用する場合は、事前に電話で確認しておこう。安心して決済するには事前連絡しておくのが一番だ。