JCBが先日発表した「JCB Biometrics Card」。指紋認証でJCB Contactless決済が可能となるというものだ。通常のICチップを使った決済の場合は暗証番号が必要だが、JCB ContactlessやVisa payWave等は暗証番号が不要だ。セキュリティ的に問題があると言うことで、非接触決済だけ指紋認証を付けたカードが「JCB Biometrics Card」となる。
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JCB、指紋認証でカードを有効にするJCB Biometrics Cardの実証実験を開始
JCBは、2018年4月18日(水)より、指紋認証で非接触IC決済できるクレジットカード「JCB Biometrics Card」の実証実験を開始すると発表した。 JCB Biometrics Car ...
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JCB Biometrics Cardはまだ発行されていないため、JCBに取材しに行くことにした。
まず、カードを見てみよう。カード右下には「Touch」と書かれている指紋センサーがある。通常JCBのロゴマークがあるところだが、ロゴは右上に移動されている。
指紋センサーの左には2つの●があり、1つは「Done」、もう1つは「Check」と書かれている。チェック中と終了のランプが分かれているようだ。
指紋は専用タブレット端末かスマートフォンアプリで設定することになる。指紋は2つの指を登録するが、指をケガしたときのバックアップのためだ。
カード右下の「Touch」に登録する指を乗せながら端末の右上にカードをタッチする。4回程度タッチを繰り返し、2本目の指を同じように登録する。
登録が完了すると「登録完了」のメッセージが表示される。
気になるのがカード上部「JCB Biometrics Card」の「Card」部分に赤ランプが付いている事だ。カードにはランプらしき文字はないのだが、なぜか上部に赤ランプがある。このランプの意味は教えてもらうことができなかった。
指紋が登録できたら実際に決済してみる。まず、登録者の指紋を乗せた状態でカードリーダーにタッチすると「Done」に緑ランプがついて正常に決済が完了した。
上部の動画を見てもらえるとわかるように、ランプが付いたり消えたりしながら決済できる。
続いて、登録者以外の指紋でも実験してみる。「Done」に緑色のランプが付いたため、一瞬決済できたかと思ったが、端末側を見ると「お取扱いできません」と表示されていることがわかる。
ランプは、あくまでもチェック中、チェックが完了した、と言う意味であり、決済のNG等を判断できる物ではないようだ。
JCBの発行するカードとしてJCB Contactlessが対応しているカードは日本国内で存在しなかったのだが、セキュリティに問題があるために出していなかったのかもしれない。
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指紋認証付きのカードがいつ頃発行されるかは不明だが、今後JCB発行のJCB Contactless対応カードには指紋認証が導入されていくかもしれない。