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ANAマイラーなら一度は利用したい、フランクフルトのルフトハンザファーストクラス専用タワーのサービスとは?

2017年5月、母を連れてヨーロッパマイル旅行をしてきた。ANA、JAL共に親族間でマイレージの共有や、チケットのプレゼントができる。詳細は各社のwebページで確認して欲しい。

今回、行きはANAで羽田—ロンドン間をビジネスクラス。帰国便をフランクフルト―羽田間でルフトハンザ航空のファーストクラスをマイレージで飛んだ。燃油サーチャージや諸経費を含めた今回の飛行機にかかったお金は6万円程度。正規料金で2名分をこのような経路、クラスで飛んだ場合2~300万円はかかるだろう。随分とおトクな旅をした。

マイレージを趣味としている者なら一度は訪れたいフランクフルトのファーストクラス専用タワー

今回は親孝行の旅のため、行き先や行動は母に合わせた。母は紅茶を趣味としているのでロンドンを中心として毎日アフタヌーンティーを楽しむ旅となった。唯一筆者の望みとして帰国便はフランクフルトからファーストクラスで帰ることにした。

フランクフルト国際空港にはファーストクラス搭乗者専用のタワー(ターミナル)がある。その存在を知ったのは2016年。マイレージ利用でファーストクラス世界一周の計画を立ててネットサーフィンをしていると、フランクフルトにはものすごいファーストクラス専用ラウンジがあると知った。この時点では独立したタワーではなく、一般的な専用ラウンジだと筆者は思っていた。

東京発の東周りのファーストクラス世界一周の旅最終日。筆者はフランクフルト国際空港で胸をワクワクさせながら、ファーストクラス専用ラウンジへと向かった。

いくらターミナル内を探してもファーストクラス専用ラウンジは見つからない。ファースト&ビジネス混合ラウンジがあるので、そのなかで別室として別れているのか? と思い、混合ラウンジに入った。

混合ラウンジ内でパソコンで調べて驚愕の事実が判明した。ファーストクラス専用ラウンジは建物自体が独立した専用ターミナルなのだ。

ということで、今回の親孝行旅は本来であれば2016年に利用していたフランクフルトのファーストクラスラウンジのリベンジ旅行でもあった。

ファーストクラス専用ラウンジの中は? サービスはどうなのか?

2017年は、入念に事前に場所や入り方をネットで調べていたので迷わなかった。

通常の正規料金でファーストクラスを利用する者を想定しているため、ファーストクラス専用タワーは空港本体からは少し離れて設置されている。車で来ることを想定しているのだ。筆者のように電車で空港に来て、そこからファーストクラス専用タワーを徒歩で目指す場合、若干歩くことになる。

徒歩でたどり着いたファーストクラス専用タワーの入り口には専用のチェックインカウンター兼セキュリティーチェックゲートがある。

職員に筆者と母がこの施設を使うのが初めてであることを告げると、施設の隅々まで案内をしてくれた。テーブルについて食事をするエリア、シャワー室、バーカウンター、シガーレットルーム、マッサージチェアーの使い方…実際には一通り事前にネットで調べてはいるので分かっているが、改めてすごい施設だと感じた。

ANAのファーストクラスを東京から乗る場合、スイートラウンジという最上級のラウンジ利用が可能だ。しかし最上級と言えどもそこはファーストクラス利用者、マイレージクラブの上級会員も入場できるため、時として混雑していることもある。

フランクフルトのルフトハンザファーストクラス専用ターミナルはその名の通り、ファーストクラス利用者しか入場できないため、非常に利用者も少なくゆったりとした時間が流れる。実はホンサークルと言ってルフトハンザを2年間でビジネスクラスもしくはファーストクラスで60万距離マイル(地球15周分)を有償で飛んでいる人も入れるが、この条件はかなり厳しいだろう。

飛行機の出発まで3時間はある。というかラウンジを楽しむためにわざと早めにやってきた。まずは食事をすることにした。このファーストクラス専用ターミナルではブッフェ形式の食事と、メニューを選んでオーダーできる食事がある。

筆者たちが訪れたのは朝8時。朝食用のメニューが手渡された。その中から味噌汁と餃子を注文。1週間ほど洋食ばかり食べていたのでアジアの料理を注文した。オーダー料理が来るまでにビュッフェも覗いてみる。フランクフルトらしくソーセージあり、デザート有り、スクランブルエッグといった一般的な料理が並ぶ。

目を引くものと言えば、巣が丸ごとそのまま切り出されたはちみつのコーナーと、切り落とし機にセッティングされた生ハムであろう。もう少し遅い時間に来ればシャンパンも冷やされていたはずであるが、早朝ということもあり飲めなかったのが残念だ。

オーダーメニューの味噌汁と餃子がやってきた。率直な感想を言うと…素直に洋食を頼めば良かったという味。彼らの名誉のために書くと、ビュッフェコーナーの各種料理は大変おいしかった。やはりシェフの経験によって得意ジャンルとそうでないものがあることは否めない。

もっといろいろとオーダーしたかったが、このあとには豪華な機内食も出る。ということで、お腹には余力を残しておくことにした。

食事のあとはゆったりと大きなソファーでくつろぐことにした。新聞雑誌コーナーには英語、ドイツ語の書籍が置いてある。車、旅行といった言語が分からなくても楽しめる物も多数用意されていた。

この後、ラウンジの機能をフル活用すべくシャワー室に入った。シャワー室は複数あり、一つはバスタブ付きのシャワー室もある。あいにくバスタブ付きのシャワー室は先客がいたために、シャワーのみの部屋に入ることにした。

アメニティグッズはETROで統一されていた。ETROはアパレルしか作っていないと思っていたのでこういったシャンプーやボディーソープを見たのは初めてだった。それらのアメニティーは非常に良いムスクの香りがした。

あっという間のファーストクラス専用タワーでの3時間が過ぎ、ついに搭乗の時間である。実はファーストクラス専用タワーからは専用の車で飛行機の下まで送ってくれるのだ。車種はポルシェカイエンやメルセデス・ベンツのSクラス等。今回は筆者と母の他にスーツをビシっと決めた企業戦士2名が同じ便だったので計4名のため、メルセデス・ベンツのVクラスでの送迎となった。


フランクフルトのルフトハンザファーストクラス専用ターミナルは地上サービスの中でも世界最高峰の部類に入る。日本でも貯めやすいANAのマイレージでもルフトハンザのファーストクラスは予約することができる。ルフトハンザのファーストクラスを予約する際は是非、フランクフルト発の便を選びこの地上サービスを味わっていただきたい。

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firstclassokamiler

アメックスのポイント10万ポイントが当たり初めてファーストクラスに乗る。 以来、格安のコストでファーストクラスに乗ることに目覚める。基本的にポイントの使いみちはマイレージに交換して、国際線ファーストクラス利用。これまでファーストクラスはANA 3回、エティハド航空 2回、ルフトハンザ航空 1回利用。ビジネスクラスはANA 2回、エティハド航空 2回、スカンジナビア航空 1回利用。 現在はJALマイルも貯めて、ワンワールド系のファーストクラス飛行も計画中。

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