コラム テクニック 初級編

他行宛振込手数料無料回数とATM出金無料回数を住信SBIネット銀行とスルガ銀行で比較してみた

筆者はクレジットカードだけでなく、スマートフォンや銀行口座もたくさん保有している。

特に、スルガ銀行ANA支店ではANAのマイルを貯めるためにクレジットカード引き落とし口座に設定。また、新生銀行はラグジュアリーカード、住信SBIネット銀行はSBIゴールドカードの引き落とし口座に指定して、上位会員として利用することにしている。

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銀行の会員ランクが上がると、提携ATMでの出金手数料が無料になったり、他行宛振込手数料が無料になったりと、手数料負担が少なくなる特典がある。他行宛振込は、子供の習い事の振込や、学校の備品購入時の振込など、毎月それなりにあるため、他行宛振込無料特典は便利に使っている。

住信SBIネット銀行が、2017年5月よりスマートプログラムを変更し、ポイントが貯まりやすく・使いやすくなった。

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今回は、ポイントを活用している方にも人気の、住信SBIネット銀行とスルガ銀行を比較してみることにした。

住信SBIネット銀行の場合

ランク1?4まであり、ランク1は全ユーザーが対象となる。ランク2以上にするには、総預金が30万円以上などの条件が必要だ。

SBIレギュラーカードを保有し、住信SBIネット銀行を引き落とし口座に指定するとランクが1つ上がり、SBIゴールドカード以上の場合は2つ上がる仕組みとなる。

条件 ATM出金無料回数 他行宛振込み無料回数
ランク1
ランク2未満 2回 1回
ランク2
★★
総預金30万円以上
または
総預金1,000円以上かつ商品(※1)2つ利用
または
総預金1,000円以上かつロボアドバイザー10万円以上
5回 3回
ランク3
★★★
総預金300万円以上
または、
総預金月額1,000円以上かつ住宅ローン残高あり
または
総預金1,000円以上かつ商品(※1)3つ利用
または
総預金1,000円以上かつロボアドバイザー100万円以上
7回 7回
ランク4
★★★★
外貨預金と仕組預金の合計500万円以上
または
外貨預金と仕組預金の合計300万円以上、かつ住宅ローン残高あり
15回 15回

※1の商品とは、外貨預金や仕組預金、SBIハイブリッド預金など9つの商品の中から2つまたは3つでランクが変わるということだ。

筆者は、30万円以上入金しており、SBIゴールドカードを保有しているためランク4となっている。

ランク4になると、毎月50円分のポイントを自動的に獲得できるのも特典だろう。5月以降は、500ポイント以上でポイント交換できるようになり(従来は1,000ポイント)、ポイント交換のハードルが下がっている。

スルガ銀行の場合

1つ星から4つ星まであるのは住信SBIネット銀行と同じような感じだが、1つ星でも条件がある。つまり、1つ星の条件に当てはまらない場合はランク外ということだ。

ただし、20万円以上で1つ星となり、他行宛の振込手数料も3回まで無料。住信SBIネット銀行よりもハードルを下げた形となる。

さらに、4つ星の条件も「デジタル通帳(Webブックフリー)契約」という条件があり、通常の通帳ではなくweb通帳で条件が緩和され、20万円以上円預金に入れておくだけで条件をクリアできる。

条件 ATM出金無料回数 他行宛振込み無料回数
なし ★未満 有料 有料
円預金またはローン残高20万円以上
または
判定日時点で25歳以下の方
3回 3回
★★ 円預金またはローン残高100万円以上 5回 5回
★★★ 円預金またはローン残高300万円以上 7回 7回
★★★★ 円預金またはローン残高1,000万円以上
または
円預金またはローン残高20万円以上、かつデジタル通帳(Webブックフリー)契約
制限なし 10回

住信SBIネット銀行とスルガ銀行のサービス面での違いは?

筆者は住信SBIネット銀行の振込をよく利用している。理由は、振込名義人を変更できたり、定期振込の指定ができるためだ。

スルガ銀行ANA支店では、今までは振込手数料が無料にならなかったため、振込画面を見たことは無かった。あらためて確認した所、振込名義も定期振込も設定が可能となっている。

あとは、ポイントプログラムの違いが大きいだろう。

住信SBIネット銀行 スルガ銀行ANA支店
給与・年金受取 30ポイント 50マイル
口座振替 1件以上で5ポイント 5マイル/件
外貨積立1万円以上 10ポイント
純金積立5,000円以上 10ポイント
ランク4 50ポイント
定期預金 10万円ごとに60マイル
外貨定期預金 1,000通貨単位ごと
投資信託 10万円ごとに20マイル

マイルが必要であればスルガ銀行ANA支店で20万円以上入れておくのがベストだ。毎月の振込が10回以上の場合は住信SBIネット銀行でランク4を維持しよう。

今までは、スルガ銀行ANA支店は振替用の口座、住信SBIネット銀行は振込用の口座と分けていたが、サービスが近くなってきているため、どちらかに寄せることも可能となるのではないだろうか。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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