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クレジットカードの年会費「永年無料」の罠 永久無料ではないことに注意が必要

クレジットカードを申込む時に、「年会費無料だからとりあえず作っておくか」と考える人もいるのではないだろうか。

実は、「年会費無料」には3つの表現がある。「無料」と書いてある物、「永年無料」と書いてある物、「永久無料」と書いてある物だ。

例えば、イオンカードは「無料」、エポスカードは「永年無料」、出光カードまいどプラスは「永久無料」となる。

永久無料と永年無料の違いとは?

まず、「永年無料」と「永久無料」の違いだ。永久ということは、「限りなく続く」ということになるため、将来的に年会費が有料になることはない、と言い切れるカードとなる。一方、永年は、「長い年数」という意味となるため、「長い間無料です」というカードだ。つまり、将来的には有料になることもあるはずだ。

では、実際に「永年無料」のカードが有料になった例を紹介したい。

SBIレギュラーカードの年会費は、「初年度無料、2年目以降は900円(税抜)」となる。前年度の利用額が10万円以上の場合は2年目以降も無料にすることも可能だ。しかし、2015年9月以前のSBIレギュラーカードのサイトを見てみよう。書かれている文字は「年会費永年無料」だ。つまり、長い間の無料期間が終わり、年会費が有料になったカードとなる。

一方、永久無料の出光カードまいどプラスの会員規約を確認すると、年会費特約という項目が用意されており、「出光カードまいどプラス セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードについては家族カードを含めて無料とする」と書かれている。

ただ単に「無料」となっているカードの場合は?

では、永久や永年がない「無料」のカードはどうだろうか。

イオンカードの会員規約を確認してみると、「年会費を支払いいただく場合があります」とあり、特に「無料とする」という記述はない。従って、「永年無料」と考えたほうが良いのではないだろうか。

イオンカードの場合は明確な記述がないため、有料化するとも言えないが、同じ「年会費無料」でも実際は違いがあるということを覚えておくと良いだろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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