2017年1月16日(月)に楽天銀行がプリペイドカードを発行した。楽天銀行プリペイドカード(JCB)。発行開始日に申込んだ所、1月21日(土)に到着。約1週間程度で到着することがわかった。
楽天銀行プリペイドカード(JCB)をJCB加盟店での利用時にポイント獲得は無いが、チャージ時に上乗せのバリューを獲得できるのが特徴だ。
例えば、通常5万円を楽天銀行プリペイドカード(JCB)にチャージした場合は1%増量でチャージされ、50,500円分利用することができるということだ。2017年2月15日(水)まではバリューが20%増量されるため、還元率は5万円チャージしたときの1.2%がマックスとなる。
チャージ金額 | プレミアムバリュー | キャンペーン時 (2017年2月15日(水)まで) |
1,000?4,999円 | ─ | ─ |
5,000?9,999円 | 25円(0.25?0.5%) | 30円(0.3?0.6%) |
10,000?29,999円 | 70円(0.2333?0.70%) | 84円(0.28?0.84%) |
30,000?49,999円 | 240円(0.48?0.80%) | 288円(0.576?0.96%) |
50,000円以上 | 500円(?1.0%) | 600円(?1.2%) |
楽天銀行プリペイドカード(JCB)のチャージ方法は?
楽天銀行の口座からチャージすることが可能だ。楽天銀行のサイトにログインし、「カード・ATM」タブをクリックする。「楽天銀行プリペイドカード(JCB)」が表示されるため「プリペイドカードTOPページへ(チャージ/設定/利用明細)」をクリックするとプリペイドカードのページが表示される。
「チャージする」ボタンをタップすると、チャージ金額の入力ページが表示されるため、「50,000円」を選択した。1円単位で指定することもできるが、おトク度で考えると、選択画面の5,000円以上から選ぶのが良いだろう。
「確認する」をクリックすると、確認画面が表示され、現在の残高、チャージ後の残高などが表示される。今回は、キャンペーンということもあり、50,000円のチャージで50,600円分利用することが可能となる。
キャッシュカードの暗証番号を入力し、「チャージする」ボタンをクリックすると50,600円チャージされた。
楽天銀行プリペイドカード(JCB)を使ってみる
早速、Amazonギフト券(チャージタイプ)で利用してみることにした。試す時に便利なのが、Amazonギフト券(チャージタイプ)だ。15円からプリペイドカードの残高を利用することが可能のため、筆者はプリペイドカードなどを利用チェックする時は、Amazonギフト券(チャージタイプ)を購入している。
Amazonギフト券(チャージタイプ)を購入した所、若干引き落としが遅く感じられたが、問題なく購入することができた。
楽天銀行プリペイドカード(JCB)は成功する?
筆者は楽天銀行プリペイドカード(JCB)は伸び悩むのではないかと考えている。楽天カード、楽天銀行デビットカード(Visa、JCB)、楽天銀行プリペイドカード(JCB)を比較すると以下のようになる。
楽天カード | 楽天銀行デビットカード(JCB) | 楽天銀行デビットカード(Visa) | 楽天銀行プリペイドカード(JCB) | |
年会費 | 無料 | 無料 | 1,029円(税込) | 無料 |
国際ブランド | Visa/Mastercard/JCB | JCB | Visa | JCB |
対象者 | 18歳以上(高校生不可) | 楽天銀行に個人普通預金口座を持っている16歳以上の方 | ||
審査 | あり | なし | ||
支払方法 | 後払い | 銀行口座から即時払い | 事前チャージされたチャージ額からの即時払い | |
支払回数 | 1回/2回/分割/リボ/ボーナス | 1回 | ||
ポイントプログラム | 楽天スーパーポイント | ─ | ||
ポイント付与率 | 100円につき1P(1%) | 100円につき1P(1%) | 1,000円につき2P(0.2%) | ?1.0%のバリュー上乗せ |
ポイント/バリュー有効期限 | 獲得月を含めた1年(期間内に1回でも獲得があれば自動延長) | バリューが最後に変動した日から13ヶ月 | ||
利用上限 | 設定された利用枠 | 自分で設定 | 30万円 |
まず、楽天カードは審査があり、年齢も18歳以上となっている。ただし、他のカードにはないMastercardブランドを選ぶことも可能だ。盗難補償などもついているのもクレジットカードの特徴のため、楽天銀行デビットカード(Visa、JCB)・楽天銀行プリペイドカード(JCB)とは対象者が被らない。
次に、デビットカード同士を比較する。Visaブランドは年会費がかかるが、JCBブランドは無料となっている。さらに、Visaブランドは還元率も悪いため、JCBブランドのほうがおススメだ。
最後に楽天銀行デビットカード(JCB)と楽天銀行プリペイドカード(JCB)を比較してみよう。最大の還元率で見た場合は、デビットカードもプリペイドカードも同じ1%還元となり、さらに対象者も同じ16歳以上の楽天銀行口座保有者だ。対象年齢も同じで、還元率は変わらないのであれば、キャッシュカード機能の付いた楽天銀行デビットカード(JCB)の方が良いだろう。
楽天銀行プリペイドカード(JCB)は、チャージ時に上乗せ分のバリューがあるため、「ポイントを獲得したくない」という人には良いカードとなる。しかし、楽天銀行の口座を保有している利用者で、楽天スーパーポイントを使えていない利用者は少ないのではないだろうか。楽天スーパーポイントをきちんと消費できるような利用者であれば、楽天銀行プリペイドカード(JCB)を新たに発行するメリットは無い。
楽天銀行プリペイドカード(JCB)が伸びるとすると、1.申込の年齢を下げて、デビットカードと被らない対象者を作る、2.楽天銀行を保有していないユーザでP-oneカード<Standard>やMy Cloud プレミアム カードのようなキャッシュバックカードを利用している人を取り込む、というのが考えられるのではないだろうか。