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オンラインショッピングモールのポイント大盤振る舞いは何故起きている? 毎週土曜日は12%のポイントも

2017年1月30日(月)に、auショッピングモール・DeNAショッピングの名称がWowma! に変更となる。商品の購入で1%のWALLETポイントが貯まるが、毎週土曜日は10%増量の11%のWALLETポイントが貯まるのが特徴だ。ニュースリリースでは土曜日は10%のポイントとも読めたのだが、KDDI広報に確認した所、10%増量の計11%となるとのことだ。

さらに、クレジットカードで支払えば、クレジットカードのポイントも貯まるため、例えば、au WALLETクレジットカードで支払えば、毎週土曜日は12%のWALLETポイントを獲得できることになる。

2017年3月31日(金)までは、毎週月曜日、水曜日も追加の10%のポイントを獲得できるキャンペーンも開始し、2月以降、丸井、Triumph、AOKIなどもWowma!に参加予定となっている。新年度に向けて買うものも多くなる時期に、11%超のポイント還元はありがたい存在だ。

なぜオンラインショッピングモールでポイント大盤振る舞いが起きているの?

今回、auショッピングモールがWowma!に変わり、土曜日の増量が発表されたが、最近は、オンラインショッピングモールでポイント大盤振る舞いが行われている。

火付け役は、Yahoo! JAPANカードの発行だろう。2015年4月1日(水)にYahoo!ショッピングとLOHACOでYahoo! JAPANカードを利用すると3%のTポイントが貯まるサービスを開始した。

これに追従したのが楽天カードだ。従来の楽天カードは楽天市場で利用しても2%の楽天スーパーポイントしか獲得できなかった。2016年1月18日(月)より、スーパーポイントアッププログラム(SPU)を開始し、楽天市場で楽天カードを利用すると、計4%の楽天スーパーポイントが貯まるサービスを開始した。このサービス開始により、楽天市場から離れていた利用者も戻ってきたようだ。

おそらく、楽天市場からシェアを奪っていたのがAmazon.co.jpやYahoo!ショッピングと思われるが、SPU開始後に逆に楽天市場にシェアが奪われたのではないだろうか。Amazon.co.jpは、2016年10月27日(木)より、Amazon.co.jpでAmazon Mastercardを利用した場合に、プライム会員の場合は0.5%付与率をアップし2%還元に、Amazon Mastercardゴールドの場合は、Amazon.co.jpでの買い物は2.5%還元にアップした。

このように、オンラインショッピングモールの還元率はどんどん上がっており、この流れを受けて、Wowma!も土曜日限定だが、12%(au WALLETクレジットカード分含む)のポイント還元を開始したということではないだろうか。


ポイント還元率が上がることは消費者には良いことだろう。商品が同じ金額であれば、ポイントが多いショッピングモールを利用したほうがおトクだ。この、増量分のポイントは、それぞれのショッピングモールを運営している企業が負担していると思われる。

つまり、体力がある企業グループが運営しているために大盤振る舞いができるのだが、さすがに還元率が上がりすぎているのではないだろうか。2015年のクレジットカード高還元率競争の終焉と同じように、オンラインショッピングモールでのポイント競争もいずれ終了する。それまでは、ショッピングモールを上手に使い分けるのが良いだろう。

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菊地崇仁

1998年に法政大学工学部を卒業後、同年日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。社内システムの開発、Lモードの料金システム開発、フレッツ網の機器検証等に携わり2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。2006年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年3月代表取締役に就任。ポイント探検倶楽部に掲載されているポイントは約230種類。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られる。 三児の父であり家計のやりくりをすべて担当。ポイントのみならず、クレジットカードや保険なども守備範囲で、近年は投資にも挑戦している。 約110枚のクレジットカードを保有し、150万円以上の年会費を支払っている。一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究中だ。

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