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Apple PayのSuicaが壊れた! Suicaの復旧方法と注意点

先日、Apple PayにプラスチックカードのSuicaを登録した。元々1枚は登録してあったため、今回の登録で2枚のSuicaを登録したことになる。

しかし、Suicaを見ると、1枚のSuicaが「このカードは使用できません このカードを削除して、追加し直してください。」と表示が出てきてしまった。もう1枚のカードは正常に動作している。

残高から、新しく追加したカードは問題なく、古いカードがエラーとなっているようだ。

Walletアプリでは、情報すら見られない状態となっているため、Suicaアプリを起動してみる。

Suicaアプリでも「現在、このSuicaはご利用になれません。(エラーコード:C110)」と表示があり、Walletアプリと同じく情報は確認できない。

Apple PayのSuicaエラーコードC110Walletアプリの指示通り、カードを削除してしまうと情報が全て消えてしまう可能性もあるため、JR東日本に電話で確認した。

まず、会員情報の確認のため、携帯電話番号、氏名、郵便番号が聞かれた。本来であれば、Suica ID番号を伝えれば良いのだろうが、上記の写真の通り( i )のマークもグレーアウトとなっているため、Suica ID番号も確認できない。そのため、この個人情報の確認となったのだろう。

次に、エラーコードなどの詳細を話したところ、「Walletアプリでカードを削除してください」との指示を受けた。

こちらの情報(残高なども)は特定できていると思われるので、指示通り「カードを削除」ボタンでSuicaカードを削除した。続いて、「Walletアプリを終了して、再度起動してください」との指示となったため、Walletアプリを終了、再度Walletアプリを起動する。

この時点でSuicaカードは1枚となっている。続いて、「右上の(+)ボタンをタップして、Apple PayにSuicaを登録してください」との指示を受ける。Suicaを登録すると「カードを再度追加」という画面となり、通常の「カード番号、生年月日」を聞かれる画面ではなくなった。

カードを再度追加そのままメッセージ通りすすめると「カードを追加中」とメッセージが表示され、Suicaが追加された。残高も確認でき、Suicaの復旧が完了した。

今回、カードを削除し、再登録する作業を行ったが、削除をするとiCloud上にSuicaが保存され、再度、追加した時に、iCloud上から呼び戻す、という処理となるようだ。これは、特に問題ないSuicaでカードを削除しても、同様にiCloud上に保存される。再度、Suicaを追加すると、最初にiCloud上のSuicaが表示され、新規でSuicaを追加したい場合は「代わりに新規カードを追加」をタップすることで追加可能となる。

今回、何らかの不具合があり、Suicaがエラーとなっていたようで、一度iCloudにバックアップし、戻すことでデータの復旧ができたことになる。

最後に注意点だが、iCloudにバックアップし、リストアするとSuica ID番号が変わる。名称やSuica識別ID、残高などは全て復旧されるが、Suica ID番号だけは別の番号が付与される。

Suica ID番号が変わる

つまり、SuicaポイントクラブやacureメンバーズなどのSuica IDを登録するサービスを利用する場合は、必ずSuica IDを変更する必要があるということだ。

Apple PayでSuicaの処理をする場合は、Suica IDを確認して欲しい。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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