2016年9月16日(金)から発売されるiPhone 7/iPhone 7 PLUSに搭載されるのがSuica、iD、QUICPay。突然光の当たったQUICPayだが、QUICPay+が追加されるのをご存知だろうか。2016年中には開始する予定となっている。
QUICPayとQUICPay+の違いは、デビットカードやプリペイドカードが使えるかどうかだ。QUICPayは基本的にクレジットカードが必要となる。クレジットカードでの後払いとなるため、電子マネーではあるが事前チャージが不要となる。
一方、QUICPay+は、クレジットカードだけでなく、即時払いのデビットカードやプリペイドカードも利用可能となる。ただし、QUICPay+でデビットカードやプリペイドカードを利用する場合は、QUICPay+加盟店でのみの利用となり、QUICPay加盟店では利用できないので注意が必要だ。
また、QUICPayの場合は2万円を超える支払いができないが、QUICPay+の場合は2万円を超える支払いも出来るようになるなどの違いもある。
QUICPay | QUICPay+ | |
使えるカード | クレジットカード | クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード |
上限 | 2万円/回 | QUICPay+加盟店では上限なし(カード上限による) |
使える場所 | QUICPay加盟店 | クレジットカード:QUICPay加盟店、QUICPay+加盟店 それ以外:QUICPay+加盟店のみ |
Apple Payはプリペイドカードが非対応になっている。例えば、au WALLETクレジットカードはApple Payの利用が可能だが、au WALLETプリペイドカードは非対応となる。
au WALLETプリペイドカードが非対応なのは、QUICPayの仕様によるものと思われる。つまり、QUICPay+が開始すると、Apple Payでもプリペイドカードやデビットカードが利用できるようになる可能性は高い。
今でもクレジットカードを使いたくない、という消費者も多く、開始当初のApple PayはSuica専用端末になりかねない。しかし、プリペイドカード・デビットカードがApple Payで利用可能になると、若年層などにもApple Payが浸透し、モバイル端末による決済も普及する可能性も高いだろう。
Apple Payの普及のカギを握るのはQUICPay+かもしれない。