コラム 電子マネー

ケータイの画面が壊れた! おサイフケータイ(電子マネー)を復旧させるためにMHLケーブルでテレビ出力

2016年8月16日

先週、夏休みで奥入瀬渓流に行ってきた。山の日ということもあり、非常に混んでいたが、それでももう一度行きたいと思えるような場所だった。

ただ、この旅行で困ったことが起きた。メインで使っていたスマートフォンの画面が割れたのだ。端末は「Xperia Z3 Compact SO-02G」。この機種を使っていた理由は端末自体が小さいということと「おサイフケータイ」が搭載されていたためだ。

メールや他のアプリなどは、楽天モバイルの「Xperia J1 Compact」から機種変更した「arrows M03」で設定していたために、困ることはない。外部に公開している電話番号も転送電話番号だったため、転送先を楽天モバイルに設定することで電話も問題ない。

電子マネーをどうやって復旧するか

しかし、Xperia Z3 Compact SO-02Gで使っていた「おサイフケータイ」の電子マネーをどうやって復旧させるかが問題となった。

おサイフケータイの端末を機種変更するときには、電子マネーの機種変更手続きしなければならない。ケータイのデータを各電子マネー会社のサーバに預け、新しい端末でサーバのデータを戻すという作業が必要となる。

しかし、電子マネーの機種変更手続きは端末を操作して、データ復旧用番号の取得や暗証番号の設定をしなければならない。画面が見えないため、このサーバに預ける作業ができないという状態となっている。

スマホの画面を外部で確認する方法

最初に考えたのがDropboxのカメラアップロード機能を利用することだ。元々Dropboxをインストールし、カメラアップロード機能をONにしていた。従って、画面キャプチャを行うと、自動的に他端末のDropboxで画面を確認することができる。

端末の画面が確認できれば、時間はかかっても何とか復旧できるのではないかと考えた。しかし、画面キャプチャをしてみたが、何度やっても同期されない。

次の方法でようやく分かったのだが、シャットダウンや再起動を手探りで行っていた時に「機内モード」になっていたのが原因だ。機内モードの場合、ネットワークがOFFとなるため、カメラアップロード機能が動作しなかった。

スマホの画面を外部出力する方法

次に考えたのが、MHLケーブルでテレビに出力する方法だ。まず、docomoのサイトでSO-02GがMHLに対応しているのかを確認した。

docomo Xperia Z3 Compact SO-02GはMHLに対応している

MHLに○が付いているため、MHLケーブルでHDMI接続し、テレビに出力はできそうだ。

グリーンハウスのGH-MHL-HDMIKの対応機種続いて、MHLケーブルを検索したところ、グリーンハウスの「GH-MHL-HDMIK」がヒット。

グリーンハウスのページで対応機種を確認すると、「SO-02G」は含まれていないが、とりあえず購入。

到着して、GH-MHL-HDMIKとSO-02Gを接続し、GH-MHL-HDMIKとHDMIケーブルを接続。テレビのHDMI入力に差し込んでみた。

GH-MHL-HDMIKをSO-02Gと接続テレビの入力切替で接続したHDMIを選択したが全く表示されない。この場合、GH-MHL-HDMIKが対応していないから表示されないのか、HDMIケーブルなどに問題があるのかわからない。

念のため、GH-MHL-HDMIKにスマートフォンの電源ケーブル(写真の白い線)を差し込んで同じように接続してみたところ、今度はスマートフォンの画面が綺麗に表示された。

Xperia SO-02Gをテレビ出力

ただし、画面は映っても、テレビで操作することはできない。手元の真っ暗な端末での操作となるため、キー入力などが非常に大変だ。画面のアイコンが整列していないのは手探りで作業しているためとなる。

ただ、今まで使っていた端末ということもあり、ある程度のキーの場所と画面を見ながらなんとか入力は可能だった。キーを長押しすると選択されているキーも分かるため、それほど間違わずに入力することができた。

この状態でモバイルnanaco、モバイルWAON、モバイルSuica、楽天Edy、iD、QUICPay、マツモトキヨシの機種変更手続きを終え、ドコモバックアップを起動し、SDカードに写真データなどを移動した。最後にLINEだが、LINEについては24時間以内に機種変更しなければならないため、端末が届いてからの作業を行う。

GH-MHL-HDMIKには電源ケーブルを接続しながらの作業だったが、バッテリーの減りはかなり激しい。MHLケーブルの本来の目的は、スマートフォンの写真や動画をテレビで楽しむということのはずだが、充電しながらでもバッテリーは減っていくため、本来の目的では使えないのではないだろうか。

あとは、機種変更で新しい端末を用意し、そちらの端末でデータを戻せば完了となる。


今回は、スマートフォンの画面をテレビに出力することで電子マネーを復旧する方法を紹介したが、次回は完全にスマートフォンが故障した場合に復旧可能なのかを紹介したい。

また、今回は機種変更をドコモオンラインショップで行ったため、使い勝手や新しい端末での設定方法などのレポートも行う。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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