先日、筆者のケータイ電話が故障した。故障したのは画面のみで、それ以外の機能は動作している。なんとか電子マネーの機種変更手続きはできたが(復旧方法は「ケータイの画面が壊れた! おサイフケータイ(電子マネー)を復旧させるためにMHLケーブルでテレビ出力」参照)、機能自体壊れてしまった場合は電子マネーはどうなってしまうのだろうか? 今回は、それぞれのおサイフケータイの電子マネーを復旧する方法を解説する。
モバイルnanacoの場合
モバイルnanacoの復旧方法は、nanacoの「お問い合わせセンター」に連絡する。本人確認のために名前、生年月日、電話番号が必要だ。
続いてモバイルnanacoの停止手続きが必要となる。本人確認ができたら、8桁の「引継番号」が口頭で伝えられ、電子マネー・ポイント残高の引き継ぎに必要な書類が郵送される。
続いて、新しい端末でモバイルnanacoをダウンロードし設定。アプリで引継番号を入力し、「再発行手続き開始」ボタンをタップすると、再発行が完了する。
最後に、引き継ぎ申請書に必要事項を記入し、運転免許証などのコピーを返信用封筒で送付すると電子マネー・ポイントを復旧することが可能だ。
モバイルWAON、モバイルJMB WAONの場合
モバイルWAON、モバイルJMB WAONの場合は、それぞれで問い合わせ先が異なる。モバイルWAONの場合は、イオンカードコールセンターとなるが、モバイルJMB WAONの場合はWAONコールセンターへの問い合わせとなる。
電話でWAON番号が伝えられるため番号を控える。続いて、新しい端末でモバイルWAONアプリ、モバイルJMB WAONアプリをダウンロードし、新規で利用登録を行う。
最後に「お客さまメニュー」の「WAON再発行」から「モバイルWAON再発行申請」または「モバイルJMB WAON再発行申請」を選択し、控えたWAON番号と登録情報を入力。
最後に「お客さまメニュー」の「WAON再発行」から「モバイルWAON再発行反映」または「モバイルJMB WAON再発行反映」を選択すると完了となる。
楽天Edyの場合
楽天Edyは、キャリアによる書面が必要となる。ショップで修理などの依頼を行うと受付時や修理完了時に書類が発行される。
次に、新しい端末に楽天Edyアプリをダウンロードし、「Edyレスキューサービス申請フォーム」から、ショップで受け取った書類をアップロードする。
申請から3?4日程度でEdy残高に反映する。
モバイルSuicaの場合
モバイルSuicaの利用停止手続きをパソコンから行うか、モバイルSuicaコールセンターで利用停止手続きを行う。続いて、新しい端末でモバイルSuicaアプリをインストールし、再発行手続きを行う。ただし、再発行には手数料として510円必要となる。
iD、QUICPayの場合
iDやQUICPayの場合は、各カード会社に連絡し、再発行手続きを行う。新しい端末にiD、QUICPayアプリをインストールし、郵送されてきた情報を新規で登録すると利用可能だ。
ポストペイ型の電子マネーのため、残高を移し替えなくても問題はないが、郵送までの時間を考えると、通常の機種変更手続きをしたほうが良いだろう。
多くの場合は端末故障で電子マネーが使えなくなったとしても復旧することは可能だ。ただし、手数料がかかる場合や手続きに時間がかかるため、できるだけ自力で復旧させたほうが良いだろう。