筆者は旧シティカード、旧シティバンク銀行のクレジットカードを保有しており、どのカードが何になったのか、特典がどう変わったのかを少し紹介してみたい。
従来はシティカードのシティ プラチナカードやダイナースクラブカードがあった。これらの提携カードとして、シティバンク銀行の口座保有者向けに、銀行の取引でポイントが貯まったり、年会費優遇があるシティバンク プラチナカードやシティバンク ダイナースクラブカードがあった。
これらは、カード券面自体は同じだが、右上のロゴを確認すると判別することができ、citiロゴかcitibankロゴかでどちらのカードか判断できる。
この、シティカードとシティバンク銀行が、それぞれ三井住友信託銀行の子会社である三井住友トラストクラブとSMBC信託銀行傘下になり、クレジットカードの名称だけでなく、提携関係も変わってきた。
まず、シティ○○カードの名称は、SuMi TRUST CLUB○○に変更となった。一方、シティバンク○○カードは、SMBC信託銀行○○カードと名称が変わっている。切り替え当初はSMBC信託銀行○○カードもSMBC信託銀行のPRESTIA(旧シティバンク)口座の優遇が引き継がれたが、この優遇も終了となる。
SMBC信託銀行○○カードの一部は2016年7月31日で終了し、銀行取引特典も終了。SuMi TRUST CLUB ○○カードに自動的に切り替わることになる。SMBC信託銀行のPRESTIA口座保有者向けの特典がなくなると、一気に使い勝手が悪くなってしまうため、新しくPRESTIA Visa CARDの発行を開始した。
つまり、SuMi TRUST CLUB プラチナカードがPRESTIA Visa PLATINUM CARD、SuMi TRUST CLUB ゴールドカードがPRESTIA Visa GOLD CARDと、同レベルのクレジットカードを新規で発行したということだ。
SMBC信託銀行 プラチナカード | PRESTIA Visa PLATINUM CARD | SMBC信託銀行 ゴールドカード | PRESTIA Visa GOLD CARD | |
年会費 | 35,000円(税抜) | 35,000円(税抜) | 12,000円(税抜) | 10,000円(税抜) |
プライオリティ・パス | ○ | ○ | × | × |
コンシェルジュデスク | ○ | ○ | × | × |
銀行取引特典 | ○ | ○ | ○ | ○ |
なぜ、SMBC信託銀行は新しくPRESTIAブランドのクレジットカードを発行しなければならなかったのだろうか。
複雑なのが、三井住友信託銀行という名称と、SMBC信託銀行という名称だろう。SMBCはSumitomo Mitsui Banking Corporationのため、どちらも「三井住友」「信託銀行」と見えてしまい混乱するのではないだろうか。
グループで考えると、三井住友信託銀行は三井住友トラスト・グループであり、SMBC信託銀行は三井住友フィナンシャルグループとなる。三井住友フィナンシャルグループには三井住友銀行や三井住友カードがあり、銀行は直接クレジットカードを発行できないため、旧シティバンク ○○カードについては、同グループの三井住友カード発行に変わったということだろう。
次回は、同じようなスペックに見えるSuMi TRUST CLUB プラチナカードとPRESTIA Visa PLATINUM CARDを徹底的に比較してみたい。