2016年6月1日（水）からイオンの共通ポイントカード「WAON POINT」が開始した。このローマ字WAON POINTとカタカナWAONポイントはどう違うのか、どのように使い分ければよいのかを紹介していきたい。
WAON POINTカードって何？
WAON POINTカードは、イオンやピーコックストアなどで配布している無料のポイントカードとなる。WAON POINT加盟店で提示するだけで貯まるカードとなるため、TカードやPontaカードに近い存在となる。貯まるポイントは200円（税込）につき1 WAON POINTを獲得可能だ。
一方、電子マネーのWAONは300円（税込）となり、決済時にポイントが貯まるカードとなる。
WAON POINTとWAONポイントは同じ？
では、電子マネーのWAONで支払った時のWAONポイントと、今回開始したWAON POINTは同じものなのだろうか？ ここが一番難しいのだが、WAONポイントとWAON POINTは全く別物となる。
電子マネーのWAONは決済時にポイントが貯まるが、smart WAONウェブサイト等で会員登録することで200円（税込）につき1 WAON POINTが貯まる。さらに、WAON POINT加盟店では月額累計利用額500円（税込）につき1 WAON POINTが別途貯まるようになる。
この関係は、TカードとTマネーの関係と同じだ。ファミリーマートでTカードを提示すると100円につき1 Tポイント獲得でき、Tマネーで決済すると、月間利用額500円につき1 Tポイント獲得できる。
次に、会員登録していないWAONの場合は、200円（税込）につき1 WAONポイントが貯まる。WAON POINTではなく、従来活用していたWAONポイントだ。
さらに、ポイントの使い道も変わるので注意しよう。WAONポイントはWAONにチャージしてWAONとして使うことが可能だが、WAON POINTはWAONポイントに交換し、WAONにチャージする必要がある。
イオンカード（WAON一体型）のWAONで貯まるポイントは？
では、イオンカード（WAON一体型）やイオンカードセレクトのWAONで支払った場合はどちらのポイントが貯まるのだろうか？ 答えはWAON POINTだ。イオンカードの場合は、自動的に会員登録済みとなるため、会員登録したWAONと同じポイントの貯まり方となる。
しかし、イオンカードで支払った場合は、従来通りときめきポイントが貯まるので注意しよう。2016年6月1日（水）からはイオングループでの買物は200円につき2ときめきポイントが貯まるようになっており、従来の2倍のポイントが貯まるようになった。イオングループ以外では従来通り200円につき1ときめきポイントだ。
ときめきポイント、WAONポイント、WAON POINT、WAONの関係は？
現時点ではときめきポイントをWAONポイントに交換できるが、2016年6月23日（木）からはWAON POINTに交換できるようになる予定だ。おそらく、WAONポイントへの直接交換は終了するものと思われる。
ときめきポイント、WAON POINT、WAONポイント、WAONの関係図を描くと次のようになる。
○がポイント交換が可能なもの、×はポイント交換ができないものになる。
WAON POINTは何に使えるの？
では、WAON POINTはどのように使えば良いのだろうか？ 電子マネーとして使う場合はWAONポイントに交換し、WAONにチャージすれば使えるようになる。また、WAON POINT加盟店では1 WAON POINT＝1円として直接利用することも可能となる。今後は、JALのマイルなどへの交換も検討されている。
また、WAON POINTの場合は家族で合算することができたり、ポイントを送る機能も用意される予定だ。
WAON POINTとWAONポイントはロゴも似たようなもので、さらに発音が同じため説明が非常に難しい。「WAON POINTからWAONポイントに交換し、WAONにチャージする」とラジオで言われても、言い間違いかな？ と思われるのではないだろうか。
WAONポイントが今後廃止される予定であれば、混乱するのは今だけだが、廃止予定がないのであればWAON POINTの名称を変更した方が良いのではないだろうか？ せっかく新しいサービスを作っても消費者に伝わらなければ意味は無い。