コラム 共通ポイント

ローソンに続きジョーシンも 共通ポイントカードの選択制で消費者はおトクになる

2016年5月12日

dポイントカード、dカードの特徴+注意点 従来のドコモポイントは全部dポイントに移行されるわけではない2015年12月、ドコモの共通ポイントカード「dポイントカード」が登場した。一番の驚きはその加盟店。コンビニエンスストアのローソンでdポイントカードが使えるようになった事だ。

共通ポイントカードの運営会社は、加盟店と排他契約を結んでいたはずだ。つまり、Pontaと提携していたローソンは、他の共通ポイントとの契約はできないということになる。それが、Pontaと契約しつつdポイントと提携したのだから業界では大きな話題となった。なぜローソンがPontaと提携しつつdポイントを導入したのかは「Ponta正念場(上) ?ローソンでPontaカード、dポイントカード、Rポイントカードが利用可能に?」を参照して欲しい。

先日、楽天ポイントカードを導入しているジョーシンがdポイントカードも導入すると発表があった。ジョーシンもローソンと同じように、消費者が楽天ポイントカードかdポイントカードかを選択できるようになるということだ。

しかし、ポイントカードが選択制になった場合、ポイントカードによって獲得できるポイント数が変わることはない。例えば、ローソンでdポイントカードを提示した場合とPontaカードを提示した場合で消費者が獲得できるポイントは同じとなる。ジョーシンでも同様だ。

Pontaカード dポイントカード 楽天ポイントカード
ローソン 100円(税抜)につき1ポイント 100円(税抜)につき1ポイント
ジョーシン 200円(税抜)につき1ポイント 200円(税抜)につき1ポイント

獲得できるポイント数が変わらないのであれば、消費者はどちらのカードを出せばよいだろうか? 基本的にどちらでも好きな方のカードを出せば良い。ただし、他の店舗でポイントが使いやすかったり・貯まりやすかったりする、または、ポイントカード単体ではなく、その他のツールも含めておトクになれば、出すポイントカードを変えるべきだろう。

例えば、ローソンやノジマではdカードで決済すると、請求時に3%OFFになる特典がある。dカードにはdポイントカード機能が付いているため、わざわざPontaカードを提示して、dカード決済する必要はない。

また、ジョーシンの場合は、楽天ポイントカードの加盟店だけでなく楽天チェックの加盟店でもある。楽天ポイントカードの利用者は楽天ポイントカードアプリを起動してバーコードを提示。先日から利用できるようになった楽天ポイントカードのアプリで楽天チェックを起動しチェックイン。このチェックイン分の10ポイントがdポイントカード提示よりもおトクになる。

ポイントカード単体で見ると、全く同じ条件にもかかわらず、クレジットカード、チェックインツール等を組み合わせることでおトク度が変わってくる。共通ポイントの選択制が増えてくると、どちらを貯めるかを考えるのは難しくなるが、消費者にとっては今以上におトクになる事が増えるだろう。このコラムでも、ポイントカードの選択制が導入された場合、クレジットカードやポイントカードなどの最適な組み合わせを紹介していく予定のため、定期的に情報収集して欲しい。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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