ポイント探検?楽部のポイントサーチ等各機能において、JALマイル、ANAマイルは1マイル1.5円の価値として定義されている。
1ポイント1円相当のポイントが多い中、マイルというのは価値があるものとして認識されているだろう。それは、他のポイントからの交換レートからも窺えると思う。
ただ、あなたにとって1マイルの価値は本当に1.5円なのであろうか?
e JALポイントに交換すると1マイル1.5円
JALを例に取ると、e JALポイントに変換した場合のレートが10,000マイル=15,000ポイント=15,000円であり、1マイル=1.5円という式が成立する。
ポイントに交換してから各種サービスを利用する形となるので、ごく明快な値となる。
行先でここまで1マイルの価値が変わる 無料航空券
しかしながら、無料航空券に交換するとなるとどうであろう。
便宜上、必要マイル数が同じ区間で、往路は2週間後の土曜日の始発、復路は翌日曜日の最終便と設定し、その中で最も割安な運賃パターンを足した価格を「往復料金」としたのが下記の表である。
東京から往復12,000マイルB区間での往復料金
行先 | 往復料金 | 1マイルの価値 |
札幌 | 49,880円 | 4.2円 |
広島 | 34,980円 | 2.9円 |
松山 | 53,980円 | 4.5円 |
福岡 | 51,180円 | 4.3円 |
沖縄 | 63,580円 | 5.3円 |
往復料金が一番高い沖縄と安い広島では28,600円もの差がある。
単純計算で、広島に行く場合の1マイルの価値は2.9円に対し、沖縄に行く場合の1マイルの価値は5.3円にもなる。
飛行機の価格は申し込み時期、フライトの時期、時間帯などで変動があるが、同じ条件下でも行先に応じて1マイルの価値にこれだけ差があることを認識頂けたと思う。
国際線の場合はビジネス、ファーストクラスになると価値がぐんと上がり、特にファーストクラスになると1マイルの価値が15円といったレートになってくる。
交換必要マイル数が一番近い韓国でも最低60,000マイル必要となってくるが、とにかくマイルを集中的に貯めて海外旅行に行くのが楽しみという方は、国際線のビジネスクラス・ファーストクラスに搭乗するのがおトクな使い道となる。
自分にとっての1ポイントの価値を計算して、ポイントを交換する
筆者は2015年中、15,000マイルを利用し52,000円相当の無料航空券と交換していたので、1マイルの価値は約3.5円となった。
ここで、ポイ探の「逆サーチ」機能を用いて、JALマイルに移行できるポイントのうち、1ポイントの価値が1円とされているものをいくつか並べてみた。
ポイント名 | 必要ポイント | 交換後JALマイル |
dポイント | 5,000 | 2,500 |
東急ポイント | 2,000 | 1,000 |
Pontaポイント | 2 | 1 |
小田急ポイント | 2,000 | 1,000 |
SBIポイント | 30 | 10 |
ビックポイント | 4,000 | 1,000 |
エポスポイント | 500 | 250 |
こうして並べてみると、おおむね2ポイントで1マイルとなるレートであるが、SBIポイントは3ポイント、ビックカメラに至っては4ポイントで1マイルとなる。
筆者の昨年の実績である1マイル3.5円として計算すると、ビックポイントを交換した場合、ビックカメラでは4,000円の価値を持っていたのに、JALに変換すると3,500円になってしまう。
1マイルの価値が15円になるような方は、上掲のいずれのポイントもJALマイルに交換することで価値が上がるので、ビックポイントもJALマイルに交換したい。
自分にとっての価値を把握し、価値が上がる効果的な交換を
このように、人によって1ポイント・1マイルの価値は変わってくる。メインとして集約してでも活用したいポイント・マイルに関しては、自分にとっての1ポイント、1マイルの価値を把握し、最大限にお得となるよう、効果的に交換して有意義に利用して欲しい。