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これからマイルを貯めるのであればJAL? ANA? 年末の特典航空券の空き状況を調べてみた

年末に実家の札幌に帰ろうと特典航空券の予約を行った。ANAのマイルが家族合わせて61,000マイル、JALのマイルが家族合わせて40,000マイル程度あり、その他にクレジットカードのポイントもあった。

年末の場合はANAはハイシーズンとなり1人あたり東京-札幌間は18,000マイル必要だが、4人分となると72,000マイル必要となる。しかし、ANAのマイルだけでは足りない。方法としては次の3つを考えた。

  1. 全員実費で航空券を購入
  2. クレジットカードのポイントをマイルに交換
  3. ANAとJALの同じ時間で分かれて予約

まず、家族5人分を航空券で購入すると約18万円必要だ。せっかくマイルがあるのに18万円は無駄だろう。次に、クレジットカードのポイントをマイルに交換するには数日から1周間程度かかる。さすがに年末の特典航空券はすぐに埋まるためポイントを交換する時間はない。

結局、ANA便とJAL便を分けて予約することにした。そこで、2つのブラウザを開きながら予約していくと、特典航空券の空き状況でかなりの違いがあったため、今回紹介したい。

まず往路だ。2015年11月29日(日)時点の東京⇒札幌間の空席状況(特典航空券)は次のようになっている。それぞれの特典航空券の画面が異なり、比較が難しいためExcelの表にしてある。

東京⇒札幌間のJALとANAの特典航空券

2015年12月22日(火)から2015年12月26日(土)までを調べたところ、どちらもそれほど空席状況に変わりはない。22日(火)から26日(土)までは、ANAは160便の予約が可能で1席でも予約できるのは62便となる。JALは85便の予約が可能で1席でも予約できるのは31便だ。率で考えるとANAが38.75%、JALが36.47%と空席状況は若干ANAの方が有利となっている。

次に復路を考える。2015年12月27日(日)から2015年12月31日(木)までの札幌⇒東京の便を比較すると次のようになる。

特典航空券の札幌⇒東京のANA・JAL比較

復路については一目瞭然でJALに軍配が上がる。率で考えると、ANAの予約可能な便は5%。JALの予約可能な便は55.29%となり、JALの方が復路は予約しやすくなっている事がわかる。

時期や区間によっても結果は異なる事もあるが、今まで確認した中ではJALの方が特典航空券として取りやすいと感じている。また、JALの方が少ないマイルで予約することが可能な場合が多いため、これから貯め始めるのであればJALの方が使い勝手が良いかもしれない。

ただし、貯まり方を考えると断然ANAだ。筆者も使っている「ANA VISAプラチナスーパーフライヤーズプレミアムカード」の場合は、マイ・ペイすリボを利用すると1.8%の還元率となるが、JALカードにはボーナスポイント制度がないため、1.0%のままとなる。

もちろん、ANA VISAプラチナスーパーフライヤーズプレミアムカードの年会費は高額のため、比較対象をゴールドカードにしよう。ANA VISAワイドゴールドカードの年会費は14,000円(税抜)だ。WEB明細登録+マイ・ペイすリボ登録・利用にすると年会費は9,500円(税抜)まで下げることが可能となる。さらに、マイ・ペイすリボを利用した場合の還元率は最大1.48%。

一方、JAL・Visaカード CLUB-Aゴールドカードの年会費は16,000円(税抜)。還元率は1.0%のため、それぞれのカードを特約店以外で年間300万円使った場合、ANA VISAワイドゴールドカードでは44,400マイル貯まるのに対して、JAL・Visaカード CLUB-Aゴールドカードの場合は30,000マイルとなる。その差は14,400マイル。さらに年会費の差も6,500円(税抜)と大きいことが分かるだろう。

貯めやすさを追求するのであればANA、使いやすさを追求するのであればJAL。これからマイルを貯めるのであれば、どちらを重視するかで考えると良いだろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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