富裕層の割合とクレカのランクは一致する? ブラックカードは0.2%の世界(菊地崇仁)

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富裕層の割合とクレカのランクは一致する? ブラックカードは0.2%の世界(菊地崇仁)

先日、日経新聞で『一般人も資産1億円超え 「いつの間にか富裕層」のお金のつくり方は』という記事を見た。

その中では、株価上昇などにより、「いつの間にか富裕層」が増えてきたと紹介されていた。

野村総合研究所の定義では、純金融資産保有額によって以下のように分類されている。

  • 超富裕層:5億円以上
  • 富裕層:1億円以上5億円未満
  • 準富裕層:5000万円以上1億円未満
  • アッパーマス層:3000万円以上5000万円未満
  • マス層:3000万円未満

気になったのが、この割合とクレジットカードのランク構成は、かなり近いのではないかという点だ。

クレカには一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードがある。

一般カードが8割程度、ゴールドカードが2割程度、プラチナカードは数%、ブラックカードは1%未満と言われることが多い。

もちろん、実際の構成比を公表しているカード会社はほぼ存在しないため、正確な比較はできない。

ただ、金融資産額別の世帯数割合を見ると、かなり近い構成にも見える。

■純金融資産保有額別の世帯割合(2023年の野村総合研究所のデータより)

世帯数 割合
超富裕層 11.8万世帯 0.21%
富裕層 153.5万世帯 2.76%
準富裕層 403.9万世帯 7.25%
アッパーマス層 576.5万世帯 10.35%
マス層 4424.7万世帯 79.43%
合計 5570.4万世帯 100%

これをクレカのランクに当てはめると、かなりしっくりくる。

  • 超富裕層(0.21%):ブラックカード
  • 富裕層(2.76%):プラチナカード
  • 準富裕層+アッパーマス層(17.6%):ゴールドカード
  • マス層(79.43%):一般カード

もし「いつの間にか富裕層」が本当に増えているのであれば、カード会社がプラチナカード以上へ力を入れるのも自然な流れだろう。

先日開催されたOlive Infiniteの会見では、「デジタル富裕層」向けサービスは非常に難しいとの話もあった。

理由として挙げられていたのが、「コストはシビアに見るが、サポートは手厚く受けたい」という層が多いことだ。

確かに、従来型のプラチナカードでは、それらの層を十分取り込めないのかもしれない。

だからこそ、近年は新しいタイプのプラチナカードやブラックカードが次々に登場しているのだろう。

超富裕層・富裕層は拡大していると言われるが、その増えた層をどれだけ取り込めるかが、今後のカード会社にとって重要になりそうだ。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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