ANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)の改定が発表され、大きな話題となっている。
今回の変更では、ANAカードやANA Payの年間利用額が重要な条件となり、300万円未満の場合は「ANAスーパーフライヤーズカード SFC LITE」となり、ANAラウンジすら利用できない仕様となる。
一方で、年間300万円以上利用した場合は「ANAスーパーフライヤーズカード SFC PLUS」となり、従来通りANAラウンジが利用可能となる。
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ANA SFCが大改定 300万円未満でラウンジ不可、初回判定は12月16日(水)から
ANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)が、2028年度より大きく変更される。 今回の改定では、ANAカードやANA Payの年間決済額に応じて、ANAラウンジの利用可否やスターアライアンスのステ ...
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背景には、いわゆる「マイル修行」による会員の増加がある。
対象のクレジットカードを発行すれば、その後は長期間にわたりステータスを維持できる仕組みのため、会員数は増え続け、減りにくい構造となっていた。
こうした状況を受け、JALとANAはいずれもステータス制度の見直しを進めている。
JALでは「Life Statusポイント」を導入し、短期間でFLY ONポイントを獲得してJGCを目指す手法を見直し、長期間の利用実績を重視する仕組みに変更した。
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JALのLife StatusポイントでJGCを目指すには? FLY ONポイントよりも修行が大変に?(菊地崇仁)
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一方のANAは、短期でプレミアムポイントを獲得してSFCを取得するルート自体は維持しつつ、取得後に年間300万円の利用条件を設けることでコントロールを図る形となっている。
また、JALは既存会員のステータスに大きな影響を与えなかったのに対し、ANAは既存のSFC会員も含めて条件変更の対象としている点が大きな違いだ。
なぜ、ANAカード・ANA Payの利用額が条件となったのか。
ステータスを一度獲得すると、その後は別のステータス取得に移行するケースが多い。
例えば、JALやANAの最上位ステイタスである「ダイヤモンド」を獲得した場合、次はもう一方のダイヤモンドを目指す動きも見られる。両方を達成したユーザー向けに、JALでは「メタル」という仕組みも用意されており、さらに上位を目指す動機付けが行われている。
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JALの会員ステータスの最高峰「ダイヤモンド」 そのダイヤモンドの中でも特別な会員の「メタル」とは?
JAL、ANAには、マイルとは別にフライト実績に応じたポイントが加算されるのはご存知だろうか? JALの場合はFLY ONポイント、ANAの場合はANAプレミアムポイントだ。マイルはクレジットカードで ...
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SFCも同様で、取得後はANA関連サービスの利用頻度が下がるケースがあると考えられる。
今回の年間300万円という条件は、こうした状況を改善し、カード決済を含めたANAサービスの利用を継続させる狙いがあるとみられる。
では、300万円の実績を確認するにはどうしたらよいのか。
自身の利用実績は、「ご利用実績照会」から「ライフソリューションサービス(LSサービス)ステイタス獲得実績」の「ANAカード/ANA Pay決済額」で確認できる。
なお、ANAカードの決済額に含まれない利用は以下の通り。
- 年会費、各種手数料(付帯カード発行、マイル移行、ショッピングリボ払い、分割払い、スキップ払いなど)、キャッシング利用分
- ANA銀聯カードの利用分
- ANAカードからANA Payへのチャージ金額
- カードブランド変更前の利用分(原則対象外)
ANA Payへのチャージ金額は対象外となるが、ANA Payでの決済利用分は対象となるため、二重カウントを防ぐための措置と考えられる。
2028年4月からのカウントは2026年12月16日(水)から開始されるとされているが、実際の利用状況を確認してみた。
筆者が保有している「ANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード」は毎月15日締め、翌月10日支払いとなっている。
確認したところ、「ANAカード/ANA Pay決済額」の集計は、2026年2月10日(火)支払い分が2025年12月16日(火)以降の利用分となる。
このため、1年間の集計期間は以下のようになる。
- 2026年2月10日(火)~2027年1月11日(月)支払い分
同様に考えると、2028年4月の判定に使用される実績は、以下の期間になる。
- 2027年2月10日(水)~2028年1月11日(火)支払い分
今後は、SFCの維持にもコストがかかる時代となり、SFC自体を目指すインセンティブは低下する可能性がある。
メリットが薄れれば会員数の減少も考えられるが、ラウンジの拡張には限界があり、今回の改定は現実的な対応ともいえるだろう。