使わずに飾る? 推し活クレカに保存用カードが同封される意外な理由(菊地崇仁)

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使わずに飾る? 推し活クレカに保存用カードが同封される意外な理由(菊地崇仁)

先日、ナッジカードを申し込んでみた。ポイントがたまらないクレジットカードには正直あまり興味がないのだが、仕組みを全く知らないまま評価するのもどうかと思い、実際に使ってみることにした。

ナッジカードには「クラブ」という独自の仕組みがあり、特定の「クラブ」に所属してカードを発行する。カードの利用額に応じて、そのクラブごとの特典を受けられるという仕組みだ。

クラブのジャンルは幅広く、アーティスト、俳優・タレント、クリエイター、キャラクター、アイドル、スポーツなどが用意されている。特典の一例は以下の通りだ。

  • 【クリエイター】ボイスメッセージ
  • 【タレント】2ショットチェキ
  • 【スポーツ】ホームゲームチケット100%OFFクーポン

今回選んだのは「デザイン部」。名画をモチーフにしたカードデザインを選択でき、選んだのはフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」だ。

「真珠の耳飾りの少女」は、2026年8月21日(金)~9月27日(日)の期間、14年ぶりに来日することが決定しており、それも後押しとなってこのデザインを選んだ。

カードによってはVisaとJCBから国際ブランドを選択できるが、今回はJCBを選択した。国際ブランドロゴが裏面に配置されるJCBの仕様により、表面のデザインがよりすっきり見える点は好印象だ。

申し込み後、審査に通過するとすぐにカード番号を確認でき、後日カードが郵送されてきた。

届いたカードは2枚。1枚は実際に使うクレジットカード、もう1枚は保存用カードだ。

実際にカードを手に取ってみると、どうしても気になったのがICチップの存在である。国際ブランドロゴが裏面に配置されているとはいえ、名画のデザインの上に配置されるICチップは、どうしても視界に入ってしまう。

ブランドロゴが裏面でもICチップが邪魔

ブランドロゴが裏面でもICチップが邪魔

国際ブランドロゴが裏面に配置されているJCB仕様のおかげで表面のデザインはかなりすっきりしている。それでも、名画のデザインの上に配置されるICチップは、どうしても視界に入ってしまう。

せっかくのデザインがICチップで分断されてしまうのは、何とかならないものだろうか。これまでも、デザインを重視したクレジットカードでは、ICチップの存在感が想像以上に強く、完成度が下がって見えるケースは少なくなかった。ICチップは、間違いなくデザイナー泣かせの要素だと思う。

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一方で、もう一枚の保存用カードは、そうした不満を解消する存在でもある。保存用カードにはICチップが付いておらず、デザインをそのまま楽しめる。

アイドルやキャラクター、デザイン系のクレジットカードでは、表面の擦れや傷を嫌ってオンライン決済専用にし、結果として利用額が下がってしまうケースもあると聞く。ナッジカードでは「使う用」と「保存用」を分けることで、安心して決済に使ってほしいという意図が感じられる。

ポイントがたまらないため、誰にとってもおトクなクレジットカードとは言えない。しかし、特定の人やキャラクターを応援したい、そのカードを持っている人だけが手に入れられる特典に価値を感じるのであれば、ナッジカードは十分に選択肢になり得ると感じた。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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