ANAカード不正利用未遂から再発行、アメックスのマイル交換で発覚した意外な罠（菊地崇仁）

2025年6月、ANAカードで不正利用未遂が発生。3Dセキュアの認証メールが届いたことで、カード情報が漏えいしていたことが判明した。実際の被害はなかったものの、安全のためカードを再発行することに。

固定費などの引き落とし先カード情報はすべて変更済みだったが、後日、アメックスのメンバーシップ・リワードのポイントからANAマイル交換で問題が発生した。

旧お客様番号がアメックスに登録されたままで、新しいお客様番号で交換申請してもエラーとなったのだ。

アメックスには既にANAの旧お客様番号が登録済みであるとの連絡

そのメールには、ANAマイレージクラブでアカウントの統合がされていれば、旧お客様番号へのポイント交換でも新お客様番号に交換できるとあるが、これは新たに新しいカードを発行し、新しいお客様番号をANAのアカウント統合している場合のみのはず。

ためしにANAのwebサイトで「統合済みカードのお客様番号一覧」を確認すると、旧お客様番号は一覧にない。

ANAお客様番号の統合状況

この場合、アメックスのメンバーシップ・リワードでANAマイル交換ができなくなるため、カードデスクに電話し、事情を説明すれば新しいANAお客様番号の登録を依頼できる。

1枚のカードに複数機能（ANAマイル、クレジット、電子マネーなど）が付いているのは便利だが、不正利用被害に遭った場合の影響範囲も広い。再発行後は、ポイント交換先の登録情報も確認することを忘れないようにしたい。