2025年9月30日(火)より申し込み受け付けを開始した「三井住友カード Visa Infinite」だが、何度か書いているように「三井住友カード Visa Infinite」「三井住友カード プラチナプリファード」と「三井住友カード プラチナ」の位置づけが良くわからない。
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三井住友カード Visa Infiniteは三井住友 プラチナプリファードの上位カード? 三井住友カード プラチナの今後は?(菊地崇仁)
2025年9月30日(火)より、三井住友カード Visa Infiniteの申し込み受け付けが開始した。 筆者はOliveフレキシブルペイ プラチナプリファードを保有しているため、2026年春予定のO ...
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そこで、今回は三井住友カード、三井住友カード(NL)、Oliveフレキシブルペイのそれぞれのシリーズをまとめてみることにした。
券種を並べると以下のようになり、左がOliveシリーズ(Oliveフレキシブルペイ)、真ん中がNLシリーズ(三井住友カードNL)、右がクラシックシリーズ(従来の三井住友カード)だ。
NLシリーズはゴールドまでMastercardの発行はあるが、プラチナプリファード・Visa InfiniteはVisaのみの展開。Oliveシリーズに関しては、一般・ゴールドもVisaのみとなっているが、こちらは仕組み上Visaしか提供はされない。
破線内のカードはそれぞれが対になっており、基本的なサービスは同じだが、Oliveシリーズの場合は引落口座を三井住友銀行のみ、Vポイントアッププログラム(Oliveアカウント必須条件あり)など、若干の違いはある。
| Oliveシリーズ | NLシリーズ・クラシックシリーズ | |
| アプリログイン | +1% | +1% |
| 選べる特典 | +1% | ─ |
| SBI証券 | 最大+2% | 最大+2% |
| 住宅ローン | +1% | ─ |
| 外貨預金 | 最大+2% | ─ |
| 住友生命 | 最大+2% | 最大+2% |
| 三井住友カード/ モビットカードローン |
最大+3% | 最大+3% |
現在は空欄となっているがOlive Visa Infiniteも2026年春には発行される予定だ。
混乱の原因は、右側(破線外)にあるクラシックシリーズの存在。クラシックシリーズは、すべてのランクでMastercardの発行にも対応している。若干の年会費を支払えば、Visa・Mastercardの2枚持ちも可能。
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年会費もOliveシリーズやNLシリーズよりも高くなっており、その違いは特典内容の差に表れている。
先日紹介したように、クラシックシリーズの三井住友カード ゴールド・三井住友カード プラチナにはカレンダー特典があり、申し込むと無料でカレンダー1部をもらえる。しかし、最上位カードのVisa Infiniteは対象外だ。
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また、クラシックシリーズのゴールド・プラチナ会員には会員誌「VISA」(Mastercardは「MY LOUNGE」)が送付されるが、Visa Infiniteはこれも対象外となっている。
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その他、ドクターコール24、メンバーズセレクション(プラチナのみ)などもVisa Infiniteは対象外だ。
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保険も条件が異なり、「持ち物安心プラン(携行品損害保険)」の「カード別補償内容ガイド」を確認すると、クラシックシリーズとOlive・NLシリーズでは補償内容が1ランクずれていることがわかる。例えば、プラチナプリファードはクラシックシリーズのゴールドと同じ補償内容となっている。
本来、年会費1375円(税込み)のクラシックシリーズが正統派で、特典などはフルラインアップ。少し尖ったクレカとしてNLシリーズを発表したところ、反響が非常に良く、現在はこちらを主軸にしているため、従来のクラシックシリーズの位置づけが曖昧になったと考えられる。
今後、クラシックシリーズの三井住友カード、三井住友カード ゴールド、三井住友カード プラチナのラインアップを廃止して整理していくのか、あるいはさらに上位カードを新たに投入してくるのか、今後の動向が注目される。

