連続で狙われたクレカ不正利用未遂! 被害を防ぐ賢いカードの持ち方とは?(菊地崇仁)

クレジットカード特集 コラム

連続で狙われたクレカ不正利用未遂! 被害を防ぐ賢いカードの持ち方とは?(菊地崇仁)

先日、筆者のクレカが2枚連続で不正利用未遂にあった。

何かがおかしい 同じ店舗で前回と別のカードから「ネットショッピング認証コード」が届いた Xを見ると複数のクレカ不正利用被害未遂報告も(菊地崇仁)
何かがおかしい 同じ店舗で前回と別のカードから「ネットショッピング認証コード」が届いた Xを見ると複数のクレカ不正利用被害未遂報告も(菊地崇仁)

つい数日前に三井住友カードから身に覚えのない「ショッピング認証コード」の通知が届いたことを紹介した。 対象のクレカはPRESTIA Visa PLATINUM CARD。PRESTIA Visa PL ...

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対象のクレカはPRESTIA Visa PLATINUM CARDとANA VISA プラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード。

クレカの先頭数桁は国際ブランドとカード会社になっており、これを固定してクレカ番号を割り出す手口が「クレジットマスター」だ。今回被害未遂にあったPRESTIA Visa PLATINUM CARDとANA VISA プラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカードの2枚は先頭8桁が同じで、残りは8桁の数字を入れ替えて正しい番号を割り出せば良い。

その後、セキュリティコードや有効期限を割り出す際に、踏み台のようにECサイトが使われたということだ。

【後編】クレカなどの不正利用はかなり深刻!? 防ぎようのないクレジットマスターの手口とは? 不正利用対策を専門家が解説!(菊地崇仁)
【後編】クレカなどの不正利用はかなり深刻!? 防ぎようのないクレジットマスターの手口とは? 不正利用対策を専門家が解説!(菊地崇仁)

前回は不正利用の大部分は「番号盗用」である事を紹介した。 「番号盗用」とはクレジットカードの番号、名前、有効期限、セキュリティコードが何らかの形で盗まれる被害となり、「物理カードの写真・動画撮影」「フ ...

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フィッシング詐欺を警戒していても、カードを外で使っていなくても被害にあう可能性があり、クレカを持っているだけで、誰でも被害にあう可能性がある。

筆者は10回程度はクレカの被害(未遂含む)にあった経験があるが、これまで被害にあったクレカは固定費の支払いには利用していないクレカだった。しかし、今回のANA VISA プラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカードは固定費の支払いにも利用しており、かなり厄介だった。

さらに、再発行するとクレカに付帯してる他の会員番号なども無効になるようで、ANA VISA プラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカードの場合はAMC番号も無効になっており、ANAのwebサイトにログインできなくなった。

不正利用未遂で再発行したPRESTIA Visa PLATINUM CARDとANA VISA プラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカードが到着(菊地崇仁)
不正利用未遂で再発行したPRESTIA Visa PLATINUM CARDとANA VISA プラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカードが到着 ANAカードはAMC番号が変わる事に注意(菊地崇仁)

先日、不正利用未遂で再発行したPRESTIA Visa PLATINUM CARDとANA VISA プラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカードが到着した。 固定費の支払いを他のクレカかwebで ...

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筆者は、クレカを複数持つ場合は国際ブランドを分けましょうと伝えてきた。例えば、JCBカードをメインで利用していると、JCBブランドが使えない店舗では支払う事ができなくなる。その場合、VisaやMastercardブランドをサブカードで持っていると、クレカ決済できる。

今回、筆者の場合は三井住友カードのVisaブランドだけが被害にあったが、X(旧Twitter)を見る限りMastercardブランドのAmazon Mastercard(三井住友発行)も狙われたようだ。

三井住友カードはVisaとMastercardの2枚持ちなどもできるのだが、今回の被害を考えると、国際ブランドだけでなく、発行会社も分けた方が良いと感じた。

楽天カードやPayPayカードも複数持ちでき、同一カードの複数ブランド持ちにすれば、サブカードでも同じポイントがたまって便利+おトクなのだが、不正利用まで考えた場合は、国際ブランドだけでなく、発行会社も分けた方が安全だろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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