建長寺では、2025年5月3日(土)~5月6日(火)まで「金澤翔子展」が開催される。ゴールデンウイーク期間中の「金澤翔子展」毎年恒例だ。
金澤翔子さんは生まれてすぐにダウン症と診断され、ダウン症の書家としても広く知られている。神社仏閣での奉納や美術館展覧会のほか、ニューヨークやロンドンをはじめとする世界各地で個展や公演を開催してきた。
「金澤翔子展」開始の前日、2025年5月2日(金)に、ダイナースクラブカード会員向けにカルチャーラボ『特別講座・天才書家「金澤翔子」の世界』を開催した。
金澤翔子さんの作品展示を鑑賞した後、金澤翔子さんによる揮毫(きごう)、母の金澤泰子さんによる講演会、作品購入会・サイン会で終了となる。
前日のため、ゆっくりと作品を見ることができた。
その後、金澤翔子さんによる揮毫。ダイナミックな「飛翔」が書き上げられた。
続いて、母の金澤泰子さんによる講演会。
なぜ、「天才書家」が誕生したのかを母親ならではの視点で分析されていたのが興味深かった。
金澤泰子さんによると、金澤翔子さんは受験勉強などもしてきていないため、競争心がなく、いつも穏やかでニコニコ。人に喜んでもらいたい思いだけで、欲望はなく、今だけを考えているとのこと。書家としての基礎を教えられていないため、自由な発想がある。どんなにうまい人でもまねできないのが、金澤翔子さんの書だと。
通常は、紙の中にどうきれいに納めるかを考えるため、紙からはみ出るという発想はない。この自由な発想が人に感動を与える書となるのだろう。
現在、金澤翔子さんは東京都大田区久が原にある「アトリエ翔子喫茶」でウエートレスをしているとのこと。
金澤翔子さんがウエートレスをしている理由も金澤泰子さんは説明しており、金澤翔子さんの将来を見越してのこと。
「アトリエ翔子喫茶」は、筆者の長男が通っていた塾の近くだった。今度行ってみようと思う。
最後に作品販売とサイン会で終了。作品はダイナースクラブ会員価格での販売で、通常よりも2~3割程度安く購入可能。
なお、これまでの「金澤翔子展」の様子を調べると、非常に混雑していたようだ。ダイナースクラブ会員向けの『特別講座・天才書家「金澤翔子」の世界』はゆっくりと時間が流れ、良い時間を過ごすことができた。
北鎌倉は他にも有名なお寺も多くある。ゴールデンウイーク期間中、北鎌倉に足を運んでみてはいかがだろうか。