LINE Payのサービスが終了　残高払い戻しが開始　LINEクレカは有効期限まで利用可能（菊地崇仁）

2025年4月30日（水）でLINE Payのサービスが終了する。

LINE Payのサービス終了ページでは、「2014年に開始」とあるが、サービス開始当初からコード決済に対応していたわけではない。開始当初はオンラインID決済サービスで、例えば、LINE TAXIで配車すると、LINE Payにひも付いているクレカで決済できるようなサービスだった。現在のAmazon Payや楽天ペイ（オンライン決済）に近い。

その後、2016年3月24日（木）に一世を風靡（ふうび）したJCBプリペイドカード「LINE Payカード」を発行。チャージした残高の範囲内で利用でき、たまったLINEポイントを他社ポイントに交換することができた。

特に、LINE Payカード＋ソラチカカードでマイル還元率が高くなる「ソラチカルート」が話題に。

LINE Payがコード決済に対応したのは2017年1月24日（火）のローソンがはじめてだろう。それ以降、さまざまな店舗でLINE Payのコード決済が利用できるようになった。

その後、PayPay、メルペイ、J-Coin Pay、ゆうちょPayなどコード決済サービスが続々誕生。2021年4月にはZホールディングスとLINEが経営統合し、2022年4月にLINE PayとPayPayを統合する協議が開始。しかし、2022年4月以降もLINE Payはそのまま継続し、特に統合される事もなかった。

PayPayのQRコードをLINE Payで読み取って支払えるサービスを開始したり、LINEポイントをPayPayポイント（旧PayPayボーナス）に交換できたり、LINE Pay残高をPayPay残高に移行できるサービスを開始したり、LINE PayからPayPayへの移行準備がされ、予定から3年遅れて2025年4月30日（水）でのLINE Pay終了となった。

まだLINE Pay残高がある場合は払い戻し手続きを行おう。筆者LINE Pay残高が831円残っており、残高の払い戻しを行った。手続きは2025年8月21日（木）までとなっている。

LINE Pay残高の払い戻し完了

LINE Pay終了後も利用できるサービスは、上記の払い戻しサービス、LINEクレカとLINEクレカ（P＋）のみ。LINEクレカとLINEクレカ（P＋）は新規申し込み受け付けが終了しているが、既存ユーザーは有効期限まで利用できる。有効期限が切れる前に三井住友カード（NL）が送られる。三井住友カード（NL）など対象のVisaカードを既に保有している場合は、更新カードは送られずに終了だ。

LINEクレカ、LINEクレカ（P＋）の有効期限切れでLINE Payが全て終了する。筆者のLINEクレカの有効期限は2028年まで。筆者の中ではLINE Payの終了はまだ先の3年後。その時にもう一度LINE Payサービスを振り返りたい。