日経新聞によると、PayPay銀行は利息をPayPayポイントで受けとれるサービスを開始するとのことだ。
銀行の利息をポイントで受け取る仕組みはPayPay銀行が初とあるが、定期預金などでポイントがたまるサービスは多くある。筆者も使っているスルガ銀行ANA支店は「マイル付き定期預金」があり、預け入れ10万円ごとに60マイルが1年後の満期日翌月にマイルをもらう事が得きる。
なお、「マイル付き定期預金」では、獲得できるマイル(ポイント)に対して税金はかからない。しかし、PayPay銀行の場合はポイントでも税金が引かれるとのことだ。これは、利息とは別にマイルを獲得できるのか、利息自体がポイントなのかの違いなのかもしれない。
既に、ポイントは通貨に近づいており、獲得したPayPayポイントはPayPayの決済で利用したり、PayPay証券で投資したりできる。現金でもらうのとほとんど違いはないだろう。
なお、筆者が2025年以降にポイントで注目したい業種に挙げているのは「銀行」「鉄道・航空」だ。TIプランニング(ペイメントナビ)の「決済・金融・流通サービスの強化書2025」に「広がるポイント経済圏の現状と将来展望」として寄稿したが、注目したいサービスとして「銀行」と「鉄道・航空」について紹介している。
PayPay銀行の株式がZフィナンシャルからPayPayに譲渡されることが発表されており、PayPay銀行でPayPay関連のサービスが拡大することは予測できていた。
他のポイント経済圏(楽天ポイント経済圏やPontaポイント経済圏、Vポイント経済圏)をみると、銀行取引でポイントがたまるサービスを提供しているが、PayPay銀行は名前だけ「ジャパンネット銀行」から「PayPay銀行」に切り替わったが、特にPayPayポイントの特典がなかった。
株式譲渡が発表された事で、PayPay銀行でもポイントサービスが始まることはある程度予想できた。
PayPay銀行でもポイントサービスが開始すると、残るはドコモの銀行参入ではないだろうか。今後、銀行免許を取得するために、ドコモが○○銀行を買収などのニュースもありそうだ。
「おまけ」から始まったポイントだが、今では投資家がその企業に投資するかを決めるための指標にもなりつつある。「たかがポイント」とは思わず、ポイントのニュースにも注目してほしい。