dカード PLATINUMの年会費だけで年間約100億円! 若年層向けdカード GOLD Uも?(菊地崇仁)

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dカード PLATINUMの年会費だけで年間約100億円の収入! 若年層向けdカード GOLD Uも?(菊地崇仁)

2025年2月7日(金)にドコモの2024年度第3四半期決算が発表された。

2024年11月25日(月)から申し込み受け付けを開始した「dカード PLATINUM」が、2025年1月末時点で34万7000人の会員数を突破したとのこと。

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ドコモは、2024年11月25日 9時よりdカード GOLDの上位カード「dカード PLATINUM」の提供を開始する。 dカード PLATINUMの年会費は2万9700円(税込み)となり、家族カード ...

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dカード GOLDの会員数が2023年6月28日(水)時点で1000万人を突破しており、3%程度のユーザーがdカード GOLDからdカード PLATINUMに移行したと考えられる。

dカード GOLDの年会費は1万1000円(税込み)のため、税を抜いた1万円で1000万人と考えると、年会費収入は1000億円程度。「会員数」には家族カードの会員も含まれていると考えられるため、実際はもう少し少ないはずだ。

同じようにdカード PLATINUMの年会費収入も考えて見ると、dカード PLATINUMの年会費が2万9700円(税込み)のため、税を抜いた2万7000円を34万7000人で計算する。約100億円の収入だ。

dカード PLATINUMの会員数が34.7万人を突破

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年会費だけで見ると、dカード GOLDでも十分だが、dカード GOLDからdカード PLATINUMに変更することで、利用者は年会費を取り戻そうとするため、決済額もアップする。従って、ドコモとしては、年会費収入+手数料収入のアップとなる。

実際、dカード PLATINUM会員の利用者単金は+21%と発表されている。

dカード PLATINUMの利用者単金が増加

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dポイント経済圏の"弱み"は銀行、証券、ECの3つ。証券はマネックス証券を傘下にし、ECはAmazonと提携。残りは銀行だが、今後どこかの銀行を買収するなどのニュースは出てきそうだ。

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では、dポイント経済圏の"強み"は何か。強みは「dカード」だろう。通常のクレカはゴールドカード会員が20%程度とも言われており、dカードのようにゴールドカード会員が約60%と言うのは聞いたことがない。

dカードの会員数割合

dカードの会員数割合(時期が異なるため、実際の割合とは異なる)

さらに、dカード PLATINUMの提供を開始したことで、クレカは他のポイント経済圏に比べてリードを広げたと言っても良い。

たたみかけるように若年層向け「dカード GOLD U」も提供する予定と発表されており、dカードをさらに強化していく。

若年層向けdカード GOLDの「dカード GOLD U」も提供予定

若年層向けdカード GOLDの「dカード GOLD U」も提供予定

2024年以降、dポイント経済圏は弱みを解消し、強みをさらに強化しており、楽天ポイント経済圏、PayPayポイント経済圏と差を縮めたのではないだろうか。銀行を強化すれば、その差はさらに縮まりそうだ。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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