2024年も残りわずか。ポイ活・クレカ業界でもさまざまな出来事があり、2024年でポイ活業界での10大ニュースを発表したい。前編は10位~6位までを発表し、後編は5位~1位までの発表となる。(全2回の第2回/1回目はこちら)
──
5位.dポイント経済圏が躍進
2024年に大きく変わったのがdポイント経済圏だ。
2024年4月10日には、Amazon.co.jpでdポイントをためたり・使えたりできる機能を追加。
-
Amazon.co.jpでdポイントをためたり・使ったりできるサービス開始 Amazonプライム会費をポイント還元する特典も
Amazon.co.jpでは、2024年4月10日(水)より、dポイントをためたり・使ったりできるサービスを開始した。 これまで、ドコモ利用者の場合は、Amazonでd払いを利用する前に「dポイント利 ...
続きを見る
マネックス証券では、2024年7月5日にdカードによるクレカ積立を開始。
-
カカオ農家への寄付機能が付いたクレジットカード「Minimalエポスカード」発行
2025年1月21日(火)より、カカオ農家への寄付機能が付いたクレジットカード「Minimalエポスカード」が発行された。 「Minimalエポスカード」は、チョコレート専門店「Minimal - B ...
続きを見る
2024年9月27日には、マネックス証券でdポイントを利用して投資信託の購入ができるようになった。
-
マネックス証券でdポイントを使って投資信託を買ってみた! マネックスポイントは自動的にdポイントに合算!(菊地崇仁)
2024年9月27日より、マネックス証券でdポイントを利用して投資信託を購入できるようになった。 マネックス証券でdポイントを利用するにはdアカウントとの連携が必要だ。早速、マネックス証券でdアカウン ...
続きを見る
2024年11月25日にはdカード PLATINUMを発行。
-
dカード PLATINUMが誕生 マネックス証券でのクレカ積立は3.1%還元に
ドコモは、2024年11月25日 9時よりdカード GOLDの上位カード「dカード PLATINUM」の提供を開始する。 dカード PLATINUMの年会費は2万9700円(税込み)となり、家族カード ...
続きを見る
また、本業のスマホ関連ではahamoポイ活を2024年4月1日に、eximoポイ活を2024年8月1日に開始するなど、積極的な動きを見せた。
-
ドコモ、「ドコモポイ活プラン」を開始 「ahamoポイ活」「eximoポイ活」として開始
ドコモは、2024年4月1日(月)より「ドコモポイ活プラン」の提供を開始する。 「ドコモポイ活プラン」はahamoとeximoでの提供となり「ahamoポイ活」「eximoポイ活」として提供する。 a ...
続きを見る
-
ドコモポイ活プラン第2段「eximoポイ活」を提供開始 dカードの利用で最大5%還元
ドコモは、2024年8月1日より、新料金プラン「eximoポイ活」を開始する。 eximoポイ活は、dカードのおトクさを実感できるデータ利用料無制限プランだ。dカードまたはd払いを利用すると、通常たま ...
続きを見る
なお、dポイント経済圏の弱みがあるとすれば銀行だろう。2025年にはドコモが○○銀行と提携や買収などのニュースもあるかもしれない。
4位.クレカ積立が月10万円に
2024年3月8日に金融商品取引業に関する内閣府令が改正されたことにより、1か月に利用できるクレカ積立の上限が10万円に拡大。
それに伴い、クレカ積立を利用できる証券会社の大部分が、新NISAの「つみたて投資枠」を全て利用できるように10万円までクレカ積立枠を拡大した。
10万円までに対応したことで、クレカ決済のポイント付与率やルールが変更となった。
大和コネクト証券では、2024年1月5日のクレカ積立分より、純増金額に対してのポイント付与に変更。同じくtsumiki証券では、2024年4月以降、積み立て後に引き出した場合、引き出した金額を除いた金額に対してポイント付与に変更だ。
-
大和コネクト証券、クレカ積立の上限額を10万円に拡大 ポイント付与ルールの変更も
大和コネクト証券は、2024年1月5日(金)買い付け分より、投資信託の定期買い付けを行う事ができるクレジットカードでの積み立て投資サービスの上限額を5万円から10万円に拡大する。 現在のNISA制度で ...
続きを見る
-
tsumiki証券、エポスカードによる積み立てでのポイントプログラムの集計方法を変更
tsumiki証券では、2024年4月1日(月)より、クレジットカードのエポスカードによる投信積み立てのポイントプログラムを変更する。 tsumiki証券でエポスカードによる投信積み立てでは、積み立て ...
続きを見る
還元率が大きく変わったのがSBI証券となる。2024年11月買い付け分より、SBI証券+三井住友カードのポイント付与率が大幅に変更され、年会費無料の三井住友カード(NL)などでは年間利用額が少ないと0%となった。
-
三井住友カード+SBI証券のポイント還元率が大改悪となることに注意! NISA口座以外は乗り換えも検討(菊地崇仁)
クレカ積立で大きな転換点を迎えそうなのがSBI証券+三井住友カードのポイント付与率改定だ。 2024年10月10日積み立て設定締め切り分(11月買い付け分)より、ポイント付与率が大きく変更となる。 2 ...
続きを見る
3位.セブン-イレブンで10%超の還元も
2024年10月15日に開始したのが三井住友カードのスマホタッチ決済を利用すると最大10%のVポイントを獲得できるサービス。セブン-イレブンアプリの7iDとV会員番号の連携を行い、支払時にセブン-イレブンアプリを提示して三井住友カードのスマホのタッチ決済を利用すると0.5%のセブンマイルと9.5%のVポイントを獲得できる。
セブンマイルはVポイントに10ポイント単位で交換できるようになった。
-
セブン-イレブンで10%還元のために7iDとVポイントを連携してみた! セブンマイル⇒Vポイントも可能に!(菊地崇仁)
2024年10月15日より開始したのがセブン-イレブンで最大10%還元特典だ。 セブン-イレブンアプリとVポイントを連携することで、セブン-イレブンアプリを提示すると0.5%のセブンマイル、対象のOl ...
続きを見る
さらに、2024年11月にはセブン-イレブンでセブンカード・プラスを利用すると最大11%還元になるサービスを開始。7iDとセブンカード・プラスを連携し、セブンカード・プラスの引落口座をセブン銀行に設定すると最大11%のポイントを獲得できる。0.5%のセブンマイルと9.5%のnanacoポイント、別途1%のnanacoポイントだ。
-
セブン-イレブンでセブンカード・プラスを使って買い物してみた! セブンカード・プラスの引落口座をセブン銀行にすると11%還元に!(菊地崇仁)
セブン-イレブンでは、2024年11月1日より、セブンカード・プラスの利用で、10%還元特典が開始した。セブン-イレブンに行くとセブンカード・プラスの宣伝を見かけるようになっている。 10%還元にする ...
続きを見る
クレカ+銀行の連携だけでなく、nanacoポイントがたまる保険「nanacoの自動車保険」「nanacoのバイク保険」も開始するなど、ポイント経済圏を意識した動きがあり、2025年も注目だ。
-
セブン・カードサービスと三井ダイレクト損保、nanacoポイントがたまる「nanacoの自動車保険」「nanacoのバイク保険」の提供を開始
セブン・カードサービスと三井ダイレクト損保は、2024年9月2日より、nanacoポイントがたまる「nanacoの自動車保険」「nanacoのバイク保険」の提供を開始した。 「nanacoの自動車保険 ...
続きを見る
2位.JRE BANKの誕生
2024年5月9日に開始したJRE BANKもインパクトが大きかった。
-
JR東日本の銀行サービス「JRE BANK」が2024年5月9日より開始
JR東日本は、2024年5月9日(木)よりJRE BANKを開始する。 JRE BANKは、ビューカードが楽天銀行を所属銀行とする銀行代理業者として各種契約締結の媒介を行うサービスだ。楽天銀行のJRE ...
続きを見る
JRE BANKの取引に応じてJRE POINTがたまる他、新幹線などを4割引きで利用できる「JRE BANK優待割引券(4割引)」の特典は半端じゃない。
-
JRE BANKの「JRE BANK優待割引券(4割引)」を5枚獲得! 割引券を使って予約してみた! グリーン車利用で東京-仙台が往復1万1520円もおトクに!(菊地崇仁)
2024年5月に開始したJRE BANKだが、最もおトクな特典が「JRE BANK優待割引券(4割引)」だろう。 特典を獲得するには2024年8月25日に残高をクリアしている必要があったため、筆者は3 ...
続きを見る
銀行取引でのJRE POINTのたまり方は少ないが、豊富な特典を考えると、作っておいて損はない口座だろう。
ただし、2025年までは、特典が発表されているが、2026年以降の特典については気になるところだ。
1位.VポイントとTポイントの統合
2024年4月22日に旧Tポイントと旧Vポイントが統合し、新Vポイントとしてサービスを開始。ポイント経済圏の戦国時代として、最も影響のある出来事だろう。
-
「青と黄色のVポイント」誕生 さまざまなキャンペーンも
2024年4月22日(月)より、「青と黄色のVポイント」が誕生した。 旧TポイントとVポイントが統合し、新たなロゴの「Vポイント」に切り替わった。Tポイント・Vポイントは自動的に新しい「Vポイント」に ...
続きを見る
VポイントとTポイントの統合時期に合わせて、Amazon.co.jpでdポイントがたまる・使えるサービスが開始したり、楽天ペイアプリに楽天ポイントカードや楽天Edyアプリの統合を発表したり、他のポイント経済圏も動かしたニュースと言える。
-
楽天ペイと楽天ポイントカード、楽天Edyのアプリを統合 チャージ方法に限らず楽天ペイアプリでの決済時に1.5%還元に
楽天ペイメントは、2024年12月ごろに、「楽天ポイントカード」アプリと「楽天ペイ」アプリの統合を行う。その後、「楽天Edy」アプリの統合も予定している。 アプリ統合前の2024年夏ごろには、楽天ペイ ...
続きを見る
元々の「ポイント戦国時代」の火付け役はTポイントとヤフーとなり、2013年にヤフーポイントを廃止し、Tポイントに統合したところから始まった。
-
明暗が分かれたTポイントとPontaポイント Tポイントはどこに向かうのか
ヤフーサービスでのTポイントからPayPayボーナスの変更は既定路線 2022年4月以降にYahoo!ショッピングやPayPayモールでTポイントではなくPayPayボーナスが貯まるようになる。 また ...
続きを見る
約10年でヤフーとTポイントが崩壊し、VポイントとTポイントの統合で、さらにポイント経済圏の覇権争いに突入。2003年に開始したTポイントは約10年ごとに大きな動きがあり、次の大きな転換点は2033年ごろだろうか。
2024年はVポイントとTポイントの統合により、他のポイント経済圏も大きく動くことになった。2025年は、5大ポイント以外にもWAON POINT、nanacoポイントの流通系ポイント、JRE POINT、WESTERポイントの鉄道系ポイントの出方も気になるところだ。
2025年の確定内容としては、LINE Payの終了、アメックスのセンチュリオンラウンジ開始、ふるさと納税でのポイント付与終了などがあるが、さらに大きなニュースが出てくる可能性も高い。