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共通ポイント戦争だけでない! ローソンでのWAON決済対応による電子マネー戦争も開始

2015年12月1日(火)にドコモが「dポイント」を開始し、ローソンでdポイントを利用できるようになった。ローソンでは、Pontaカードかdカードを提示するとPontaポイントかdポイントを貯めることができる。

ファミリーマートではTカードを提示するとTポイントを貯められ、サークルKサンクスでは楽天ポイントカードを提示すると楽天スーパーポイントをためられる。

コンビニ ローソン ファミリーマート サークルKサンクス
ポイントカード Pontaカード dポイントカード Tカード 楽天ポイントカード
ポイント名 Pontaポイント dポイント Tポイント 楽天スーパーポイント

コンビニといえば共通ポイントというように、共通ポイントの争いばかり注目されているが、実は電子マネーの争いにも注目だ。

ローソンでWAON決済が開始でnanaco vs WAONの構図に

2015年12月15日(火)より、ローソンでWAON決済が可能となった。WAON決済可能なコンビニといえばファミリーマートとミニストップだ。ローソンでのWAON決済が可能になり、ローソン、ファミリーマート、ミニストップと、コンビニ業界2位、3位、5位でWAONの利用が可能となる。

また、業界3位のファミリーマートと業界4位のサークルKサンクスの統合が発表されているが、統合後はファミリーマートになると予想されている。その場合、現在のサークルKサンクスもWAON決済できるようになるのでは無いだろうか。

つまり、コンビニ業界1位のセブン-イレブンのnanacoに対して、2位のファミリーマート+サークルKサンクス、3位のローソン、4位のミニストップがWAONとなり、nanaco vs WAONの構図が鮮明となる。

電子マネー nanaco WAON
コンビニ セブン-イレブン ローソン ファミリーマート
(+サークルKサンクス)
ミニストップ
ポイントカード Pontaカード dポイントカード Tカード

共通ポイントばかり取り上げられているが、電子マネー同士の争いにも注目だ。

エネルギー自由化でもWAONの勢いは止まらない

2016年4月に開始する電力自由化、2017年に開始するガス自由化でもWAONの勢いは止まらないだろう。2015年1月には鳥取ガスが同社のポイントをWAONポイントに交換できるサービスを開始した。また、正式発表ではないが、関西電力がWAONポイントを付与(または交換)するのではないかという報道もあり、地方の電気・ガス会社はWAONポイントを採用する可能性は高いだろう。

コンビニでは共通ポイントと電子マネーのポイントは共存関係となるが、エネルギー自由化ではライバル関係に発展する。地方ではWAONポイントが中心となり、首都圏では共通ポイントが中心となる。WAON vs nanacoだけでなく、電子マネー vs 共通ポイントの全面争いも開始となる。


今後のポイントプログラムは、共通ポイントと電子マネーのポイントが中心となっていく。やはり、使いやすさ、貯まりやすさが消費者から評価されている結果だろう。

次回は、これらの共通ポイント・電子マネー陣営に対抗できる可能性のある2つのポイントプログラムを紹介したい。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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