先日、飛び石で車体に傷がついたなど言いがかりを付けて、相手の運転免許証を撮影し、その免許証でクレカを不正入手していたと言うニュースがあった。
不正入手したクレカで買い物をしていたとのこと。
最初は、「ふーん」と思っていたが、良く考えると、運転免許証の人になりすましたとしても、クレカを不正に作る事ができるのだろうかと疑問に思った。
最近は多くのクレカでオンライン申し込み後、すぐにカードを利用できる即時発行パターンが増えている。オンラインだけでなく、Apple Payなどに登録するとオフラインでの利用も可能だ。
ただし、クレカを作成すると、物理カードが発行され、そのカードが相手の運転免許証の住所に届くと、すぐに不正はばれそうだ。そのため、カードが発行されないタイプの「三井住友カード(CL)」を使ったのかと考えた。
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カードレスクレカの三井住友カード(CL)をプラスチックカードで使ってみる(菊地崇仁)
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しかし、三井住友カード(CL)はカードが郵送されなくても、郵送物は届く。おそらく、なりすましによるクレカ申し込みを防ぐためだろう。
さらに、この即時発行タイプのクレカの場合、eKYCが基本となる。良くあるのが顔を傾けたり、マイナンバーカードを読み込んだり、運転免許証だけでない本人確認が必要になるため、即時発行タイプのクレカを発行する事は無理だろう。
申し込み後に本人確認書類を送るタイプを利用するしかないのだが、こちらの場合はカードが郵送され、その物理カードを手に入れない限りカード情報は手に入らない。また、最近は不正防止のために本人確認が強化されている。運転免許証以外にも本人確認書類が必要だ。
いろいろ調べると、東京新聞で以下のように書かれていた。
最近は、免許証の画像を使ってオンラインでクレジットカード発行手続きができる。容疑者らはクレジットカードが手元に届くよう、住所などを変更した偽造免許証を作成し、発行手続きに使っていたという。
撮影した運転免許証の住所を書き換え、自身の保険証などと組み合わせてクレカを発行したのだろう。しかし、カードが手元にある=カードを受け取る住所に住んでいる(or 使える立場にある)事になるため、やはりすぐにばれそうな気がするのだが…。