東急線でのタッチ決済キャンペーンはおトクだが非常に使いにくい その理由とは?(菊地崇仁)

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東急線でのタッチ決済キャンペーンはおトクだが非常に使いにくい その理由とは?(菊地崇仁)

2024年7月29日~8月11日まで、Visaのタッチ決済を利用して東急線に乗車すると、140円をキャッシュバックするキャンペーンを実施していた。

東急線でVisaのタッチ決済を利用すると初乗り料金140円キャッシュバックキャンペーン実施

東急電鉄は、2024年7月29日~8月11日まで、Visaのタッチ決済を利用して乗車すると、初乗り料金相当の140円をキャッシュバックするキャンペーンを実施する。 期間中の初電から終電まで、Visaの ...

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現在は(2024年9月19日まで)、東急線でJCBのタッチ決済を利用すると50%キャッシュバックとなるキャンペーンを実施中だ。

JCBのタッチ決済で東急線に乗車すると50%OFFキャンペーンを実施
JCBのタッチ決済で東急線に乗車すると50%OFFキャンペーンを実施

東急線では、2024年8月20日~9月19日まで、JCBのタッチ決済で運賃を支払うと、50%OFFとなるキャンペーンを実施する。 期間中、タッチ決済対応マークのあるJCBカードかApple Pay対応 ...

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これらのキャンペーンを利用するため、東急線でVisaやJCBのタッチ決済を利用しているが、非常に使いにくい。

1点目は乗り入れが多い事。行き先によってタッチ決済を使う・使わないを選択する必要がある。例えば、副都心線乗り入れの場合はSuicaを使い、東急線内で完結する場合はタッチ決済を使うなど。

2点目は決済スピードが若干遅いこと。これは使う前からわかっていたが、普段使いではそれほど気にならない。先日、若干利用者が多い時間帯に利用した際、SuicaやPASMOと比べると、流れを一端ストップさせていた感じがした。

上記2点は使いにくい点としてあげたが、実際にはそこまで気になるレベルではない。

一番の問題は対応する改札機「QSKIP自動改札機」が少ない事だ。多くの改札があるなか、QSKIP自動改札機を探す必要がある。先日、大井町駅を利用したが、大量に改札機があるなか、白いQSKIP自動改札機を探すのに苦労した。

また、QSKIP自動改札機は入場・出場の双方向となっているため、前から改札を使う人が来ると、待つしかない。SuicaやPASMOなどを利用している場合は、隣の改札に移動できるが、QSKIP自動改札機は1つしかないため、その改札に狙いを付けて利用するしかない。

さらに、複数の改札があるにもかかわらず、1か所しかQSKIP自動改札が設置されていない場合もあった。先日利用した代官山駅は、北口改札から乗車しようとしたところ、QSKIP自動改札機がない。利用するには中央口に回る必要があった。

今後、QSKIP自動改札機が増えて行けば利用しやすくなるのだが、普及させるために使ってもらうための大型キャンペーンと思われるため、QSKIP自動改札機が増えればキャンペーンは減少していくのではないだろうか。

使いにくいが非常におトクであるため、時間の余裕があるときに利用するのが良いだろう。

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菊地崇仁

2011年3月に株式会社ポイ探の代表取締役に就任。ポイントやマイルを中立の立場で語れる数少ない専門家として知られ、日経プラス1の「ポイント賢者への道」を2017年から長期連載中。年会費約120万円・約110枚のクレジットカードを保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。

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